スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

卒業のご報告

皆さま、いつもこのブログを読んでいただいてありがとうございます。早いもので私が留学をスタートさせてから2年が経ち、とうとう私もIHEIDのmaster’s programmeを卒業することができました!

そして卒業後は、日本でご縁があり、帰国して10月から働くこととなりました。先日さっそく2年間過ごしたジュネーブに別れを告げて帰国し、現在は待ち焦がれた日本食に舌鼓を打つ日々です笑

 

 

留学中に自分の記録のためにも書き残しておきたいと思いつつも、まだ書ききれていないものもたくさんあるので、これからもちょこちょことこちらのブログは更新していくかと思います。もしもご愛読していただいている方がいらっしゃれば、今後ともよろしくお願いいたします。

 

IHEIDやスイス留学、ジュネーブ生活、その他このブログの記事に関してご質問があれば以下のページにあるフォームからお問い合わせいただければと思います。(Google formを使い慣れていないため、返信に少々お時間を要する場合がありますがご了承ください。)

a-genevablog.hateblo.jp

 

 

それでは取り急ぎ、ご報告まで。

カフェ巡り日記② 〜Oh! Martine!〜

Bonjour!

ジュネーブの暑い夏は過ぎ去ってしまったようで、今週からはコートを羽織りたくなるような寒さと、曇りの日々です。そんな日は外に出るのも億劫で室内にこもりたくなるもの。今日は前回のPages & Shipsに続き、私のお気に入りのカフェの2つ目をご紹介したいと思います!

 

>前回ご紹介したカフェはこちら。

a-genevablog.hateblo.jp

 

今回ご紹介するのはこちらのカフェ、Oh! Martine。
ジュネーブ内にはCornavinの駅前とEaux-vivesの2店舗があるようですが、私のお気に入りはCornavinの駅にある大きいお店。お店の約半分が、壁も天井も窓ガラスなので屋根付きのテラスのようになっていて、日光が入ってきてとても明るい雰囲気です。

お店の手前半分は天井がガラスになっているエリア。

 

お店の中も十分に広いのでゆったりとくつろぐことができます。ただ、駅前という立地もあってか、ジュネーブにしては珍しく週末など席がいっぱいになっていることも。

店内は奥が広く、たくさんの席があります。

 

このカフェで人気なのが、ブランチにぴったりのTartine。パンの上にお野菜やお肉などの具材がのっている一皿です。私が頼んだのはサーモンアボカドのTartineでしたが、他にもメキシカンやバーベキューなどいろいろな種類があります。

上がTEXAS(メキシカン風)、下がサーモンアボカドのTartineです。

とってもボリューミーなので食べ切るのも一苦労でした笑

 

Tartineが一番人気のメニューのようですが、私のお気に入りはこちらのサーモンクロワッサン!



クロワッサンにサーモンときゅうり、レモンが挟まっているシンプルなサンドイッチですが、レモンの香りが爽やかでとっても美味しいのです。

ここでインターンのミーティングが月に一回あったのですが、このクロワッサンがお気に入りすぎて、インターンのメンバーの8割が毎回サーモンクロワッサンを注文するようになりました笑 ちなみにこのサーモンクロワッサンは用意している数が少ないのか、朝に行かないと売り切れてしまっていることが多いです。早起きしてモーニングにこのカフェを訪れた皆さんは、ぜひこのサーモンクロワッサンを試してみてください!

 

そして、私は試したことがないのですが、友達によると甘い焼き菓子系も美味しいとのこと。

クッキーやケーキ、ブラウニー、シナモンロールなどが並んでいます。

 

もちろん、コーヒーもとても美味しいですよ!上にたっぷりクリームの乗ったフラッペなどいろんなドリンクがあります。

 

友人とのお出かけにも、勉強や作業のためにも使えるカフェとして、私のかなりお気に入りのカフェにランクインしている Oh Martine!。立地も駅前ととても便利なので、ぜひ足を運んでみては?

 

Grand Morillon Student House 本音レビュー

Bonjour,

早いもので、8月も後半ですね。実は最近、私事ですが7月末で2年間住んでいた寮の契約が終わり、名残惜しくも新しいお部屋に引っ越すという生活の変化がありました。

ずっと記事に書きたいと思いつつ、個人情報の漏洩を気にして書けていなかったので(笑)、今日は私が住んでいたGrand Morillon Student Houseについて感想などまとめたいと思います!私が寮に申し込む際もなかなかIHEIDの寮についてのレビューなど見つからなかったので、今回は良いところも悪いところも、本音で書いていくつもりです。

Grand Morillon Student Houseという正式名称はちょっと長すぎるので、私たち学生が使っている愛称 "GM"をこの記事では使いたいと思います。

 

基本情報

ロケーション

GMジュネーブの中心地からは少し離れた、国際機関が立ち並ぶ Petit-Saconnexと呼ばれるエリアにあります。すぐ近くに Cret de Morillonというバス停があり、5番、8番、60番のバスが通っているので、基本的にはそのバス停が最寄りです。ジュネーブの中では少しはずれの方にありますが、アクセスは悪くなく、IHEIDのキャンパスまでは歩いて15分もしくはバスで5分、中心地のCornavin駅まではバスで10分、ジュネーブ空港までもバスで10分と交通の便はかなり良かったです。

寮の周りの道はこんな雰囲気。

とはいえ少し外れの方にあり、周りがたくさんの自然に囲まれているので、夜はとっても静かで騒音も気にならず、とても快適でした。

建物はbuilding 8とbuilding 10の二つがあり、お互いに向かい合わせになっています。二つの建物は、真ん中にある Balladを通って行き来することができます。



 

入居対象者

GMはIHEIDの学生寮なので、GMに住むことができるのは基本的に学生とインターンに限られます。時々学生でない人が住んでいる場合もあるようですが、その場合は家賃が学生料金ではなく高くなるようです。

 

入居申し込み

寮の申し込みは、IHEIDの学生であれば合格通知が届いてからすぐに申し込み方法についての連絡が来ると思います。基本的にはそのタイミング、もしくは2年目の初めに後輩と一緒に申し込み直すという方法でしか公式に応募する方法はないようです。

 

お部屋について(Studio with kitchen)

お部屋の種類

いろいろなお部屋タイプがあり、

・Studio without kitchen (キッチンなしのワンルーム)
・Studio with kitchen (キッチンありのワンルーム)
・Shared apartment (小さい個室+キッチンとダイニングを三人くらいでシェア、バスルームもシェアする場合もあり)

が一番多いお部屋タイプです。その他寝室とリビング付きの家族で住めるようなお部屋タイプもあるようです。

お部屋の値段は階数によって異なります。0〜2階のお部屋は3階以上のお部屋より安く設定されています。明確な理由は聞いたことがないのですが、おそらく景色の問題で値段に差をつけている様子。ただし、GMは建物内の両側にお部屋があります。すなわち、建物の外側、GMの外に面しているお部屋であればそれなりに綺麗な景色が見えるのですが、内側を向いているお部屋はただただ向かい側のbuilding 8もしくはbuilding 10が見えるだけなので、景色は良くありません。それでも3階以上に住むと高い値段設定になるのは謎だなぁといつも思っていました。

部屋の内装

私はStudio without kitchenに住んでいたので、そのお部屋の中を紹介したいと思います。

玄関付近

扉を開けると、まずすぐ右側に大きな収納があります。この収納はかなり大きいので、いろんなものを入れていました。日本のお家と違って玄関がないので、部屋の中で靴を脱ぎたい場合は自分で適当に土足エリアと靴を脱ぐエリアの境目を決める必要があります。

先ほどの大きな棚の隣には洋服をかけられる収納があります。洋服をかけるところ以外にも、上下に小さいスペースがあるので、かばんや帽子、手袋マフラー類もここに入れていました。一番上の段が高すぎることだけが難点…

玄関横の棚。段の高さを変えることができます。

このような洋服ダンスもついています。
キッチンスペース

洋服の収納の隣には、キッチンスペース。キッチンはもちろんついていませんが、ちょっとしたシンクとケトル、電子レンジ、冷蔵庫は備え付けられていました。この電子レンジはかなりワット数が強くて、おそらく1000Wはあったのではないかと思います…サトウのごはんなど日本から持ってきた電子レンジで調理する食べ物を温めた時、表示してある時間の半分くらいで十分でした(笑)

キッチンエリア。一番左の扉を開けると冷蔵庫があります。


冷蔵庫も一人暮らし用の冷蔵庫くらいのサイズのものをまるまる一つ使えます。冷凍庫も小さいながらきちんとついているので、コンロ以外のキッチン用品はかなり充実しています。
そのほかにも、コップやお皿、カトラリー、ワインオープナーと小さいナイフはお部屋に備え付けのものがあります。ただ欠点もかなりありまして…

・コップは小さすぎる。

・お皿は大きいプレートしかないので、和食のようなお茶碗と、お椀と、小さめのお皿と…みたいな献立を作りたければ買い足す必要がある。

・ナイフが小さすぎて何も切れない(笑) その情報を先輩から聞いていたので、私は日本から包丁を持ってきて事なきを得ました。

もちろんお皿やカトラリー等は共同キッチンにも置いてありますが、やはりバリエーションは似ているので、スープ用のお皿や小さいお皿はありません。

炊飯器は持ち込みOK、IKEAなどで売っているIHは持ち込み不可ですが、こっそり持ち込んでいる友達もいたようです(小声)

部屋に備え付けのカトラリー。キッチンペーパー立ては個人のものです。

 

バスルーム

バスルームはキッチンエリアの向かいぐらいにあります。割とコンパクトで狭めです。トイレ、洗面台、シャワールームがセットになっています。

トイレはスイスのごく普通のトイレで、特別に書くこともないかな(笑)トイレブラシはついています。

洗面台は、シンク?の部分がかなり小さいです。手を洗ったりする分には問題ないのですが、顔を洗うと床がびしょびしょになるのが欠点でした。また、手洗いの洗濯物などをするのにも小さすぎてかなり困りました。ただキッチン(仮)エリアのシンクがあるので、洗濯物などはそっちを使えば問題ありませんでした。

シャワールームはかなり狭くて、大人一人がピッタリ入るくらいのサイズですが、慣れてしまえばそんなに気になりませんでした。問題は、シャワールームが少し高くなっていたり床に段差があるわけではなく、全く同じ床が続いているところに扉が設置されているだけという仕様だったこと。気をつけないと外に水が漏れやすかったのが欠点だったかなと思います。とはいえ乾燥しているヨーロッパ、多少の水くらいはすぐ乾くので、途中からあまり気にしなくなりました(笑)

シャワールームの様子。

シャワールームの目の前にトイレがあります。




テーブル

キッチンエリアから続くような形で、長いテーブルがあります。テーブルが長すぎて部屋の空間を圧迫しすぎているような気がしなくもなかったのですが、広い分ゆったりと使えるのはメリットでした。机には勉強用のテーブルライトがついています。

写真の左側に写っているのが長テーブルです。



ベッド

当たり障りのないベッド。枕とマットレス、かけぶとんは備え付けです。このかけぶとんは薄っぺらいですが、かなり暖かくて使い勝手がよかったです。

ベッドの下にはスペースがあり、スーツケースなど収納しておくことができます。ただ、マットレス等を外さないと出し入れができないので、普段使うものはここに入れることはできません。ただ、普段使わない大きいスーツケースや違う季節の洋服などを入れるにはぴったりだと思います。

ベッドの枕側には大きな飾り棚があって、ここも収納に使えます。初めにこの部屋に来た時、「こんな枕元に大きい棚作っても何に使うんだろう…意味ないじゃん…」と思っていましたが、ここはスイス、地震がないので落下の危険を気にせずに物を置いて大丈夫です!

 

ベンチ

なんという呼び方が正解なのか2年間住んでもわからないままでした(笑) とりあえず、ベンチと呼んでおくことにします。窓際に、縁側のような、ベンチのような、座ることのできるスペースがあります。ここの主な目的は床下収納ですね。ベンチの板を持ち上げるとかなり大きな収納スペースが出てきます。

この収納も大きい収納が二つ、小さい収納が一つの合計三つがあるので、かなりたくさんのものをしまうことができました。

ベンチ下の大きい収納二つ。この右隣も開きます。



窓はかなり大きいです。付いている取手をぐるっと上向きになるまで回すと、左側の窓の上側だけ細く開けることができます。取っ手を横向きになるように回すと、左右の窓をパカっと大きく開けることができます。

窓の外についている白い雨戸のようなものは開けることができるので、開けっぱなしにしている人もいました。

窓に関しての難点は、網戸がないこと。GMはかなり自然の多いエリアにあることもあってか、晴れた日に窓を全開にしていると虫がたくさん入ってきてしまいます。それも、山にいそうなかなり大きめの虫が…
というわけで、私は窓を全開にすることはほぼなく、白い雨戸のようなものは閉じたまま、窓を薄く開けておくことが多かったです。

窓には白いプロジェクターのスクリーンのようなカーテンがついていて、窓際のボタンを押すと自動で上から降りてきます。夜はこれを閉めないと部屋の中が丸見えです。白い雨戸のようなものを閉めていても中の電気がついていると人のシルエットがくっきりと見えてしまうので、暗くなったら早めにカーテンを閉めましょう。

 

冷暖房

暖房は設備あり、冷房はなしです。

暖房はあるとはいえ、あまり機能しません…環境のこと等を気にして、最高温度設定が22度なので、かなり寒いです。

冷房はありません。どうやらジュネーブ州の法律で、アパートや家などは冷房の設置が禁止されているらしいとのこと。とはいえ夏は暑く30度を超える日も普通にあるので、必ず夏になる前に扇風機を買っておくことをお勧めします。

 

照明

キッチンエリアからテーブルの上、玄関、バスルーム、ベッド脇の証明の4つがあります。最初に引っ越した時はかなり部屋が暗いなと感じましたが、次第に慣れました。

 

コンセント

コンセントは、キッチンのエリアに2つ、洗面所に2つ、テーブルの横に2つ、ベッドの枕元に2つです。テーブルのコンセントは、真横にあるもののテーブルが長すぎるために届きにくかったので、延長コードがあるとよいかもしれません。
ベッドの枕元のコンセントは、普通のプラグが2つ、USB-Cを挿せるところが2つありました。これはなぜだか全くわからないのですが、このUSB-Cプラグに挿すとスマホの充電がものすごいスピードで終わるのです!スマホの充電は普通のプラグではなくUSB-Cに挿すのがおすすめです。

 

清掃サービス

約2週間に1回程度の清掃サービスが入ります。個人の部屋のキッチンエリア、バスルームの掃除、リネンや枕カバーの交換、簡単な床とテーブルの掃除をしてもらえます。

掃除の日は朝8時半までにリネン類を外して床に置き、洗面所やキッチンエリアのものをしまった上で部屋を出なくてはいけません。掃除のスケジュールは1階のエントランスに毎月スケジュールが貼り出されるので、それをみて把握します。

このクリーニングサービスはかなりよかったです。というのは、スイスの水は硬水なので、シンクなど真っ白になってしまい、これを掃除するのがかなり大変なのです。クリーニングサービスの人は専用の機械を使って掃除してくれるようなので、

 

1つ注意点は、掃除の日にバナナを置きっぱなしにしていると小さい虫が入ってきてしまうこと。掃除の人にくっついて入ってくるのか、掃除の間部屋の扉があけっぱなしだから入ってきてしまうのかわかりませんが、掃除後に部屋に小さな虫が4〜5匹飛んでいて捕まえるのが大変だったことがあるので、バナナは前日までに食べ切るか、どこかにしまっておきましょう(笑)

 

寮の設備;共用エリア

ポスト

Building 8の0階に全員分のポストがあります。ポストの鍵は部屋についているので、それを利用して開ける方式です。
問題は、小包などが届いた時。もちろんポストには入らないので、不在票のような小さい紙が郵便受けに届き、基本的にはその紙を持って自分で郵便局まで撮りにいく必要があります。バスに乗って運ぶ必要があり、大きい荷物が届いた時などは特にとても大変でした…
ポストのある部屋に宅配ボックスのようなものが1年以上前に設置されたのですが、今まで使われている様子を見たことがありません。あまり当てにしない方が良いかと思います…

ランドリー

部屋に洗濯機がない代わりに、ランドリールームがBuilding 8, 10両方の0階に設置されています。洗濯は1回5フラン、乾燥機は1回1フランです。高い…!私は毎回乾燥機にかけずに部屋干しすることで乾燥機代だけでも節約していました(笑)

洗剤や柔軟剤は自分で買って持っていく必要があります。

アイロンとアイロン台がランドリールームにあり、自由に使えます。

 

共同キッチン

こちらは大きい共同キッチン。

 

共同キッチンは、building 8とbuilding 10の両方の建物各階に一つずつあります。

共同キッチンは2パターンあり、大きいキッチンが一つ付いている階と、小さいキッチンが二つ付いている階があります。大きいキッチンの方は、コンロやシンクなどのいわゆるキッチン台が部屋の両端に二つあり、その間にはソファと長テーブル、椅子などが設置されています。

小さいキッチンは、大きいキッチンの二分の一のサイズ。キッチン台が一つと、小さめのテーブルと椅子、ソファが置いてあります。

調理器具は大体揃っていて、お鍋やフライパンはもちろんのこと、ヘラやお玉、泡立て器、ケトル、オーブン、電子レンジ、冷蔵庫もあります。大きな食洗機もあるので、とても便利です。

調味料等は基本的には置いていないのですが、前にGMに住んでいた人が引っ越すときにいらないものを置いて行ったりするようで、それが残っていたりします。

 

 

キッチンの問題点は、やはり使い方が汚い人がいるということ。同じフロアの人おそらく10人ほどがシェアしているので、キッチンが汚れていても誰が汚したのかわからない状態、そのために汚いまま放置していく人も多いです。また、人によっては食洗機を使ったことがない人もいるようで、例えばお鍋でお米を炊いてお鍋の底にお米がこびりついたまま食洗機に入れ、使おうと思ったお鍋が汚れている…

なんていうことも。そして、どうしてもキッチンで使ったものをすぐに戻さない人がいたり、部屋に置きっぱなしにしたりする人がいて、使いたいときに使いたい調理器具が使えないという問題もありました。

 

スタディルーム

スタディルームはbuilding 8と10の両方に一つずつあります。

building 8の方は大きい部屋に机と椅子が並んでいて、個人で勉強をしたり作業をしたりする人向けです。本も置いてあり、自由に読んだりできる様子。ここは夏にGMで冷房が効いている数少ない部屋の一つなので重宝していました。

building 10のスタディルームは会議室のような作りになっています。友人と一緒に勉強をしたいときや、プレゼン準備のミーティングをしたいときなどに使うことが多かったです。

 

コミュニティガーデン

 

Building 8と10の両方に一つずつコミュニティガーデンがあり、そこで野菜やハーブなどが育てられています。

ルールがコロコロ変わるので現在の正式なルールが分かっていないのですが、夏になって野菜等が収穫できる季節になると、専門のスタッフの人が収穫してadmin officeの前に置いておいてくれるようです。底にある野菜は自由に取っていって構いません。私が来たばかりの頃は自由に野菜をとって構わないという運営だったのですが、今は勝手に収穫してはダメという方式に変わったようです。

トマトやズッキーニ、ナス、その他タイムやローズマリーなどのハーブが取れるので、自炊に使えてとても便利です。

 

まだ青いですがミニトマトがなっていました。

ネギもかなり立派なものができていました。

収穫された野菜はこんな箱に入って、管理室の横に置いてあります。

 

ゲームルーム

Building 10にあるゲームルームは、その名の通りゲームをして楽しめるお部屋です。ゲームセンターにあるようなホッケーと、パブで見るようなサッカーゲーム、そしてボードゲームがいくつか置いてあり、自由に使うことができます。

サッカーゲームも。

ジム

Building 10にあります。GMに住んでいる人が全員使えるわけではなく、使うためにはメンバーシップに申し込む必要があります。私はジュネーブの違うジムに通っていたので利用したことはないですが、小さいながらも筋トレマシンは一通りそろっていると聞きました。

 

ルーフトップ

 

こちらもBuilding 10の8階に。ベンチやテーブルなどが設置されていて、ジュネーブを一望することができます。天気の良い日はここでご飯を食べたり、友達とおしゃべりしたりしていました。私が2年連続で初日の出を見たのもこちらのルーフトップです。

ちなみにルーフトップには屋内のパーティースペースがあり、イベントがここで行われることもあります。普段もバドミントンがここでできるので、友達と誘い合わせてバドミントンをしたこともありました。

屋内スペース。かなり広いです。

地下ロッカー

地下にはロッカーがあり、月10フランで借りることができます。私は使ったことがないのですが、そこそこのものをしまっておけるスペースはあるようです。

−1階にロッカーがあります。

 

学生からの声

ここでは、私が友人からよく聞いたGMに関する意見を挙げてみたいと思います。

ポジティブな意見

・綺麗だから住みやすくていい。

新しい寮だということもあり、かなり清潔感があってとても綺麗です。白と木を基調とした内装もより清潔感を感じさせる要因の一つだと思います。

 

・防音がしっかりしているから、周りの部屋の物音などあまり気にならない。

隣の部屋の話し声などが聞こえたことは、私は一度もありませんでした。廊下を歩いている時もかなり静かだと感じます。
特にもう一つのIHEIDの寮、Pichiottoは周りの部屋の話し声やコンセントを挿す音などが聞こえるそうで、それと比べて防音性が良いという意見が多かったです。

 

・友達が大体みんなGMに住んでいるから、すぐに会えて良い。

IHEIDの学生、特に一年目はほとんどの学生がIHEIDの寮であるGMもしくはPichiottoに住むことが多いです。Pichiottoは部屋数が少なめなので、必然的に多くの友人がGMに住むことになります。共同キッチンなども充実しているので、GMに住んでいる友人と気軽に一緒に夜ご飯を作って食べたり集まったりできるのはとても良かった点の一つです。

一方で、家に帰ってまでも学校の友人に会ってしまうのがキツい、プライベートはきっちり分けたいという意見の友人もいました。そこは個人の好みが大きいかなと思います。ただ、GMで誕生日パーティーなどのイベントを主催する友人も多いので、

 

・学校まで徒歩15分あるのが、逆に運動になって良い。

たったの15分と思いがちですが、小さなジュネーブの街では15分のウォーキングはかなりいい運動です。通学路も直線でわかりやすい上に、緑が多くて感じの良い道なので、

ネガティブな意見

  • 廊下も真っ白で精神病棟みたい。

真っ白で清潔感がある一方で、この意見もちょっと分かる気がします(笑) 特に廊下は、真っ白な中に部屋がただただ並んでいるので、そう言われると確かに病院みたいかも。

 

  • シルバーフィッシュ対策をなんとかして欲しい。

こちらは私も同意見ですね。まずシルバーフィッシュというのは、ヨーロッパでよく見られる家に出る虫で、刺したり噛んだりそういう害は全くありません。ただ、見た目がひたすらに気持ち悪い!

どうやらGMの寮中で繁殖してしまっているようで、壁の隙間などから部屋に入ってきてしまうとのこと。私の部屋でも時々見かけました。ひどい部屋では、一日一匹は見つけるという人もいる様子…

寮に住み着いてしまっているので私たちが何かできるわけではなく、管理人さんたちが中心になって対策をしてもらうしかないのですが、効果的なことは今までのところ何もしてもらえず…
そこに不満を持っている人も多くいるようです。(私を含め)

 

  • 管理室の人たちがひどい。

Adminの人たちは、確かに基本的に対応が悪いことがほとんどで、そこに不満を持っている人はとても多いです。まずそもそも、月・火・木・金の午前中(9時〜12時)しか開いていないので、特に働いている人にとってはなかなか管理室に行ったりすることが難しいです。メールを送っても返事が遅いことも多く、急ぎの用事ではかなり困ります。

対応もあまりよくなくて、共同キッチンに備え付けのカトラリーを全部無くそうとしたり、いきなり引越しの多い7〜8月の2ヶ月は部屋の掃除をしないといきなりオペレーションを変えたりということがありました。待遇の悪さに対して学生側から署名活動が起きたりしたこともありました。

Master プログラムの1年目が終わった時点で違う寮に引っ越した友人もそれなりにいましたが、その大きな理由の一つは管理室の対応の悪さだったように思います。

 

  • すぐにお金を取ろうとしてくるところが良くない。

どうやらGMは財政難なようで、何かと理由をつけてすぐにお金を取ってくることはよくあります。

例えば、GMの鍵はホテルのようなオートロックのカードキーなので、鍵を部屋に置いて閉め出されてしまうことがしばしばあります。そういった時にはセキュリティの人に問い合わせて部屋を開けてもらうのですが、1回開けてもらうごとに15フラン取られます。

他にも、引越し後に部屋に少しでも小さな傷があるとそれに対してお金を取られます。人によっては目で見ることができない床の下の不具合に500フランのお金を取られた人もいるようです。しかも、このお金を使って修繕されるわけではないとのこと。すなわち、自分の前の住人の人が付けた傷は自分の入居時もそのままになっていて、自分がその部屋から引っ越す際にもその傷に対してお金を請求されるという状況のようです。そうやって住民からできるだけたくさんお金を取るという手法なんだとか。GMに引っ越す方は、引っ越してすぐに部屋の隅々まで写真を取っておき、その傷は自分が来る前からあったんだと証明できるようにしておくことをお勧めします。

また、キッチンで誰かが何かを焦がして消防車が来るたびに120フランほどのペナルティを取られます。私の友人は、一回も消防車が来てしまったことがないのに120フランを請求されたことがあり、管理室に問い合わせて調べてもらったところ、「先月キッチンで何かが焦げて消防車が呼ばれたことがあった。誰がそれを起こしたのか分からないから、ランダムで住民の誰かに120フランを払ってもらわなければならず、それがたまたまあなただった。」と言われたことがあったそうです。あまりに理不尽なので監視カメラなどしっかり調査をしてもらい、犯人を突き詰めて120フランの支払いからは免れたそうですが、このエピソードから分かるように理不尽な請求をしばしば耳にします。

 

  • 卒業式が9月なのに、7月末で寮を追い出されてしまうのはおかしい。

これは毎年不満が出ているのにも関わらず、一向に改善されません。

どういうことかというと、IHEIDは6月ごろに授業が終わるものの、卒業式は9月です。(これは、卒業後6ヶ月は仕事探しの目的でスイス国内に残れるという法律上の決まりがあり、できる限り長く学生がスイスに残れるように卒業式を9月にしているのだとか。)ところが、寮の契約は最長でも7月末で終わり、部屋から追い出されてしまいます。結果、学生は自分たちで卒業式までの滞在場所を探さなければなりません。

GMが他大学や一般的な国際寮ならこの待遇も理解できますが、そもそもIHEIDの寮なので、IHEIDのスケジュールに合わせていないのは理不尽だと思います。新入生が入ってくるのも8月末もしくは9月中旬なので、少なくともあと1ヶ月は寮の契約を伸ばしてくれてもいいのでは?と思います。

私も今この寮を追い出された状態で、ジュネーブ内の違う部屋を借りて住んでいます。人によって短期で部屋を借りる人もいれば、卒業後も長期でジュネーブに住むつもりでアパートを探す人もいます。早く状況が改善されることを望むばかりです。

感想

ここまでネガティブな意見もたくさん書きましたが笑、総合的に、私はこのGMがとても好きでした。星10のうち8.5くらいでしょうか。だからこそ1年目の終わりに違う寮やアパートを見つけて引っ越す人もいる中で、2年間ここに住み続けたとも言えます。

白と木を基調としたデザインの部屋はとても落ち着きがあり、さらに部屋も天井が高いのでかなりの解放感がありました。騒音対策などもきちんとしていたのでプライベートがかなりしっかり確保されていて、とてもよかったです。

問題点としては、やはり管理室が挙げられるかなと。ただ、何も問題を起こさなければ大丈夫ですし、対応が遅いものと思って連絡をしたりすればそこまで大きく困ることはなかったです。あとは、部屋に鍵を忘れたりキッチンで焦がしたりしないように気をつけていれば大丈夫かなと思います(笑)

私の友人もなんだかんだ2年間GMに住み続けた人が多かったので、総合的な満足度はそれなりに高いと言えるでしょう。もしIHEIDにいらっしゃる方は、ぜひGMも寮の選択肢の一つとして積極的に候補に入れてもらえればと思います!

 

参考:GM以外の選択肢

Pichiotto:IHEIDが所有する、もう一つの寮。IHEIDのキャンパスのすぐ隣にあります。

Cite:University of Geneva (通称UNIGE)の学生のための寮ですが、空きがあればIHEIDの学生も入ることができるようです。場所はChampelと呼ばれる、少し外れの方にあります。IHEIDのキャンパスから見て湖の反対側に立地しています。

 

日帰りマッターホルン旅

Bonjour,

ジュネーブに来てから2年、時間を見つけてはスイスの色々な観光地や違う街に日帰り旅行をして、いろいろと開拓してきました。そんな様子も記事にまとめたいと思いつつも時間が取れず先延ばしになってしまっていたのですが、時間を見つけては少しずつ書いていきたいと思います。

今回は、昨年の10月末に行った、マッターホルンを見るツェルマットへの旅について。

 

マッターホルンはスイスの三代名峰の一つで、アイコン的な存在としてもよく使われており、食べ物やお菓子のパッケージでもよく見かけます。そんなこともあって、スイスに来て以来ずっとマッターホルンを見に行きたいと思っていたものの、なかなかそちらの方面に出かけることが少なかったため、見ないまま一年以上が過ぎていました。

 

この旅では、ジュネーブからSBB(スイスの鉄道)に乗ってツェルマット(Zermatt)へ。ツェルマットからゴルナーグラート鉄道という登山鉄道に乗って、標高約3000mのゴルナーグラート展望台に行く、というプランでした。

ジュネーブからツェルマットまでは片道3時間半とかなりの長旅ですが、日帰りでも楽しむことができました!

 

7:40 ジュネーヴ出発

コルナヴァン駅ことジュネーヴ駅からSBBに乗り、ツェルマットに向かいます。レマン湖沿いを走った電車はその後、私たちが爆睡している間にいつの間にか山に囲まれた自然いっぱいの場所を通っていきます。

※余談ですが、スイスの長距離電車はかなり安全で(特にフランスなどの電車と比べると)私は移動中に寝てしまうこともしばしばあります😅 しかし、やはりそこは日本と違うので、一応スリ等には気をつけてください!私はよく貴重品の入った小さなカバンをしっかり抱え込んで寝ています…笑

 

旅行当時は途中で線路工事が行われていたようで、途中駅で電車を降りてバスに乗り換え。きちんとした観光バスのようなバスが用意されていました。

バスから見えた、スイスの田舎の景色。

 

バスの車窓から見える景色がもう綺麗で、ツェルマットへの期待が高まります。この日まで1週間ずっと雨もしくは曇りだったこともあり、このまま展望台に着くまで晴れた青空であってほしい…と祈りながら景色を眺めていました。

バスを降りたのち、再び15分ほど電車に乗ると、ツェルマットに到着です!この電車は景色を楽しめる電車のようで、とても大きい窓がついていました。

車内では皆、窓からの景色を楽しんでいました。

追記:2024年8月現在、線路工事は終了したようです!バスに乗ることなく、ジュネーブからツェルマットまで電車だけで行くことができました。所要時間は3時間半ほど、Vispという駅で一度乗り換えが必要です。

 

11:30頃 ツェルマット到着

とうとうツェルマット駅に到着です!

ここからゴルナーグラート鉄道という登山鉄道に乗ってツェルマットが綺麗に見える展望台へと向かいます。街からすでに遠くにツェルマットが…!

<写真>

ゴルナーグラート鉄道の乗り場はツェルマット駅の出口を出て目の前、すぐにあります。切符もこの建物内の窓口もしくは券売機で購入できます。往復で100CHFほど。券売機もわかりやすいので、長い窓口の列に並ぶ前に機械での購入にトライしてみることをおすすめします。

こちらがゴルナーグラート鉄道の乗り場。

 

ゴルナーグラート鉄道は30分に1本ほどの頻度で出発していました。(時期によって異なるようなのでチェックしてみてください。)実は切符購入後すぐに出発する電車もあったのですが、あえて一本見送って次の電車に乗ることにしました。というのも、ゴルナーグラート鉄道は進行方向右側に座る方が絶景を楽しめるからです!!!!

左側も景色が綺麗なポイントがありますが、マッターホルンは常に進行方向右側の車窓から見えます。ということで必ず右側に座ることをおすすめします!私たちは右側の座席を取るために発車の20分前にホームに行きましたが、ホームドアの前にはすでにたくさんの人が並んでいました。ということで、ホームで1本電車を見送るくらいのつもりで待っていた方がいいかもしれません。そのくらい右側に座る価値がある絶景でした✨

ちなみにこの進行方向右側は、展望台に行くときの進行方向右側です。なので、当たり前ですが帰りは進行方向左側が絶景です。

参考までに、ホームドアに向かって右側の方向に電車は進んでいきます。

こんな色合いの電車です

 

12:00頃 ゴルナーグラート鉄道に乗って出発!

とうとう鉄道が出発です!標高1,000メートルほどのツェルマットから、標高3,000メートルほどの展望台までぐんぐんと登っていきます。

出発してすぐは、ツェルマットの村の典型的なスイスの田舎の景色とその奥にマッターホルンのコンビネーションが楽しめます。

<写真>

だんだんと標高が高くなると、紅葉がとても綺麗になってきました。ちょうど前日まで雪が降っていたようで、雪と紅葉の組み合わせがとても美しい✨ヨーロッパの秋は晴れの日が少ないので、青い空と紅葉を一緒に見られるのがとても新鮮でした。

 

黄色が美しい紅葉は、この時期は山の中腹でしか味わえない景色です。

さらに登っていくと、紅葉は消えて一面の雪景色に。積もったパウダースノーが風に吹かれて舞っているようで、その舞っている雪が太陽の光を浴びて雪の表面がまるでラメのようにキラキラと輝いていていて、それもまたとてもきれいなのです…マッターホルンも、目の前の雪もどちらも見ていたくて、もう一つ目が欲しい!と思いました笑

太陽光をたくさん浴びたパウダースノーが煌めいていました。

 

そしてとうとう、終点ゴルナーグラート展望台に到着です!

乗車時間は約35分。ハイキングを楽しみたい場合は、途中駅で降りることももちろんできます。

 

12:30分頃 ゴルナーグラート展望台に到着!

とうとう到着しました!青空に雪に壮大なマッターホルン、降り立つだけで大興奮でした!

手袋なしでは手が動かなくなるような寒さでしたが、絶景に気を取られてそんなことを気にしている暇もありませんでした笑

とうとう本物のマッターホルンを見ることができました!

よくTobleroneのパッケージのマッターホルンを実物のマッターホルンに重ねた写真を見かけるので私たちも挑戦しようと思いましたが…実は今年の春におなじみのパッケージからマッターホルンが消えてしまったのです…

スイスを象徴するものをパッケージに載せるためには生産工程の80%以上をスイス内で生産していなければならないなどという厳しい決まりがあるらしく、それを満たさなくなってしまったんだそう。

ならば!と私の大好きなカンブリーのクッキーでチャレンジ!



こっちの方が良くない…?笑

個人的にカンブリーのクッキーが大好きで思い入れがあるので、大満足です。なんなら私はTobleroneの写真より好きかも笑

 

13:30頃 お昼ご飯

そろそろアドレナリンでもごまかしきれないほど体が冷えてきたし、お腹も空いてきたということでお昼ご飯を食べることに。

寒すぎたので、こちらの展望台に避難しました(笑)

展望台にはレストランがあります。メニューは普通といったところでしょうか。山頂のレストランにしてはおいしいし建物もとても綺麗でした。でも、メニューより何よりもこのレストランの醍醐味はこの絶景!!!!

 

こんな景色を見ながらワインを楽しむ人がたくさんいて、なんと贅沢な時間なんだろうと思いました。私たちはワインは飲みませんでしたが、ランチをすることに。

 



ドイツ料理に似たような料理が多くありました。温かいシチューのようなお料理のほかにも、ミートソースパスタやポテトとナゲットなども。私たちは、なぜかポテトとナゲットがものすごく食べたくなってしまったので、巨大なポテトとナゲットをシェアしました笑

室内からでも景色を楽しめるのは最高ですね。ちなみにこの建物にはちょっとしたおみやげ屋さんと、綺麗なトイレがあります。

 

15:30頃 下山

とても名残惜しいですが、帰りの電車に間に合うように山を降りることに。

帰りの電車から見ると、朝は一面雪に覆われていた場所もかなり地面が見えていたりしました。ツェルマットに着く最後までずっとマッターホルンの景色を楽しめるのはこの鉄道の良いところだと思います。

 

17:00頃 ツェルマット出発、21:00頃ジュネーヴ到着

行きと全く同じ道のりを辿ってジュネーヴまで帰ってきました。山の景色が綺麗すぎて、帰りの電車もずっと写真を見ながら余韻に浸っていました。

 

 

これ以外の言葉が見つからないというくらい、とにかく本当に本当に本当に絶景でした!綺麗だろうと予想はしていましたが、こんなに感動して興奮するとは…!夏も美しいのでしょうが、冬の雪を被ったマッターホルンは本当に美しかった…

当たり前ですが、やはりお天気がすごく重要だとも思いました。旅行で訪れる場合は難しいかも知れませんが、直前まで細かく天気予報を確認することをお勧めします。また、山の上の天気は変わりやすいので、綺麗な景色が見えた時に写真を撮ったりしっかり堪能しておくのも重要かも知れません。私たちがランチ後にレストランから出たときも、さっきまで綺麗に見えていたマッターホルンの頂上が雲で隠れてしまっていました。

本当は、ツェルマットからケーブルカーで3分のところにあるスネガという展望台からもきれいにマッターホルンが見えるようです。私たちが行った時はちょうど12月の再開までケーブルカーが点検中で行くことができませんでした…次回があれば、ぜひこちらも行ってみたいと思います。

湖のほとりで映画鑑賞 Cine Transat

Bonjour,

ここ数週間で一気に夏らしくなり、気温が30度を超える日が続いていて、とても暑いです…とはいえ、ジュネーブの人たちはとてもアクティブ!今しかない晴れの日を楽しむように、ジュネーブではいろいろなイベントが開催されています。
今日は、そんなジュネーブの夏イベントの一つ、Cine Transatを紹介したいと思います!

 

Cine Transatはジュネーブレマン湖のに面した公園、Perle du Lacで開催されているイベント。このイベントでは、毎週末21時ごろから、公園に設置された巨大なスクリーンで映画を楽しむことができます!

街中にも、Cine Transatのポスターが。

 

イベント名のCineは映画という意味のフランス語のcinemaから、Transatはフランス語でデッキチェアという意味だそう。その名の通り、公園にはハンモックのような椅子が設置されていますが、椅子の数はそんなに多くないのでピクニックのようにタオルやレジャーシートを敷いて地面に直接座りながら映画を楽しんでいる人もたくさんいます。

会場全体がピクニック状態なので、食べ物や飲み物の持ち込みも自由!自分で作ったごはんやお気に入りのスナックとアルコールを片手に楽しんでいる人たちも多いです。そんなゆるさも。このイベントのおすすめポイントの一つ。

たくさんの人が集まって、ご飯やお酒を楽しみながら21時の上映開始を待ちます。

なぜ21時から映画がスタートするかというと、21時ごろにならないと空が薄暗くならないから。上映スタートの頃はまだ夕焼けが見られる明るい空が、映画を見ている間にだんだんと暗くなっていく様子もこのイベントの見どころかもしれません。

上の写真では一見ただの公園でたくさんの人がピクニックをしているようにしか見えませんが、20時45分ごろになると、白いスクリーンが立ち上がってきます。仕組みとしては浮き輪と同じようなイメージ。空気の抜けた白い超巨大なエアーマット(海などで時々見かける寝転がれる巨大なうきわ)を膨らませて、スクリーン代わりにしているイメージ。

映画はいろいろなものが上映されているので、ぜひWebサイトからチェックしてみてください。料金はかからず無料なので、ジュネーブでは珍しく学生にも優しいですね笑

www.cinetransat.ch

ちなみに湖の反対側、Baby plageのあたりでは、有料ですが同じような屋外の映画鑑賞エリアで最新映画を見れる屋外映画館が実施されているのだそう。こちらもおもしろそうですね。

geneve.allianzcinema.ch

 

ちなみに言語は、オリジナルの言語の音声にフランス語字幕が付いているというものがほとんど。去年は天気の子が上映されていたので友人と見に行ってきました。ジュネーブの公園で東京を舞台にした映画を見るという何とも不思議な体験…

映画の鑑賞エリアも満席?満杯?で、日本のアニメ人気を改めて感じました。

 

ジュネーブもかなり暑い日々が続いていますが、夜は涼しく、湖から吹く夜風がとても心地よいこの季節。ぜひ興味のある映画を見つけては、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

IHEIDの卒業論文

Bonjour,

いきなりですが、最近のこのブログ更新頻度が増えている明確な理由があるのですが、なぜかわかりますか?

正解は、卒業論文を書くために机に向かうも論文の筆が進まないときに、このブログをつらつらと書いて、論文を書いた気になって気を紛らしていたからです笑

そしてとうとうその卒業論文も、先週とうとう提出できました!!!

今回は、今私や私の友達たちを苦しめている卒業論文について、IHEIDではどんな風に卒業論文を書くの?ということをまとめたいと思います。

 

概要

IHEIDでは、基本的に全員が、最後のセメスターに卒業論文を書きます。大学院によっては卒業論文は必須ではなく、例えばパリのSciences Poではインターンをすれば卒業論文は免除になるとのこと。羨ましい… IHEIDではそんなシステムはなく、マストの卒業要件です。

卒業論文に対しては30単位をもらうことができます。成績は他の授業と同じように6までの数字でつきますが、GPAの計算には含まれないとのこと。

ワード数は 15,000〜25,000 wordsです。普段の授業のレポートが 5,000 wordsくらいのことが多いので、レポート3つ分と思うと、そこまで長くもないのかなという感想です。私の場合も、確かに書くのは大変でしたが、必要な情報を全て書いていたらなんだかんだ簡単に 15,000 wordsになりました。

締切は、6月中旬ごろ。今年は6/15ですが、これが毎年変わるものなのか、それとも毎年6/15なのかはよくわかりません…

 

卒業論文のテーマ

私の所属するMINT(Master in International and Development Studies)では、卒業論文のテーマに特に決まりはありません。もちろん全く関係ない物理学の論文とかは書けないわけですが笑、International StudiesやDevelopment Studiesに関するものであれば本当に幅広くなんでもOKです。

例えば私の周りでは、Hydrogyn、economics、histry of laws、economics、education、technology、migration and refugeesとフィールドもいろいろ。多様すぎて、友達に何の論文を書くか聞いても一回ではあんまり理解できないことも多くて困っています笑

リサーチ方法も、文献調査やインタビュー、数字データの分析やフィールドワークなど本当に多種多様です。政府や国際機関のpolicyレベルを分析している人もいれば、現地に行ったり現地の人にオンラインでインタビューしたりする、フィールドレベルの内容を書いている人もいます。

ただ、幅広く何でもOKな分、テーマ決めがなかなか難しいのも難点だったりします。例えばジェンダーについて書くと決めていても、それでは幅広すぎるので、そこからなかなか狭めていくことができずに困っていた友人もちらほら見かけました。後述しますが、特にMINTでは教授と相談しながらテーマを決めるというよりも、自分で決めたテーマを持ち込んで教授に指導をお願いするという形なので、余計にテーマ決めに難しさを感じる人が多かったような気がします。

私の場合は後述の Proposal(日本語で言うところの計画書ですかね)を提出する時にしっかりとテーマを決めました。

スケジュール

2セメスター目 Supervisor探し

2セメスター目の間に、自分で論文を指導してもらう supervisorを見つけます。Trackごとに教授紹介のセッションがあったりしたところもありましたが、基本的には自分で合いそうな教授を探してお願いしに行きます。

私の場合はもともと教育に興味があり、もともと受けていた教育に関する授業で面識がある教授にお願いしました。IHEIDで教育系に詳しい教授がとても少なかったこともあり、私の場合はかなりすんなりとsupervisorが決まりました。

友人たちは、自分のフィールドに詳しい教授に限らず、自分のリサーチの地域に詳しい教授、リサーチ方法に詳しい教授など様々なアプローチでsupervisorを見つけていました。とりあえず一人二人当てをつけてオフィスアワーに話をしてみると、引き受けてもらえなかったとしても代わりにその分野に詳しい教授を紹介してもらえたりすることが多いので、よくわからなかったらとりあえずオフィスアワーに会って話してみるのがいいかもしれません。

教授1人につき学生10人までという決まりがあるようなので、人気の教授はすぐにいっぱいになってしまうこともあるそう。テーマがなんとなく決まりだしたら、早めに動き出すのがおすすめです。

また、教授と会って話す中でテーマの方向性が絞られていくこともあるので、完全に決まっていなくとも、ざっくりとしたアイデアがあれば、とりあえず教授と話してみてもいいような気がします。私の場合はなかなかテーマが狭まっていなかったのですが、「とりあえず取られる前に会っておきな!」という友人のアドバイスに従って、教授のオフィスアワーに行きました(笑) 授業をとっていて顔見知りだったと言うこともあってか、「移民の教育について書きたいけど全然ちゃんと決まってなくて…」と話すと、希望のリサーチ方法やそのフィールドの知識をもとに可能性のあるリサーチの方向性をいくつか提案してくださったので、決まっていない状態でとりあえず話を聞いてみてよかったなと思います。

テーマ決め・タイトル提出

ちょっと正確な時期を忘れました、ごめんなさい…。ただ、3セメスター目くらいのタイミングで、supervisor探しとテーマ決めを踏まえて、、IHEIDのポータルサイト上に自分のsupervisorと tentative titleを記入します。これは仮のタイトルなので、後から変更可能です。大体の内容があっていれば、そんなに深く悩みすぎなくても大丈夫だと思います。

2月中旬ごろ Research Proposal 提出

Research Proposal、研究計画書を提出します。決まったフォーマットはないのですが、大体みんなこんなStructureで提出していました。

  • Introduction
  • Literature Review
  • Objective of the Research & Research Question
  • Methodology
  • Schedule
  • Limitations
  • References

私は以前、授業のFinal paperとしてresearch proposalを提出したことがあるので割と簡単にかけましたが、ここで初めて書くということで何を書くべきかわからず苦労している人も見かけました。逆に教授によっては明確に「これを必ず書いて欲しい」「何文字は書くように」というような指示がある場合もあったようです。一人の友人は、文献表(リサーチで使う文献と、その内容、なぜその文献が研究に役立つかをまとめたもの)を作るようにと言われたようで、苦しんでいました…

そのような指示がない場合はかなり自由に書くことができますが、私のおすすめはこの段階でliterature reviewをかなり進めておくこと。そうすると、それをほぼほぼ論文の本文に使えるので、後の自分が楽です。私もこのときにそこそこちゃんとliterature reviewを書いていた自分に、後々かなり救われました笑

Final Deadline

Proposalを提出したら、公式にはあとはFinal Deadlineがあるのみ!そこまで自分なりにペースを掴んで、スケジュールを立てて、リサーチを進めていかなければなりません。

Supervisorによっては、internal deadlineを決めている人もいるようで、イースター休暇前にliterature reviewを提出するようにとか、◯日までにfirst draftを送ってと言われている友人がいました。

私の教授は全くそういう指示がなく、「アドバイスが欲しいなら提出してね〜でもあなた次第だから、final deadlineさえ守ればOKだよ〜過去に一回もアドバイスをもらわずに提出した人もいるよ〜」とのことでした。さすがにそれは心配なので、オフィスアワーに質問しに行ったり、自分のタイミングでdraftを提出したりしていましたが。

Final deadlineまでに提出すればOK! 質疑応答のようなものはIHEIDのマスターではありません。PhDではあるらしいです。

一応、体調不良など特別の事情があれば締切を1ヶ月延長することができるとのこと。もちろんどうしてもの事情がある場合は別ですが、結局自分が苦しむ期間が1ヶ月増えるだけなので、公式の締切内に提出してしまうのが吉と思われます。

友達と話していて出てきたtipsをいくつか書き残しておきますね。

  • 卒業論文のテーマが早めに決まっている場合は、その他の授業の課題で卒論のテーマに沿ったレポートを書いて調査を進めておくことがおすすめ。そのレポートを少し手直ししたものをLiterature Reviewに使えたり、卒業論文の調査で文献を探す手間が少し省けたりする。
  • インタビューやフィールドワークはできるだけ早く終わらせる。インタビューは、インタビューできそうな人に早めに連絡することを心がける!
  • 一緒にカフェに行ったり図書館で勉強したりする友達を見つける。お互いにやる気を出せるように声を掛け合えるから、早い時期からペースを掴んで卒論を書き進められる。
  • 自分が一番効率よく集中できる時間帯・場所を見つけておく。私の場合は、夜遅くに静まり返った寮の自習室がお気に入りだったので、逆に料理などは昼間に済ませ、夕食・お風呂も夕方くらいまでに済ませて、夜はあったかいお茶を片手に自習室にこもっていました。
  • とりあえず何か書く。とりあえず書いてみると、それを部分的に直すなり、restructureするなり、もう少し分析が必要だったり、何が足りていないか見えてきます。また、その「とりあえず書いたもの」に手を加えれば良いので、楽です。いちばん辛いのは何もないまっさらなところに生み出すところだと思うので、とりあえずなんでもいいので書き始めてしまいましょう。
  • 余裕を持って教授にdraftを提出すること。教授によっては早めにバカンスに行ってしまったり、授業の成績評価をつけることで忙しい教授もいます。また、締め切りの一週間前に調査からやり直したほうがいいというコメントが来て、泣く泣く締め切りの延長をお願いしたという友人もいました。早いうちからsupervidorにコメントをもらえるようにdraftを提出することをお勧めします。
  • どこかのタイミングで「諦める」こと。最後の方になると、何回読み直しても修正したいところや書き直したいポイントが無限に出てきます。100%完璧なものを提出するのは無理なので、どこかの段階で区切りをつけてしまうのも手ではないでしょうか。

 

卒業論文の最終的な感想は、楽しかった!最初は産みの苦しみがありましたが、一度書き出して流れに乗ってしまえばすらすらと書き進められました。自分が興味のあるテーマなので、調査をして深くそのテーマについて知るのはとても楽しい経験でした。私はインタビューをしましたが、様々なインタビュー参加者の方の意見を聞くたびにとても興味深い見解が出てきて、論文に書く内容を絞ることにも苦労しました…笑

また、私はbachlorのプログラムで卒論を書かなかったので、初めてこれだけ長い調査を自分で行なって論文を書き上げたと言う達成感をとても感じました。

成績のことはとりあえず忘れて、夏休みを楽しみたいと思います笑

Street Food Festivalが今年もジュネーブにやってきた!

Bonjour,

4月ごろには半袖Tシャツを着ていた去年とちがって、今年はずっと冬のような天気が続いたジュネーブですが、とうとう夏らしい天気になってきました!

そんな夏らしい日にぴったりのイベント、street food festivalがジュネーブで開催されているので、早速美味しい食べ物を食べにいってきました。

 

ジュネーブのStreet Food Festivalは、毎年6月くらいに行われています。Plainpalais という大きな公園に、ジュネーブ中からたくさんのフードトラックが集まってきます。

赤くて大きなテントが目印です

アジア料理、南米料理、地中海料理など様々な国の食べ物が並んでいるので、歩いてラインナップを見ているだけでもとっても楽しいです。

ちなみに日本料理はかなりたくさん用意されていて、お寿司、ラーメン、たこ焼きなどがありました。

なぜか提灯がつるされている、日本コーナーができていました。

 

今回、わたしはシンガポール料理のサテー、友人は台湾のバオというハンバーガーのようなものをチョイス。どちらもとってもおいしかったです。

サテーにはナッツのソースがかけられていて、このソースがとってもおいしかった!



容器やカトラリーは買うときに1〜3フラン多く払って、返却するときに返却してもらう仕組み。とてもエコフレンドリーですね。

買った商品はベンチで食べることができます。屋根があるエリアと屋根のないエリアと両方あるので、天気に応じて外で食べることも、テントの中で食べることもできるので、雨の日でも大丈夫!

こちらは南米のフードスタンドが並ぶエリアのベンチ。

 

調べてみたら、どうやら明日で終わってしまうらしい…5/30から始まったので10日間しかやっていないようです。他の娯楽が少ないジュネーブですし、これだけたくさんの食べ物が集まっているのだから、もっと長く開催しても人が来るだろうと思うのですが、集客が見込めないのでしょうか…?

去年も6月ごろに開催していたので、きっと来年もこの季節にやってくるはず!今年はチャンスを逃した方も、ぜひ来年、情報をチェックしてみてくださいね。

www.gvastreetfoodfest.ch