スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

日本の恋しいものランキングをつけてみた。

Bonjour,

こちらにきて4ヶ月以上が経ちましたが、幸いにも今のところ大きなホームシックもなく、楽しく過ごしています。
しかし!日本よかったなぁと思う瞬間はどうしてもあるもの。本当にちょっとしたことでも、「日本のあれがどうしてスイスにはないの?!」と思うことがしばしばあります。恋しくなるもののいくつかは、留学前からなんとなく想像がついていたましたが、こちらに来てみてから気づいた意外なものもたくさんあります。

ということで、個人的日本の恋しいものランキングをつけてみることにしました。今回は、ベスト8をお届けします!

 

8位 プチプラコスメ

日本のプチプラコスメ、めちゃくちゃ恋しいです。こちらにはプチプラコスメなどはなく、メイク用品を買うとなると高級ブランドのものを買うしかなくなります。町の薬局にもシャネルのメイク用品とかしかない…
もともとコスメ用品をたくさん買う方ではないのですが、季節ごとに「春メイク」「秋色アイシャドウパレット」などの新作が出て、それをショッピングの際に目にするのが楽しいのです。こちらにはそれがない…寂しいなぁ…

それで言ったら文房具もかな。季節ごとに限定のデザインやインク色のものがあって、それを見るのが大好きなので。ロフトと東急ハンズが恋しいです…

 

7位 いただきます

これは割と困りました。というか、困っています!!

英語では、食前と食後のあいさつがないんですね。そして友達に聞いてみると、他の言語でもない場合が多いそうで。ただ、日本語の文化の中で育ってしまった私からすると、「いただきます」がないのはとても気持ち悪くて変な感じ!

代わりに、最近はフランス語の"Bon appetite"を使っています。"Bon appetite"はほとんどの友達が知っているので、使っても「なにそれ?」とはならずにすみます!ただ問題がありまして。これは直訳すると、「良いお食事を」というような意味なので、そのテーブルにいる人みんなが食べ始める前に言うものなんですね。誰かが既に食べ始めてしまってからこれを言うとちょっと変な感じ。「いや、もうこっちは食べ始めてるよ」っていう気持ちになるんです。感覚としては、新年、年が明けてしまってから「良いお年を」と言われるような感じです。「いや、気持ちはわかるしありがたいけど、もう年は明けちゃったよ…」って突っ込みたくなるじゃないですか、あの感じ。

ところがです。食前のあいさつがない文化の人が多いので、私が"Bon appetite"を言う前に、私がまだお水を注いだりフォークを用意したりしているうちに、気づいたら友達が食べ始めてる、なんてことが多々あるのです…そしたら"Bon appetite"はもう使えない!こんな場合でも「いただきます」なら使えるので、この「いただきます」にあたる言葉が英語にあればよかったのになぁと恋しく思っているところです。

 

6位 網戸

いわゆるヨーロッパらしい建物を想像してもらうとわかると思うのですが、網戸、ないですよね?

私の寮は割と新しい建物ですが、網戸なるものはひとつもありません。たぶん網戸という文化がないのでしょう。空気の入れ替えのために窓を開けたら虫が入ってきそうで、虫嫌いの私には死活問題です。一応、雨戸みたいなものはありますが、網戸の代わりにはなりません。雨戸と窓のサンの間にはしっかり隙間があるので、どこからか虫が入り込んでくる可能性が高いのです…
冬なので虫は少なめで、今のところ大きな被害はありませんが、今から夏が恐ろしい…しかも寮を含め、スイスの建物には冷房がないことが多く、「夏は日中は窓を閉め、日の落ちた夜に窓を開けて換気をすると、室内が快適な温度に保てます」などと言われており…そんなことしたら、明るい部屋に虫が大量に入り込んでくるに決まってるじゃん!!!

ホームセンターとかで網戸売ってないかな。

 

5位 床暖房

床暖房はあります。私の寮は床暖房がついています。が!!あったかくない。

たぶん、こちらでは「床暖房=床が氷のように冷たくなるのを防ぐもの」のようで、日本のようにぽかぽかしてはいません。寒い日とか、普通に冷たく感じます😢

そもそも床に座ったり寝転がったりする文化がないので必要ないんでしょうね…足の冷えはスリッパを履けばいいじゃないってことなんでしょう。

日本の床がぽっかぽかになる床暖房が欲しいよう…

 

4位 喫煙所

最初に書いておきたいのですが、わたしは非喫煙者です。だからこそ、喫煙所が恋しいのです!

ヨーロッパでは、みんな街中どこでもタバコを吸っています。歩きタバコなんて当たり前。受動喫煙という概念を知らないの?というレベルにあちこちでタバコを吸っているのです。これ、私がスイスに住んでいる中で一番嫌いなところかもしれません。前を歩いている人の煙が流れてくると、本当にイライラします…臭いが嫌なだけじゃなくて、こっちの健康にも害があるんですが!!しかも副流煙の方が有害物質多いんですが!!!!!

ほんと、他のことは多めに見れるけどこれは多めに見れません。ちゃんと分煙してほしい!!!

 

3位 綺麗なトイレ

日本のクリーンで清潔なトイレ、ちゃんと掃除されているトイレが欲しい…ウォシュレットとかは正直なところあまり使わないタイプですし、便座の蓋も自分で開けれるので、そういう高度な機能は高望みしません。でもお願いだから清潔感を保って欲しい…

公衆トイレなら汚いのは理解できるのですが、ショッピングモールとか頑張ろう?!っていつも思っています。清掃員さんいるのになにしてるの?!掃除がお仕事じゃないの?!って。

ちなみにこの間行ったカフェのトイレがあまりにきれいで感動しました。汚いことを覚悟して入ったらとってもきれいで、一瞬ほんとうに自分が日本のカフェにいると錯覚しました笑 意外と個人経営のカフェやレストランの方がトイレが綺麗なんてことはザラにあります。

 

2位 百均

百均ってほんとうにすごいなぁと思います。何かを安く手に入れたい、と思えばとりあえず百均に行けばなんとかなる。すばらしいことです。

スープを飲む器が欲しい。でも一人暮らしだから安いのが一つあれば良い。そうだ、百均に行こう。

スカートがほつれた。手縫いで治すためのソーイングキットが欲しい。でもそんなにしょっちゅう使うものじゃないからとりあえず安いのが一つあれば良い。そうだ、百均に行こう。

友達の誕生日カードのデコレーションのためのものがほしい。あとラッピング用品もあるといいな。まずは安いところから探してみたいな。そうだ(以下略)

もう何かが必要だなって思ったらとりあえず百均に行けば良いんですよ。ダイソーとセリアとキャンドゥをはしごすれば確実に必要なものが手に入ります。しかもなかなか素敵なデザインで!それが、スイスには百均がないので、食器が欲しければ食器のお店、ソーイングセットならスーパーか雑貨とかが売ってるお店、デコレーションなら文房具屋さん…と専門店に行くしかなくなります。しかもその専門店が自分の欲しい値段・デザインのものを売っていなかったら?専門店もバラエティが少ないので、何かを妥協して買うしかありません…

そして何よりすごいのは、それらがなんでも100円で手に入ること。そして割と高クオリティ。いや、百均の凄さなんて周知の事実なのになんでこんなに力説してるんだ…でも力説したくなるくらい、こちらに来てから百均が恋しいのです、そういうことです。

 

1位 豚バラ

堂々の一位に輝いたのは、食べ物でした。しかも豚バラ。

スイスに遊びに来てくれる友人や、家族が日本から荷物を送ってくれるとき、「何か欲しいものある?」とよく声をかけてくれます。なにが欲しいかな…と思考を巡らせた結果、毎回たどりつくのがこれ、豚バラ肉です。

スイスには、というかヨーロッパには豚バラ肉が売ってない!!

まず、脂の多い肉はあまり売っていません。さらに、こちらで売っているのはステーキ状だったり、大きな塊肉がほとんど。豚でも牛でも、薄くスライスされたお肉はありません。

しょうがないのでステーキ状の豚肉を小さく切ったり、代わりにベーコンを使ったりしています。まずくはないですが、なんか違う。
豚バラ肉の薄くスライスされた脂がうまく溶け出して旨味をひきだすあの感じと、薄くて柔らかい豚バラ肉の口当たりは、他のお肉では代用できないようです。
しかも豚バラ肉があれば、炒め物とか肉じゃがとかレパートリーがものすごく増えるのに!作りたい料理も豚バラ肉がないからと諦めたり、代用の豚肉やベーコンで作って「なんかちがうなぁ」と思ったりしながら食べています…

お肉は日本からもってくるわけにもいかないので、それが堂々の1位に輝いた理由かもしれません。

 

ちなみに、豚バラには及びませんが、鳥もも肉も恋しいです。鳥もも肉は一応手に入りますが、なぜか骨つきなので自分で骨を取ってから料理に使わなければならず、とても厄介…基本的に骨の取れていて小さくもしくは薄くカットされた、炒め物や煮物に適した肉は手に入らないのです。

 

 

 

というわけで、日本の恋しいものランキング、こんな感じになりました。まさか網戸が恋しいと思うなんて想像もしなかったなぁ笑

 

最後に、ランキングに入れようと思って結局入れなかったものに、音姫があります。留学が始まってすぐの頃は、トイレに入ると気づいたら無意識のうちに音姫の場所を探していて、「音姫ないのか…」と恋しく思っていました。けれどもこちらで生活するうちに、「あ、誰も気にしてないんだ!」と気づきまして、それから音を気にすることも恥ずかしいと思うこともなくなり、今は別に恋しくなくなりました笑

というわけでランクインしておりません。

 

一度外に出てみると、使い慣れたもののありがたみに気づくものですね…笑 また季節が変わったり時間が経つにつれて恋しいものが変わるかもしれないので、ちょこちょこアップデートしてみたいなと思っています。