スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

FAQ 〜インターン編〜

Bonjour,

 

最近、大学院の後輩やIHEIDに興味を持ってくださっている方からインターンについて質問を受ける機会が増えました。確かに、インターンはいわゆる課外活動にあたるので、なかなかIHEIDの学生がどのようなインターンをしているのかについては情報収集がしにくいとも言えます。

そこで、今回の記事ではインターンに関するFAQをまとめてみたいと思います。

最初にお断りを入れておきたいのですが、私のインターン経験と友人の経験、友人たちから聞いた話を元にお答えすることになります。学校全体の統計を取れているわけではないので、もしかすると情報が偏っている可能性もあることをご承知おきください…

 

Q. インターンはした方がいいですか?

A. 人によります。

インターンはした方がいいのか、なぜした方がいいのかと聞かれることがあるのですが、本当に人によると思います。

職務経験がある方は焦ってインターンをする必要もないかもしれませんし、逆に長い職務経験があるからこそインターンではなく院生をしながら普通に働いている人もいます。インターンをした方がいいかどうかは、自分の卒業後のプランやキャリアゴール、留学スケジュールや目的などを総合的に考えて判断すれば良いのではないでしょうか。

参考までに、私がインターンをしようと決めた理由をまとめておきます。

 

・キャリア、仕事探しのため

私の場合は、ほぼ新卒でIHEIDに来てしまったので(なんなら最初は学士号すらなかった…)職務経験がない状態での仕事探しをすることになり、スイスあるいは国際機関ではとてもハードルが高いです。インターンも微々たるものですが職務経験になりますし、ゼロでスタートするよりかは良いだろうと思って、インターンをしたいと思いました。また、日本でのアルバイトやインターン経験は国際関係と関係がなかったので、ここでインターンをしなければCVでの自分のセールスポイントがないと思ったので、私にとってはインターンをすべきと判断しました。

 

・ネットワークづくり

ネットワーキングやコネクションはとても大事です。それが仕事につながったりすることも多くあります。インターンをすればその分野で実際に働いている人と知り合うことができるので、それも私がインターンをする目的の一つです。

 

・勉強していることの実践的な経験や知識を身につけたいと思ったから。

国際関係や開発学を机上で学ぶだけではなく、実際に働いている人たちの間ではどんなことが起きているのかを知りたいと思いました。国際機関やNGOなどが実際にどういう動きをしてどのように世界に貢献しているのか、あるいはどう貢献できていないのか、その組織の中に入って見てみたいと思っていたからです。

 

・ヨーロッパの働き方がみてみたいと思ったから。

「日本とヨーロッパで働き方が全然違う」とはよく聞くものですが、実際どんな違いがあるんだろう。仕事に対する考え方はどんななんだろう。スイスの働き方と国際機関の働き方はまた違いがあるのか。日本の企業でインターンをしていたことがあるので、実際にこちらでもインターンをして比べて見たいなと思いました。

 

・留学中の経験の一つ

留学中に、せっかくなのでただ勉強するだけではなくていろいろな経験をしたいと思っていたので、インターンもその一つでした。

 

Q. インターンはいつ頃したらいいですか?

A. 人によって違いすぎるので、一概には言えません。

2問連続で「人による」という曖昧な答えですみません… が、これも本当に人によりけりです。日本のように、大学3年生の夏にインターン参加して春に就活、などという均一的なスケジュールはないので、自分で勉強量などと相談しながら決めることになります。いくつか例を書いてみますね。

 

Aさんの場合

1セメスター目 滞在許可書の関係でインターン不可
2セメスター目 授業をたくさんとったので学業に専念
夏休み      フルタイムのインターン
3セメスター目 同じ機関で契約をパートタイムに変更
冬休み      1月で契約終了、その後は一時帰国
4セメスター目 卒業論文を書きつつパートタイムのインターン

 

Bさんの場合

1セメスター目 滞在許可書の関係でインターン不可
2セメスター目 フルタイムのインターン約3カ月
夏休み      バカンスを取る
3セメスター目 パートタイムのインターンスタート(完全リモート)
冬休み       冬休みからフルタイムに契約変更、オフィスのあるパリに移住
4セメスター目 パリで卒業論文を書きつつフルタイムインターン

 

Cさんの場合

1セメスター目 スイス人なので入学前からしていたインターンを継続
2セメスター目 授業が忙しいので学業専念
夏休み      バカンス、旅行
3セメスター目 授業が忙しいので学業専念
冬休み       1月は旅行、2月インターン
4セメスター目 卒業論文を書きつつインターン

 

Dさんの場合

1セメスター目 滞在許可書の関係でインターン不可
2セメスター目 授業が忙しいので学業専念
夏休み      フルタイムインターン
3セメスター目 新しくパートタイムインターンスタート
冬休み       自分の国に帰国
4セメスター目 自分の国で卒業論文を書きつつインターン

 

このように、みんな時期もインターンの長さもバラバラなのです。自分が好きなようにプランをたてればいいのでは、と思います。

ただインターンを始めたい月の2~3カ月前には応募を始めた方がいいと思うので、早め早めからの計画・応募開始をおすすめします。

 

Q. どこでインターンをする人が多いですか?

A. 国際機関やNGOなどが多いです。

国際関係を学んでいるので、やはり国際機関やNGOなどでインターンをする人が多いです。国際機関といってもいろいろありますが、自分が学んでいる分野に関連している組織やポジションについている人がほとんどです。専門性が求められるので、学業との関連性が問われるのは日本のインターン探しと違うところだと思います。

 

Q. どうやってインターンを探していますか?

A. いくつかのプラットフォームを使って探しています。

・IHEIDのJob Portal

IHEIDのCareer Service Centerが求人をまとめているサイトです。IHEIDの学生のみアクセスすることができます。入学後にパスワードを教えてもらえます。

普通のインターンだけではなく、IHEIDが学生のアルバイトやリサーチアシスタントを募集している場合もここに載っています。

 

・LinkedIn

LinkedInには求人を探せる機能があるので、それを使ってインターンの開いているポジションを探しています。

 

・CAGI

スイスのNGOやPermanent missionの求人をまとめているサイトです。

 

Q. 留学生でもスイス人と同じようにインターンが見つかりますか?

A. 100%同じように、というわけにはいかないですが、留学生でも見つかります。

IHEIDは70~80%の学生が留学生ですが、私の友人たちはほぼ全員何かしらのインターンを見つけて経験しているので、留学生であるからといってインターンが見つからないということはないです。

ただ、やはりスイス人の方が有利だなと思うことはときどきあります。(時にはヨーロッパ人も)理由は、

・留学生はスイスに来てから半年はインターンも含め、働くことができないという制約があります。半年経てば働けるので、これはそんなに問題ないです。

インターンの募集要項に「EU国籍の人限定」という記載をときどき見かけるので。労働ビザの関係だと思います。

・フランス語やドイツ語が必須のポジションもよくあります。もしフランス語やドイツ語がビジネスレベルで使えれば問題ないと思います。

 

UNをはじめとする国際機関でインターンをする場合はCDLを発行してもらえるので、特に留学生であることのデメリットはないように思います。

※CDLとは:国際機関が、そこで働く人やインターンに発行する滞在許可書のようなもの。これがあれば、国際公務員として、オフィスがある国や州の労働ビザや労働許可証がなくてもそこで働くことができます。例えば、ジュネーブの国連でインターンをするのであればCDLをもらえるのでジュネーブ州の労働許可がなくても、外国人がジュネーブで働くことが可能です。

 

Q. どうやって授業とインターンを両立させていますか?

A. フルタイムとパートタイムでかなり状況が違います。

パートタイムの場合は、自分で調整している人がほとんどです。インターンの募集に週何時間と書いてあるので、自分が両立できるものを選んで応募します。

フルタイムの場合は、3セメスターまでに全ての授業を取り終えて最後のセメスターに卒業論文を書きながらフルタイムでインターンをする人が多いです。2セメスター目にフルタイムをしている人も数人いましたが、その場合は授業がある時間だけ仕事を抜けて、授業が終わったらまたオフィスに戻るという方法でやりくりしていたようです。が、個人的にはあまりおすすめしません…授業は出ればいいわけではなくリーディングなど予習が必要で、フルタイム+4~5授業だとほとんどプライベートの時間はなく、かなりきついスケジュールになるからです。(実際に忙しすぎて死にそうになっている友達を何人も見かけました…)

 

Q. インターンは単位に換算されますか?

A. 私が所属しているIHEIDのMINTに関しては換算されます。

MINT(Master in International and Development Studies)では最大1年のインターンを3単位に換算されるカリキュラムになっています。例えば1年間一つのインターンをした場合も、6カ月のインターンを二つした場合も、両方3単位になるというような仕組みです。

留学生は基本的にフルタイムのインターンは法律上禁止されているのですが、インターンを単位を換算する場合のみフルタイムのインターンもすることができます。そのため、この単位換算ができるか否かが重要になってくるのです!

単位換算をする場合は、インターンを始める前と終わった後の両方で手続きが必要です。インターン先からもらった証明書の提出とGoogle Formを通しての報告などが必要です。MINTのオフィスにメールで聞けば、親切に答えてくれてオンラインで手続きが全てできるので、とても簡単でした。

仮にインターンをしなかった場合は、代わりにWorkshopを1つ多く履修することになります。Workshopとは実践的なスキルを身につけるための授業で、基本的には1つのWorkshopにつき2日間で終わります。内容としては、Implementation of development projectsやNegotiation in multilateral development, How to create podcastsなどがあり、実際にロールプレイをしたりポッドキャストを作ったりします。

 

Q. ARPとの違いはなんですか?

A. ARPはMINTのカリキュラム内のプロジェクト、インターンは課外活動です。

ARPはカリキュラム内で全員が必修のリサーチプロジェクトです。IHEIDが国際機関やNGOなど外部機関と提携してリサーチプロジェクトを用意、学生全員が必ずどれかのプロジェクトにアサインされて、チームごとにリサーチをして結果をまとめます。リサーチ、プレゼンテーションなど全てにおいて単位がもらえます。(Failしなければですが笑)

一方でインターンはカリキュラム外ですから、もちろん自分でインターンを探す必要があります。そして、インターンの業務はリサーチだけとは限らないので、広報の手伝いをしたり、イベントの準備を手伝ったり、クライアントとやり取りをしたり、ポジションによって業務は多岐にわたります。インターンでも単位はもらえますが、必須ではありません。申請すれば3単位までもらうことができます。

 

ARPについてまとめた記事があるので、気になる方は参考にしてくださればと思います。

a-genevablog.hateblo.jp

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Q. インターンから就職につながることはありますか?

A. なくはないですが、あまり多くはないと思います。

まず、基本的に多くの国際機関、特に国連の機関はインターンの契約を延長してくれることはほぼないです。求人情報を見ても、「このポジションは契約の延長はないです」「employmentにはつながりません」などと明記してあるものばかりなので、直接インターンから正規のポジションの就職につながることはほぼないと思って良いでしょう。

NGOなどで働いている人やいくつかの国際機関では例外的にインターンからコンサルタントに昇格してもらえたという場合もあるようです。ただコンサルタントも短期契約かつ不安定、そしてとてもお給料の低いポジションなので、果たして「就職」と呼んでいいのかどうか…

他のパターンでは、そのままインターンから就職というルートではなくとも、インターンで知り合った人が(そのインターンを辞めた後に)自分の専門分野のポジションが空いたからと声をかけてくれたりすることもあるようです。直接の就職につながらなくとも、インターンで培ったコネクションが仕事につながることもあるとは思います。

 

 

最後に

私がここで感じたこととして強調したいのは、基本的に自立性が求められるということです。特に日本の大学にいた場合、自分で全く動かなくとも大学3年生になればだんだんとみんなインターンとか就活の話になり、そろそろやらなきゃな〜と動き出すことになると思いますが、ここではそういったことは全くありません。
日本人の方は特に、「いつ頃インターンをしたらいいですか?」などIHEID内での一般論を知りたいと質問してくださる方が多いのですが、上述したように一人一人スケジュール感もそれまでのキャリアも卒業後のプランも全く違うので、友達がインターン探し始めたから私も〜というのは通用しないですし、その感覚でいると完全に取り残されて気づいたら2年間が終わっていたということになりかねません。自分のキャリアゴールから院生生活のプランをしっかりとたてて自発的に行動することが肝となると思います!

 

スイス限定のマックラクレットを食べてみた!

Bonjour,

気づいたら年が明けて二ヶ月が経ってしまいました…とうとう私にとって大学院最後のセメスターがスタートして、時の流れの速さに驚く毎日です。

さて今日は、スイスのマクドナルドのお話。

スイスのマクドナルドといえば有名なのは、ビックマック指数世界一!だけではなくて、スイス限定のハンバーガー、マックラクレットも有名です。(少なくとも留学生の間では有名です笑)

ところがこのマックラクレット、常に販売しているわけではなくて、期間限定で、しかもそこそこ短い期間でしかお店に置いていないのです。

私は今年の夏に運良くマックラクレットを食べることができたので、ご紹介したいと思います!

 

マックラクレットが店頭に並ぶようになると、広告が出ているので一目でわかります。

お店に並ぶと、お店の外のパネルがマックラクレット仕様に。

 

パネルに書かれているように、マックラクレットとマックラクレットチリの二つがあります。今回私が頼んだのは、シンプルなマックラクレットです。

お店に入って、パネルで注文。普通のハンバーガーと同じように、単品かセットかなど選べます。

 

頼んだマックラクレットはきちんとマックラクレット表記の箱に入ってきました。



箱を開けるとこんなかんじ。

 

まずバンズが普通のハンバーガーと違うので、レギュラーメニューのハンバーガーではないことが一目でわかります。フランスパンっぽいちょっと硬めのパンです。

食べると、挟まっているラクレットチーズがとろとろしていてとってもおいしい!レギュラーメニューのハンバーガーに入っているチーズとは違って、きちんとチーズの匂いがします。ちょっと臭みのあるような、特徴的なラクレットチーズの匂いです。

パティは、これはスイスのマクドナルドのパティ全般に言えると思うのですが、日本のマクドナルドと違ってしっかりお肉の味がします。炭火焼きのお肉のような香ばしい味と香りがするのでとても美味しいです。
聞いたところによると、スイスのマクドナルドは100%スイスビーフを使っていて、それがマクドナルドが高い理由の一つでもあるのだとか。

見ての通り、野菜は玉ねぎとピクルスが挟まっています。普通のハンバーガーのようなトマトやレタスは入っていませんでした。確かに本物のラクレットを食べる時、レタスやトマトにチーズをかけることはないですからね笑

とてもおいしいハンバーガーで、確かにラクレットをそのままハンバーガーにしたような味でした。

 

余談ですが、期間限定でポテトの種類を選ぶことができたので、マックラクレットの後ろに写っている太めのポテトを注文してみました。外がカリカリ、中がホクホクでこちらもおいしかったです。

 

マックラクレットチリは名前の通りチリソースが入っていますが、韓国人の友達曰く、「スイス人にとってのスパイシーさなので全然辛くない」とのこと。見た目からもチリソースがたくさん入っている様子は見受けられなかったので、辛さを売りにしているというよりは味のアクセントとしてチリソースが入っているレベルかと思われます。

 

ちなみにスイスのマクドナルドには通常メニューにもスイス限定のチーズが入ったハンバーガー Big Tastyがあります。通常メニューのチーズバーガーに挟んである少し濃い色のチーズではなく、白っぽいフォンデュチーズが挟まれているのがポイント。

 

贅沢にもチーズが2枚入っています

こちらもまろやかな味で美味しかったので、もしマックラクレットが手に入らなければこちらを試してみるのもおすすめです。

 

クリスマスマーケット in 2022 を振り返る

ハロウィーンも過ぎて、街がだんだんとクリスマス一色になってきました✨

というわけで、今年のクリスマスマーケットが始まる前に(と書いている間に始まってしまいましたが笑)、去年私が訪れたクリスマスマーケットを一挙に振り返ってまとめておきたいと思います!

 

スイスのクリスマスマーケット

ジュネーブ 

去年は、レマン湖の隣にあるJardin Anglaisで行われていました。

ジュネーヴのクリスマースマーケットの特徴は、国際都市なだけあっていろいろな国の食べ物が売っていることだと思います!タコス、餃子、フライドポテト、ワッフル、チムニーケーキなどいろいろありました。が、ここはスイスのクリスマスマーケットならではのものを食べるべきでしょ!ということでフォンデュバゲットを食べました。

去年のジュネーヴクリスマスマーケットの詳しい様子はこちらの記事に。

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ちなみに今年のジュネーヴクリスマスマーケットは場所が変わって、Noel au Quaiという名前でQuai au Mont-Blancという場所でやっています。レマン湖のすぐ隣です。去年より規模も少し大きくてイルミネーションも多くて豪華になっています!
今年のジュネーヴクリスマスマーケットの様子も、近いうちに記事にまとめたいと思います。

モントルー (Montreux)

ジュネーヴから電車で2時間ほどで着くモントルーのクリスマスマーケットはとても有名で、多くの友人が訪れていました。

駅に着いて目の前の階段を降りると、レマン湖沿いにたくさんのお店がずらっと並んでいます。モントルーのクリスマスマーケットは一本道の両脇にたくさんのお店が並ぶスタイルなので、途中から縁日を歩いている気分になっていました笑

このサインを目印に、駅から湖畔のクリスマスマーケットまで向かいます。

ずらっと一本道にお店が並ぶ縁日スタイルに、勝手に親近感を感じます。



湖に向かって左側にずっと歩いていくと、屋内のスペースがありそこに食べ物のお店がたくさんありました。

屋内スペース。かなり広いです。

外は風が冷たくてとても寒かったので、この屋内で鴨肉のサンドを食べました。食べ物の種類はいろいろありましたが、普段あまり食べれないものをせっかくだから食べたい!ということで鴨肉をチョイス。

頼んでから焼いてもらえます!かなり時間がかかるけど、熱々が食べれるのは最高です

 

モントルーのクリスマスマーケットが有名ないちばんの理由は、フライングサンタ!約1時間に1回、頭上をそりに乗ったサンタクロースが飛びます。

サンタさんは手を振ってファンサをしてくれていました。

サンタさんはそりに乗って出てきて、ギターで一曲演奏して、そのまま後ろ向きにソリを走らせて帰っていきます笑
レマン湖の上を飛ぶので、サンタさんが飛ぶ時間が近づいたらお店の裏側、湖のすぐ近くに行くのがおすすめ。子供連れがたくさんそこでサンタさんを待っていたので、私もそこで一緒にサンタさんを見ていました。

かなり細いロープ?で吊るされたソリに乗って、かなりのスピードで飛んでいきます。しかもサンタクロースは本物の人間が乗っているので、水に落ちたら寒そうだな…とか思いながら、ちょっとひやひやしつつ見ていました笑

ギター演奏中のサンタさんを真下から。かわいいギターを持ってます。

モントルーのクリスマスマーケットは、サンタさんやたくさんのお店など、楽しむものがたくさんあるので、ぜひおすすめです。

バーゼル(Basel)

バーゼルも、スイスで有名なクリスマスマーケットの一つなんだそう。私はストラスブールのクリスマスマーケットに行く途中、少し立ち寄りました。バーゼルは、大聖堂の前や視聴者の前などいろいろなところでクリスマスマーケットが点々と開催されていて、街を歩きながらクリスマスマーケットを巡るという感じでした。

バーゼルのドイツらしい街並みと合わさって、とても幻想的な雰囲気でした。

雪に覆われた景色は幻想的ですが、実際は寒くて大変でした。(写真に指が入っているのは寒さで手が動かなかったせいです…すみません)

バーゼルの可愛らしい街並みとクリスマスマーケット

いろいろなクリスマスのデコレーションがありました。

クリスマスのオーナメントもたくさん。

バーゼルはドイツとフランスの国境付近にある街ですが、ソーセージやプレッツェルなどドイツの食べ物を多く売っているお店が多かったです。

ソーセージもプレーン、ハーブ入り、チーズ入りなど色々な種類があって、選ぶのが大変!

雪が降るほど寒い日だったので、キンキンに冷えたプレッツェルでした笑

フランスのクリスマスマーケット

ストラスブール(Strasbourg)

去年私が訪れたクリスマスマーケットの中で一番のお気に入りがストラスブールのクリスマスマーケット。有名なだけあって、規模も大きくてイルミネーションもとっても綺麗で、大満足でした。

ストラスブールのクリスマスマーケットは大聖堂の近くの広場で行われていました。他にも街にはいくつかクリスマスマーケットがあるようですが、ここがいちばん大きくて有名なのではないかと思います。

大聖堂横の広場の大きなクリスマスマーケットが圧巻です。

ストラスブールの街並みとクリスマスマーケット。

イルミネーションもたくさんありました。

そしてストラスブールのクリスマスマーケットで最高だったのが、食べ物!ドイツ料理とフランス料理の良いとこどりのような、アルザスならではの食べ物がたくさんありました。私たちがお気に入りだったのがこちら。

大きなお鍋で煮込んだソーセージやマッシュルームをお皿に盛り付けて出してくれます。

これはカリーブルストと言って、カレー風味のソースでソーセージを煮たものなのですが、実はわたしたちいちばんのお気に入りは、クリームソースでマッシュルームとソーセージを煮込んだものでした!この料理の名前を忘れてしまったのですが、目印は給食なみの大きなお鍋で何かよくわからないスープ?みたいなものを煮ているお店です笑

 

定番のクレープやホットワインも美味しかった…!

目の前でクレープを焼いてもらうクレープは素朴でとってもおいしい!

寒いクリスマスマーケットには温かい飲み物が欠かせません。

ほとんどのクリスマスマーケットはオリジナルデザインのカップを売っていて、友達が集めていました。それもクリスマスマーケットの楽しみ方の一つかも。

ストラスブールのクリスマスマーケットはとっても素敵で、昨年訪れたクリスマスマーケットの中でいちばんのお気に入りかも。大好きだったのですが、とてもよく覚えているのが、ちょうど旅行の計画を立てていた週末に大寒波が来ていたようで、夜は-10℃という寒さだったこと。手袋をしていても手は冷たくなるし、靴下を二枚ばきしても足先は動かなくなるしで大変でした笑

 

コルマール(Colmar)

コルマールもストラスブルクと同じく、アルザス地方の小さな町。ハウルの動く城の舞台になった町と言われています。コルマールは、ストラスブールのクリスマスマーケット旅行からの帰りに立ち寄りました。

コルマールのクリスマスマーケットも、駅から少し離れたエリアにあります。可愛らしい街並みとクリスマスマーケットを一度に両方楽しめるのがコルマールの良いところ。クリスマスマーケット自体はそんなに大きくなく、小さなクリスマスマーケットが点在しているような感じ。売っているものや食べ物も、よく見るクレープやホットワインなどの定番のものや、クリスマスのオーナメントなどが多かったです。

子供用のミニ遊園地みたいなものもありました。

かわいらしいクリスマスのデコレーションが至る所に。

夜はライトアップされて、一味違う雰囲気になります。

このかわいいお家に囲まれたクリスマスマーケットはまるで絵本の中のような景色なのでぜひおすすめです。

チェコのクリスマスマーケット

プラハ

クリスマスマーケットを狙ったわけではなかったのですが、年末に旅行をしたらプラハのクリスマスマーケットにも行くことができました。プラハのクリスマスマーケットの良いところは新年まで開いているところ。そのおかげで私もプラハのクリスマスマーケットを楽しめました。

中央駅付近の大通りや旧市街、プラハ城内の広場でクリスマスマーケットが開かれていました。

旧市街のクリスマスマーケット

プラハ城内でもクリスマスマーケットが。

プラハのクリスマスマーケットで特徴的なものは、やはり食べ物でしょうか。スイスやフランスのクリスマスマーケットとはまた少し違うものが売っていました。

私のお気に入りは、このチキン。スパイスで味付けされていておいしかったです!焼き鳥好きの私としては串刺しにしてあるところもお気に入り。

こんな煮込み料理も売っていました。一番右がポテトとベーコンのチーズ煮込み、右から2番目がビーフを煮込んだものでした。これも友達から少し分けてもらいましたが、とってもおいしかったです。

 

昨年のクリスマスマーケットを振り返って…

暖かくキラキラと光るイルミネーションとクリスマスを待ち焦がれる人々の活気に溢れるクリスマスマーケットは、暗くどんよりとしたヨーロッパの冬で唯一と言って良いほどの楽しみなので、昨年いろんなクリスマスマーケットを巡って、ヨーロッパの人々がクリスマスを楽しみにする理由が少しわかった気がしました。国や地域ごとに売っているものなどクリスマスマーケットの特徴がたくさんあるので、それを比較しながら自分のお気に入りのクリスマスマーケットを見つけるのも楽しかった思い出です。

昨年気づいたのは、ヨーロッパの冬はとても寒い上にクリスマスマーケットは屋外なので、防寒が必須なこと。日本から来る場合はカイロをたっぷり持ってきたほうがよさそう。寒いので、あったかい食べ物や飲み物を食べすぎてしまうのも難点ですが笑、一ヶ月ほどという短いイベントでもあるので、今年も楽しみたいと思います!

プラハの巨大クリスマスツリー。



Applied Research Project 〜体験談〜

 Bonjour,

前回の続きです!私の修士プログラムのカリキュラムに含まれているApplied Research Project (ARP) について、今回は私の経験ベースで感想など書いていきたいと思います。

ARPとは…?を説明した概要編はこちら↓

a-genevablog.hateblo.jp
 

ARP体験談

私は修士の2セメスター目、すなわち1年生の春学期にARPを行いました。ここからは時系列に沿って、ARPの詳しい内容などをまとめてみます。

第1弾にも書いた通り、近年ARPの開始時期や期間について大学院側が試行錯誤しているようで、毎年プロジェクトの実施時期や期間が変わっています。(今年は1セメスター目からプロジェクト選びなど始まっているようです。)時期やタイムスパンに関しては参考程度にしていただければ…と思います。

プロジェクトの決定

2月初旬:プロジェクトのリストが届く

まだ冬休みの真っ最中だった2月初旬に、いきなりメールでARPのプロジェクトリストが届きました。とてもページ数の多いPDFで、一つ一つのプロジェクトの詳細が載っています。内容としては、プロジェクト名・パートナー団体・目的・プロジェクトの背景・内容・どんな人がこのプロジェクトに向いているか・必要条件などが書いてありました。

必要条件があるプロジェクトは2〜3個でしたが、スペイン語が話せる人のみ、統計に詳しい人のみ、と書かれているものがありました。

 

 プロジェクト選び

約100ほどのプロジェクトの中から10個の希望プロジェクトを選びます。メールが届いてから約1〜2週間後が応募の期限だったので、かなり急ピッチで選びました。

私や友人がプロジェクトを選ぶ上で参考にしていたポイントをあげてみます。

  • 団体の種類や規模

大きい団体か小さい団体か、企業か国際機関かNGOか、などの基準で見ていました。団体の規模に関しては、国連系などの大きい団体は忙しくなかなか連絡が取れない一方、小さい団体はARPにとても協力的といいます。その一方で、大きい名の知れた団体であればCVに書いたときに名前映えしますし、小さい団体よりもARPのレポートを公式で公開してもらえて実績になる場合が多いというメリットもあるようです。

とはいえ、大きい団体の中でもいろいろなケースがありますし、小さい団体もまた然りなので、そこにこだわりすぎない方が良いのでは、と思います。

ときどき企業などprivate sectorの団体のプロジェクトもあるようなので、private sectorに興味がある人は選ぶのも良いかも知れません。

  • プロジェクトの内容

個人的にはこれがいちばん重要だと思いますし、やはりほとんどの人がいちばん重要視していたのがプロジェクトの内容でした。プロジェクトは本当に様々な種類のものがあります。MINT(私の所属する修士プログラム、Master in International and Development Studies)がカバーしている分野はほぼ全てあります。プロジェクトによって、Intersectionalなものも多いので、自分の関心に関するプロジェクトの数も必然的に多くなります。(例えばアフリカのとある国の女性のリプロダクティブ・ヘルスについてのプロジェクトはHealthとGenderの両方の分野をカバーしています。)

私の年はMINT内の各Trackごとに約10個ずつプロジェクトが分けられていましたが、自分が所属するTrackとは全く関係のないプロジェクトを選択することもできました。また、自分がどこのTrackに所属しているかが選抜に影響しているということもなさそうでした。今年からはTrackごとにプロジェクトが分けられる仕組みは撤廃されたようです。

自由に希望を出せるので、自分が興味があることや勉強していることに関するプロジェクトを選ぶ人が多い一方で、せっかくだから違う分野をやってみたいとこれまでの経歴と全く異なる内容のプロジェクトに希望を出す友人もちらほら見かけました。

  • Methodology(調査方法)

調査方法に注目する場合も多かったです。インタビューがあるプロジェクトや、統計を使うプロジェクトは特に、調査方法をしっかりと注目して選んでいる人が多いように思いました。特に統計や数学的な調査方法に関しては、必要条件として明記されていることもあり、特によく考慮されていたと思います。(統計無理だからあのプロジェクトはやめた、という人が私も含めて多くいました笑)

 

プロジェクトの希望提出

全プロジェクトの中から、Favoriteのプロジェクトを2つ、Very interestingのプロジェクトを3つ、Interestingのプロジェクトを5つ選び、Google formで提出しました。(Favorite < Very interesting < Interesting という希望度です)

私は教育系に興味があり、ちょうど教育に関するプロジェクトが2つあったのでそれはFavoriteに、あとは内容が面白そうなものやmethodologyが面白そうなもの、興味ある国際機関のものなどを中心にvery interestingとinterestingを選びました。

 

2月下旬:プロジェクトの決定

2月下旬に各チームごとにメールでどのプロジェクトにアサインされたかが届きました。チームメンバーはメールに明記されていませんが、メールのCCで確認できました。

私の年はTrackごとに結果発表のタイミングが数日ずれていたようでグループチャットがしばらく騒がしかったです笑 また、グループごとに別のメールをおそらく手作業で送っているようで、それもまた発表のタイミングのずれにつながったようです。

プロジェクトのアサインは、ほとんどの人がFavoriteもしくはVery interestingのプロジェクトに入れてもらえていました。ときどき希望でないものになってしまい、変えてもらうように交渉している人もいましたが、極々少数だったと思います。

 

2月下旬:ARP Foundation

ARPの活動の基礎やどんなことをするのかをレクチャーしてもらいます。私たちは金・土と2日間で終わりましたが、まるまる2日間座りっぱなしでずっとプレゼンを聞くのはとても辛かったことを覚えています。集中力が切れて、パソコンでメモをとるフリをしながら違うことをしている人もたくさんいたので、この形式はあまりよくないな…と思いました。

内容は、Terms of reference, Literature review, Preliminary findingsなどの提出物の説明や、パートナー団体との関わり方、チームワークについてなどがありました。特にチグループワークについての講義では、"Be kind! Respect each other!"というような内容が強調されていたのが印象的です…確かに仲間割れなどが毎年よく起きるとは噂に聞いていましたが、大学院生にもなって、しかも社会人もたくさんいるこのマスタープログラムでそんなことを言われるんだ…とちょっと呆れたのも正直なところです。

提出物やARPの流れについてのパートはそれなりに有意義だったかなと思います。

 

3月〜7月:ARP活動本格期

ARP Foundationが終わると、活動が本格的に始まります。メールでTAやパートナー団体とのミーティングのスケジュールを立てたら、とうとうARPのスタートです。この間は、ミーティングを重ねながらリサーチを行い、いくつかの締め切りに合わせてレポートを提出していくという流れです。

 

ミーティングの嵐

ARPの活動が行われている最中は、たくさんの締め切りに向けて、とにかく大量のミーティングが毎週あります。TA、Supervisor、パートナー団体、グループ内、とそれぞれのミーティングがあるのでとても忙しいです。

TA、Supervisorとは何かをここで簡単に説明しておきたいと思います。TAはPhDの学生で、プロジェクトに関してアドバイスをくれたりします。レポートの書き方やメールの書き方など小さなことでも気軽に聞くことができる様な存在です。1人のTAが3グループくらいを担当するようです。TAの上にはSupervisorと呼ばれるprofessorがいます。SupervisorはTA3人くらいをまとめていて、私たち学生とも時々ミーティングをしてチームワークはうまく行っているか、パートナー団体との連絡はうまく行っているのか、リサーチは順調に進んでいるかなどを見てくれています。

 

ミーティングの頻度は、こんな感じです。

  • パートナー団体とのミーティング:月1回

グループによって違いますが、私のところは月に1回でした。最初はパートナーの担当者が大学院に来てミーティング、その後は私たちがオフィスを訪れてミーティング、オンラインでのミーティングなどありました。基本は月に1回で進捗を報告するというものでしたが、リサーチ内容に関して急遽相談が必要になり、オンラインで短いミーティングをしたりしたことも。

  • Supervisorとのミーティング:月1回

基本的に月に1回、TAとのミーティングにSupervisorも参加してくれて、進捗状況を報告していました。私たちのグループは大きな問題は特になかったのですが、グループで仲間割れがあったりTAとの間に何か問題があったりすると、Supervisorと直接の(TAがいない)ミーティングが行われることもあるようです。

  • TAとのミーティング:週1回

これは週1回のミーティングです。「メールを送ったけど返事が来ていません」「いい文献が見つかりません」など小さなことを相談したり報告したりします。チームでお寿司パーティーをした話をしたり、なかなか自由なミーティングでした笑

私たちのTAはとてもよくサポートしてくれて、Supervisorとのミーティングにもパートナー団体とのミーティングにもほとんどの場合参加してくれていましたが、そうでない場合もあるのかもしれません。

  • チーム内のミーティング:週1回

これはチームメンバーのみでのミーティングですが、少なくとも週1回はありました。毎回TAとのミーティングの前に、聞きたいことや確認したいことをチーム内で共有する必要があったからです。

それ以外にもレポート等に関して相談があるとそれより頻繁にミーティングを行なっていました。が、基本生徒同士のミーティングなのでお昼ご飯を食べながら話したり、時には電話で済ませたりすることもある、気軽なミーティングでした。とはいえこのミーティングもスケジュールを圧迫している要因の一つことは間違いなかったです。

 

締め切りの嵐

ミーティングを重ねながら、ほぼ毎月ある何らかのレポートなどの締め切りをこなしていきました。

  • 3月中旬:Terms of reference

最初の書類は通称TORと呼ばれる、パートナー団体との契約のようなものでした。リサーチの目的、リサーチクエスチョン、調査方法、プロジェクトのタイムラインなどを書いた4-5ページの書類を提出します。テンプレートはARP Foundationの際に配られたのでそこまで内容で苦労することはありませんでした。

  • 4月下旬:Literature Review

まずは文献調査をして、それを文章にまとめて提出します。文字数は2,000 wordsくらいだったはずで、3人で分ければそこまで多くはありませんでした。

  • 6月上旬:Preliminary findings

インタビューなどの調査を行った後、その結果をまとめたものです。この締め切りまでに、大方のリサーチを終えていないといけないということになります。もちろん、この締め切り後に新しいリサーチ結果が出てきたら、Preliminary findingsに書いていなくてもfinal reportで付け足して大丈夫です。

 

ちなみに締め切りは、それなりにflexibleでした。もちろん私情で締め切りを延ばしたりはできません。けれども、グループによって進行具合は様々なので、例えばパートナー団体から返事が来なかったり、相手の都合でインタビューの日時が締め切りまでに間に合わないなどのトラブルも多くあります。そういう場合は、TAやSupervisorと相談して締め切りを特別に変えてもらうということもそこそこあるようです。

 

リサーチ

文献調査、インタビューなどをしてリサーチを進めます。私のグループは文献などの調査に加えてインタビューを行いました。インタビューに答えていただいたのはフィリピンやエジプト、ペルーの方だったので、全てオンラインでした。3人チームで、1人5つずつインタビューを行ったので、結果15件のインタビューを行ったことになります。インタビュー相手はパートナーの企業や団体がお話を伺えそうな方を1-2人見つけてくださり、そこから芋づる式に広がっていきました。インタビューをした後、それを文字起こしして、結果を分析していきます。

フィールドワークがある時もあるようですが、私たちの年は期間が短すぎてフィールドワークをする時間がなかったからか、実際にフィールドワークをしたというグループは聞いていません。ただ、一つ上の学年はARP自体が約1年かけて行われたので、トルコの難民キャンプに行った方や、エジプトで開催されたCOPに足を運んだという話を聞きました。

 

7月上旬:Final Reportの提出

今までのLiterature review, Preliminary findingsに加えて、目次やappendix, research design, objectictive, methodologyなども含めたfinal reportを提出します。グループによってはcanvaやAdobe Designなどを使ってデザインにこだわる場合も。このFinal reportをもとにARPの成績の大方が決まります。

Final Reportを提出すれば、基本的にはARPの活動はひと段落です。ただ、グループによってはパートナー団体でこのレポートを公開するために、さらにここから何回も手直しを求められる場合もあるようです。(この手直しはあくまでパートナー団体のためだけで、学校に提出したFinal Reportや成績に反映されることはありません。)

 

9月:プレゼンテーション

夏休みが明けた9月の下旬に、ARPのプレゼンテーションの日が設けられ、各グループがプレゼンを行いました。

ただ、私のグループはそれぞれ交換留学など事情があり誰もジュネーブにいないということで、7月末に別日でプレゼンをすることになりました。パートナー団体を学校に招き、Supervisorも立ち会いながらプレゼンと質疑応答が行われました。普通にプレゼンテーションの日に参加していれば、おそらく各グループ5分ほどの持ち時間にプレゼンとおそらく1-2問くらいの質問に答えて終了だったはずが、たっぷり時間があったために1時間以上も質問に応え続けることになり、かなり疲れました…笑 けれどしっかりと自分たちのプロジェクトに関してフィードバックを頂けたので、とても有意義な時間だったと思っています、大変だったけど。

 

感想など

ARPは半年でもかなり長いプロジェクトで、カリキュラム内とはいえ授業に加えてARPがあるので、かなりスケジュール的にも、体力的にも精神的にも大変でした。けれども、とても実践的な経験ができたり、他のグループメイトから学べることも多かったりと、とても良い経験だったと思います。Interdisciplinaryでpracticalなことを学べるという点が売りのMINTには必ず必要なプログラムですし、逆にこれがなければMINTの特徴は薄れてしまうなという印象を抱きました。

学校が試行錯誤しているARPの期間に関して、半年間だとインタビューなどの調査をする期間も十分ではなく、あまり濃い内容のレポートが書けなかった点が心残りでした。ARPの期間はもう少し長くしたほうがいいのではないかなぁというのが個人的な意見です。

また、私は良いチームメイトとパートナー団体に恵まれましたが、あまり良くないチームに当たってしまうとそれだけで経験の質が大幅に下がってしまうなと、色々な友達の体験談を聞く中で感じました。とはいえチームメイトは自分では選べないですし、パートナー団体がARPのパートナーとして良いか否かもプロジェクトが始まってみないとわからないので、これもまた運ですね…私のチームは全員年齢が近かった上に協調生がある人たちだったので、プロジェクト内だけでなく、アイスクリームを一緒に食べに行ったり、ディナーパーティーを一緒にしたりすることもありました。プロジェクト終了後も良い友達で、彼ら経由でさらに友達の輪が広がったりもしたので、私は本当にラッキーでしたし、良いチームメイトにあたればこういうこともありえます。

パートナー団体に関しては、私は教育技術系のスタートアップ企業とのプロジェクトでした。小さい企業だったが故に企業のかなり上のポジションの方が私たちのプレゼンを聞きにきてくださったり、LinkedInで私たちのプロジェクトを紹介してくださったり、密なコネクションができてとてもよかったです。また、彼らの次の主要プロジェクトにかなり深く関わることができて、実際に私たちのリサーチ結果を参考にしながら新プロジェクトを提供する国や地域が決まるようなので、それも良い経験だったなと思います。

ちなみに先学期はこのARPのためにものすごく忙しく目まぐるしい日々でした。私は授業4つとARPの両立でしたが、人によっては他のフルタイムのインターンシップARPをこなしている人もいました…私にはちょっと信じられないし、あまりおすすめしません笑 ARP自体がちょっとしたインターンのような面もあるので、ARPにしっかり注力して経験の質を高めるほうが良いのではないかなと思います。

Applied Research Project 〜概要編〜

Bonjour,

ジュネーヴは最近かなり冷え込む上に雨続きの毎日で、本格的に冬が来てしまったなぁという感じがしています。

今日は、私が先学期おこなった、Applied Research Project(ARP)というリサーチプロジェクトの流れや個人的な感想などをまとめてみたいと思います。

 

そもそもARPってなに?

ARPとは、Graduate InstituteのMINT (Master in International and Development Studies)のカリキュラムに含まれているリサーチプロジェクトです。MINTの学生は必ず参加しなければならない必修の授業です。学外の国際機関やNGO、民間企業などと提携して、半年ほどかけて提携先の団体から与えられたテーマについてリサーチをしていきます。

普通の修士プログラムとは違って、実践的なスキルも学ぶMINTならではのカリキュラム内容ではないでしょうか。このプログラムが終わると、かなりの単位がもらえます。

 

ARPの実施時期

私の学年では、2セメスター目に行われました。2月の終わり頃から始まり、レポートの提出が7月の初め、プレゼンテーションが9月に行われました。

ただし、ちょうどGraduate Instituteがこの時期について試行錯誤しているようで、毎年かなりの変更があります。

もともと私の一つ上の学年までは、2〜3セメスターのおよそ1年弱かけて行う長いプロジェクトでした。ところが、どうやら夏休みの間に自分の国に帰ったり旅行に行ったりして、そのまま連絡がつかなくなってしまったりということもあったらしく、私たちの学年は半年間という短い期間で行われました。

しかし、今度は期間が短すぎて調査にかける時間がほぼ一ヶ月しかありませんでした。インタビューやアンケート調査を行うグループも多い中で十分な調査ができず、それゆえにレポートの中身も薄いものになってしまいました。せっかくの経験ならば、もっと時間をかけて中身の濃いものを提出したかったという声が多く、今年はまた期間が長くなったようです。

 

ARPの流れ

ここのところ毎年スケジュールが変わっていますが、参考までに私の年のARPのスケジュールを書いておきます。時期やタイムスパンなどは違うかもしれませんが、流れはおそらく毎年同じだと思います。私の場合は、1年生のSpring semesterに行いました。

2月初め(冬休み中):ARPのプロジェクトリストが届く。

2月中旬:希望を出す・プロジェクト決定

2月末:ARP Foundation

ARP Foundationが終わると同時に、プロジェクトスタート。

2月〜6月:TAやパートナー団体とのミーティング、いくつかLiterature Reviewなどの提出期限あり。

7月7日:Final report 提出(忘れもしない、七夕に締め切りに追われていました…笑)

9月下旬:プレゼンテーション

プレゼンテーションは、夏休みを挟んで新学期(つまり3セメスター目)に行われました。

 

ARPの良いところ

経験になる

単位をもらいながら、学校でConsultingの経験ができるのはとてもよいと思いました。MINT(私の所属する修士プログラム)は、アカデミックだけでなく実際に国際関係や開発分野で卒業後に活かせる実践的なスキルを身につけることを目標としているので、まさにこのプログラムはぴったりだと思います。また、パートナー団体によっては私たちが書いたレポートをpublishしてくださることもあるので、それもまた実績になります。

私たち学生としては、CVやLinkedInにもかけますし、他の仕事やインターンに応募するときにもアピールポイントになるということが一番大きいメリットでしょう。ほとんどの友人が、Student researcherなどとポジションの名前を(勝手に)つけてCVやLinkedInでアピールしています。

コネクションができる

自分が将来進みたい分野のプロジェクトを選べば、関連する国際機関や企業、NGOとのコネクションができます。頻繁にメールのやり取りもする上、月に1回ほど担当者の方とミーティングがあるので、顔見知りになることができるのは大きなポイントです。

ビジネスマナーなどを学べる

特にメールの書き方が大きな学びだったと思います。日本語ほどではないですが、やはり英語でもフォーマルなメールだと定型があります。パートナー団体とはずっとメールでのやり取りだったので、自然と身についたと思います。

他のグループメイトから学べることが多い

特にレポートを書く時は分担して書くものの、全体が統一して見えるようにしなければならないので、書き終えた後に他のメンバーが読んだ部分も読みながら単語やフレーズなどを修正していく作業が必要になります。その際に、英単語やフレーズに関して、また情報のまとめ方についてチームメイトの文章から学べることがたくさんありました。

 

ARPのネガティブポイント、懸念点

パートナー団体に当たり外れがある

とても良いパートナー団体であれば、レポートや制作途中で提出したものに対して頻繁にフィードバックをもらえたり、リサーチに必要な資料やインタビュアーを積極的に探して提案してくれたりします。

一方で、忙しい団体は正直学生のリサーチプロジェクトになど構っている暇はないようで、ほとんど放置され、インタビューなどの調査もままならない場合もあります。

傾向としては国連系の大きい団体は忙しくて協力的でない場合が多く、NGOなど小さい団体の方がよくサポートしてくれる傾向があるとのことです。ただ、一概には言えないので運によるところもあるかもしれません。

チームに当たり外れがある

こちらはチームメンバーの話。正直、修士プログラムにもなってこんなことがあるのかと信じられない気持ちでしたが、グループによっては仲違いや衝突が起こって分裂し、1人でレポートを書かなければいけないというケースも毎年そこそこ起きているようです。私の周りの友人でも、分裂してしまったために1人でリサーチからレポートまで全てやらなければならないという人を何件か耳にしました。

分裂まではしなくとも、いろんな国籍の人がいるからこそ仕事の仕方も非常に様々で、ストレスはほぼ全ての人が感じていたと思います。これもひとつの経験・学びではありますが、あまりにもグループでの作業が向いていない人とチームになってしまうと精神的にも体力的にも大変だと思います。グループメイトは自分で選ぶことができないので、よい友人とグループになれることを祈るしかありません…

かなり忙しくなる

グループごとにミーティングの頻度は異なりますが、月に1回ほどのパートナー団体の担当者とミーティング、週に1回のTAとのミーティング、TAとのミーティングのためのチームメイトのミーティングと、まずミーティングだけでかなりの時間が取られます。さらにそこにリサーチやレポートを書く時間も入ってくるので、相当の時間をARPに割くことになります。

学外でのインターンシップなどと両立させるのはなかなか大変ですし、ARPがある間は授業2〜3コマとARPでスケジュールがかなりいっぱいになると思います。

もちろんARP自体が良い経験ですが、人によってはARPではなく他の経験が積みたいと言う人もいました。

 

今回はARPの概要についてをまとめたので、次回は私の経験を踏まえながら、具体的にARPでどんなことをするのかと、その感想をまとめたいと思います。

 

追記:ARPの体験談をまとめました!記事はこちらから

a-genevablog.hateblo.jp

スイスのおすすめお菓子

Bonjour,

私のジュネーヴ留学が始まってから、あっという間に1年以上が経ちました。この1年間の私の成果発表とでも言うべく(?)、これまでにスーパーで見つけたおすすめのお菓子を紹介したいと思います。

 

甘いもの編

Kamblyのクッキー

お馴染みの赤いマークで有名なKambly(カンブリー)は、スイスのお菓子メーカー。このような細長い箱に入ったクッキーなどのお菓子が有名で、スイスのスーパーではたくさん目にすることができます。

特におすすめは、プレッツェリと、フロランタン。プレッツェリ(写真の下側の箱)は、素朴な味のほんのり甘いクラッカーのようなお菓子で、やさしい味と軽い口当たりがやみつきになります。おそらく、たくさんあるカンブリーのお菓子の中でもプレッツェリが看板商品だと思います。季節によってココナッツ風味やオレンジ風味のプレッツェリもあり、それもまたおいしいので、見つけたらプレーンと食べ比べてみてください。

フロランタンは、有名なフロランタンと同じく、キャラメルで固まったアーモンドと、クッキーの裏にはチョコレートがついていて、パリッとした食感がたまりません。スーパーによってはダークチョコレート&オレンジ風味のフロランタンもあるので、ぜひ探してみてください。

他にも、短いヨックモックのようなクッキーやオレンジの香りがするクッキー(写真上側の箱)、プレッツェリにチョコレートがついているものなどいろいろな種類があります。

カンブリーのクッキーは、DENNERのスーパーで4〜5個セットになっているのを買うのがお得。COOPでもたくさんの品揃えがありますが、他のスーパーと比べて高めなので、DENNERのお得用セットのようなものを買うのがおすすめです。

カンブリーの工場見学もあるらしいので、行ってみたいなぁと思っています笑

 

ピスタチオチョコ

ピスタチオが入ったいたチョコレート。特にダークチョコレートのものが私のお気に入りです。スイスのチョコは日本のものより濃厚なので、ミルクチョコレートを食べると甘さも強く感じる気がするのです…ピスタチオのザクっとした食感がクセになります。こちらはCOOPでしか売っているのをみたことがありません。

このピスタチオの板チョコが美味しいですが、やっぱりチョコレートはどの商品も基本的にとってもおいしいです。

 

ナッツチョコのミックス

これはMigrosに売っている商品。アーモンドやマカダミアナッツのチョコレート、オレンジチョコレート、ラズベリーチョコレートのミックスです。チョコレートも上品で甘ったるかったり脂っこかったりすることがなく、本当に美味しい。この商品のいいところは、小さいのでつまみやすいところと、袋にジッパーがついていること!この細やかな工夫は、一人暮らしの私にとって本当にありがたい…

こちらはFreyというメーカーの商品のようで、このFreyのチョコレートはいろいろあってハズレがないのでおすすめです。

 

ovomaltineのチョコクッキーサンド

このOvomaltineもスイスのお菓子メーカー。板チョコやクッキーなどいろいろなお菓子が売っています。このビスケットサンドは中にチョコレートクリームが入っているのですが、オレオなど他のクッキーサンドに比べると甘さ控えめな気がして、とてもおいしいのです。(とはいってもスイスのお菓子は全体的に日本のお菓子より全然甘いのですが…)

 

スナック編

パプリカチップス

私がいちばん気に入っているしょっぱいスナック、パプリカチップス。日本からスイスに友達が遊びに来るたびにおすすめしていて、今まで私がおすすめした友人5人全員が虜になっています笑 パプリカフレーバーとは、日本でいうコンソメフレーバーと似たような味付けで、サクサクと手が止まらなくなるので要注意。

特におすすめはプリングルスのパプリカ味で、他のパプリカ味のポテトチップスとは一味違う美味しさのような気がするので、ぜひプリングルスのパプリカチップスを買って食べてみてください。

 

チーズクラッカー

こちらはフランスのお菓子のようですが、スイスのスーパーでも買うことができます!とっても濃厚なチーズ味のクラッカーです。ザクザクとしたしっかり目の歯ごたえと、濃厚なチーズの香りがたまらない…お酒のおつまみにも最高です!!

フレーバーがいろいろとあって、チーズの種類ごとにラインナップがあるよう。私のお気に入りは、少しクセがあるけどクセが強すぎない、オッサウイラティ(Ossau-iraty, 写真一番手前)というチーズのもの。安定のチェダーチーズ味も含めて4種類くらいフレーバーがあり、どれもとっても美味しいのでぜひフレーバーごとの食べ比べをしてみては?

 

その他

ピスタチオ

こちらでは、よくピスタチオが売っているのですが、その中でもお気に入りはこのピスタチオ。紫のパッケージが一押しです!というのもこれはソルト&ペッパー味というなかなか見ない味付けをしていて、これがとてもクセになる…

手が止まらなくなりますが、ナッツなので罪悪感が少なくて済むのも大きなメリット。DENNERもしくはフランスのCarrefourというスーパーでよく見かけます。

殻なしのものも売っているのですが、殻がついているピスタチオの方が割安でおすすめです。

 

 

他にもいろいろとおすすめのお菓子はありますが、特におすすめなものはこのあたりでしょうか。欠点は、小分けのお菓子があまりなく、大きなパッケージに入っているものばかりということ。一度開けると止まらなくなってしまうので、食べ過ぎには注意が必要です。

ジュネーブ生活一年目の成果はこのくらいですが、また第2弾ができるようにいろいろと開拓してみたいとおもいます!

FAQ -IHEID編-

Bonjour!

最近、IHEIDに進学を考えているという方から質問を受けることが多くなりました。確かに開発学の専門大学院で世界ランキングにも載っていないためか日本語での情報は少なく、私も出願前に情報収集に苦労した思い出があります。
今回はよく聞かれる質問をもとに、IHEIDについてまとめてみたいと思います。私が学部から直接進学したこと、また後輩も学部からの直接進学を考えている人が多いことから、視点が少し偏っているかもしれませんが、寛大な心で読んでいただければ…

 

カリキュラム

※カリキュラムですが、私はMaster in International and Development Programme (MINT)に所属しているので、MINTに限った話が多くなるかと思います。

 

履修授業はどれくらい自由に取れるんですか?

最初に、MINTはInterdisciplinary courseなので、他のDisciplinary coursesと比べてかなり自由に授業を取ることができます。Disciplinary coursesに行きたい方は、あまり履修の自由度はないと思いますが、その分自分の分野を極めることができると思います。

さて、MINTの詳しい話になりますが、単位の内訳はこのようになっています。Workshop, Applied Research Project, Thesisを除いて、基本的に授業は1コマ6 creditsです。

  • Compulsory classes (18 credits):プログラム全体、specialization用の必修授業があります。
  • Research electives (18 credits):修士論文を書くときの調査方法に関する授業です。1学期に10個程度のResearch electiveの授業が開講されているので、その中から選びます。
  • Specialization electives (12 credits):自分のSpecializationに関する授業ですが、1学期につき20-30個の授業があり、かなり幅広いです。例えば私のいるGender, Race, Diversity specializationではジェンダーと政治に関する授業、ジェンダーとヘルスの授業、アフリカのジェンダーに関する授業など、分野を横断していろいろな授業があります。
  • Free electives (12 credits):これは他のSpecializationやプログラムの授業から完全に自由に取ることができる枠です。もちろん、Specialization electivesをこの枠として多めに取ることもできます。
  • Workshops (15 credits) : 実践的なスキルを身につけることを目的としたワークショップで、ほとんどがロールプレイやチームディスカッションを中心に二日間で行います。一つのWorkshopにつき3 creditsがもらえます。5つのWorkshopを受ける代わりに、 4つのWorkshop + インターン(3 credits)で15 creditsもらうこともできます。
  • Applied Research Project:後述しますが、Specializationの縛りなく、自由にプロジェクトを選ぶことができます。
  • Master thesis:テーマはかなり自由に決めることができますし、specializationにとらわれずに決めて大丈夫です。教授もだいぶ柔軟に対応してくれるので、該当分野に詳しい教授がいないから書きたいテーマで論文が書けないというようなことはないです!

ということで、完全に取り扱う内容を自由に選べるものとしてはFree electives、Workshop、Applied Research Project (ARP)、Master thesisがあります。また、卒業要件の120単位よりさらに12単位分多く授業を取ることもできるので、興味があるものがあればそこで追加して履修することもできます。

 

〜に関する授業はありますか?

人によって、取りたい授業が違うので個別にここでお答えすることはできませんが…Pocket IHEIDのページからその年(もしくは前の年)のシラバスを見ることができます。興味のある分野があれば、このサイト内の検索エンジンでキーワード検索してみると見やすいと思います。

Campus   ←こちらのサイトからシラバスを見れます。

 

Specialization をどう選んだらいいかわかりません。

自分が学びたい分野がしっかりと決まっていれば、その分野に関連したSpecializationを選ぶのがベストですが、決まっていない場合はそんなに厳密に選ばずとも大丈夫かと思います。私はGender, Race, Diversityコースにいますが、学びたいことはジェンダーではないので、結局ジェンダーに関する授業はトータルで3つしか履修していません。代わりにFree electivesとしてMigrationのコースの授業を一つとMaster in International Relations and Political Scienceのコースの授業を一つ履修しました。

とはいえ、Specialization用の必修とElectivesの3授業はSpecializationのテーマに関わるものでなくてはいけないので、ある程度は興味があるものでないとキツイですね…

 

ARPはどんな感じですか?

ちょうど別記事にまとめようと思っているので詳しくはそちらに書きますが、3-4人のグループで、パートナーの国際機関やNGOなどと協力してのリサーチプロジェクトを行います。中身は本当に多様でいろんなものがあり、自由に選べます。

期間はもともと10ヶ月ほどでしたが、私の年は約半年で終わらせるという短期間のプロジェクトに変更になりました。ただ、また来年から伸ばすらしいという話も聞いているので、どうなるかはちょっとわかりません…現在試行錯誤中のようです。

追記:また今年からARPは1年弱のプロジェクトに変更になったようです。以下の記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

a-genevablog.hateblo.jp

a-genevablog.hateblo.jp

 

専門的に勉強したいことが絞りきれてなくて困ってます。

MINTに応募する場合のみですが、MINTはInterdiscplinary courseなので、先ほど説明した通り履修はかなりフレキシブルで自由に取ることができます。そのため、入学後に自分の専門分野を変えた友達もいますし、ARPだけ違う分野のものに取り組んでみたという人もいます。どうしても絞りきれない場合、専門分野を決めることに必死になりすぎる必要はないように思います。また、学びたいことが複数ある場合は、Interdisciplinary programmeの特徴を最大限に利用して分野を横断して学んでみるのも良い選択肢かもしれません。

ただし、Master programmeは2年しかないので、早めに決めておいて損はないと思います。少なくともMaster thesisのために何かしらのトピックを一つ選ばなくてはいけないので…

 

学生について

よく多様な学生がいると聞きますが、国籍や年齢など割合はどんな感じですか?

国籍

言葉通り、いろいろな国籍の学生がいます。とりあえず知り合いの国籍をざっと上げてみると、スイス、フランス、イタリア、ドイツ、フィンランド、イギリス、トルコ、モロッコ、ガーナ、カメルーンコートジボワールレバノン、イラン、アフガニスタン、インド、パキスタン、ロシア、モンゴル、中国、香港、台湾、韓国、フィリピン、カンボジア、マレーシア、ベトナムアメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラニュージーランドなどなど…

中国人とインド人の学生は特にたくさんいて、国の人口比などを考えてあえていろいろな国から学生を取っているような気がします。政治的な話題や授業のディスカッションでも、いろいろな視点が反映される面白さを感じます。

年齢

本当にさまざまですが、平均すると25-6歳くらいになりそうな気がします。もちろん30歳を超えている人もいて、子育てをしながら大学院に通っている人も。人生なんでもありだなと気付かされました。

あまり年齢の話はしないのですが、誕生日パーティーなどで年齢が明らかになることが多く、私が「23歳になる」というと、ベビーだと言われるので笑、下は22歳くらいから、一番多いのが2~3年職務経験を積んでからMaster programmeに来た25~29歳くらいの人、多くはないですが30代の方も見かけるという状況です。

韓国や中国では年齢の数え方が違ったりして、なかなか難しい…親しい友人同士では〜年生まれだよね?と年齢を確認したりしますが、多くの場合はそんなこともしないので、基本的にあまり年齢差など気にしていないというのが現状だと思います。生徒間の人間関係で年齢はそれほど問題ではなく、むしろ人生のどのステージでどういった位置づけで大学院に来ることを決めたのかをはっきり理解していることが重要かと思います。

 

バックグラウンド

大学卒業後にストレートできた人と、何らかの職務経験のある人がいます。割合としては、私の体感では4:6〜3:7くらいでしょうか。

職務経験がある場合は、その経験は人によってさまざまです。国際協力や開発分野で働いていたという人もいれば、コンサル、銀行、教師、医療系の民間企業、政府関連の仕事、NGOなどでインターンをしていた人…弁護士や医師の資格をすでに持っているという人もいました。

大学卒業後に来た人も、大学で学んでいた内容は、国際関係や国際法、経済、心理学などいろいろです。ファストトラックで来ている人もいれば、大学卒業後にギャップイヤーを取ってから来ている人もいて、年齢も必ずしも同じとは限りません。

※ファストトラック:IHEIDには海外の他の大学と連携して、学士号と修士号を早くとり終えることのできるプログラムがいくつかあります。

※ギャップイヤー:海外では、卒業後に1年間の時間を取って旅行などに使う人がいます。このことをギャップイヤーと呼びます。

 

学生の雰囲気はどんな感じですか?

人によってさまざまです。勉強一筋!という人もいれば、遊びも勉強もバランスよくという人もいます。ただ、当たり前ですが日本の大学のように遊び呆けている人はいないですね笑

あとは、かなりcareer-orientedというか、卒業後のキャリア形成について早くから考えてインターンなど動き出している人が多いです。もちろん勉強にも力を入れていますが、それよりもキャリアのことを考えないと!という空気感をなんとなく感じています。

 

課外活動

課外活動としては、インターンをする人が多いです。スイスに到着後6ヶ月は働くことができませんが、その後はインターンなどをして経験を積む人が多いです。学校のJob portalでも積極的にインターンの募集が行われており、そこを通してインターンを見つける人も多いです。

そのほかにはIHEIDにはInitiativesと呼ばれる学生団体のようなサークル活動のようなものがあり、それに所属して活動をしている人もいます。

 

キャリア

卒業後の進路はどのくらい決まっていましたか?

私の場合は全く決まっていませんでした…そしていまだに悩んでいます…

個人的な意見ですが、応募時や入学時に進路が決まっていなくても大丈夫だと思います。こちらでいろいろな友人の話を聞いたり、インターンなどをしたりするうちに何かしら見えてくるものがあると思うからです。周りの友人たちも、まだわからないという人はたくさんいます。特に大学卒業後にそのまま院に来た人は決まってない場合が多いです。

社会人経験がある人はおそらく入学前からかなり明確なキャリアプランを持っていることが多いです。それを聞くのもとても刺激的で興味深いです。ちなみに、そういう友達たちは「私はまだ決まってなくてどうしよう…」というと、まだ若いから!と勇気づけてくれます笑

 

 

こんなところでしょうか。ほかにも何か思い出したり、付け足す質問が思いついたら追記するかと思います。