こんにちは。
久しぶりにこのブログにアクセスしたところ、更新をほぼストップしている現在もブログを読んでくださる方がいらっしゃるようで、ありがとうございます。お役に立てていれば嬉しいです。
どんな内容に興味持っていいただいてるのかな〜と興味本位で見てみたところ、なんと留学前に書いたこの記事がアクセス数トップじゃありませんか!
留学に行く前、まだスイスに足も踏み入れたことがない私が書いた記事です…怖くなって確認したところ間違った内容はありませんでしたが、薄っぺらい内容すぎて、あまりにもお恥ずかしい…
というわけで、スイスでの留学2年間、その後スイスに関わる仕事に就いて1年半たった今、改めてこのFAQに答えてみようと思います!
ちなみに質問内容は、今でもスイスのことが話題に挙がるとよく聞かれるものです。それではスタート!
- Q. スイスってどこにあったっけ?
- Q. スイスって何語を話すの?
- Q. えっ、じゃあフランス語で勉強するの?!
- Q. スイスって何が有名?
- Q. スイスって物価高いとこだよね?
- Q. なんでスイスに行こうと思ったの?
- 終わりに
Q. スイスってどこにあったっけ?
この数年で驚くべきことに、私の周りでスイスに旅行に行く高校時代や大学時代の友人をよく見かけるようになった気がします!インスタのストーリーで見る頻度がかなり増えました。もしかして私のおかげでスイスが有名になってる?(違います)
というわけで、質問も「どこにあるの?」から「ヨーロッパの国だよね!あれ、でもヨーロッパの中のどの辺だっけ?」という質問に変わってきました。
もちろんこの4年間でスイスの国の位置は移動していません。ドイツ、フランス、イタリア、オーストリアに囲まれています。

正確にはリヒテンシュタインにも面しているので、国境が接している国は合計で5つ。
面積は4.1㎢、九州と同じ大きさです。未だ九州横断したことないから実感はないけど、とても小さいです。
小さいので、知り合いの知り合いが必ずいると言っても過言ではありません。職場のスイス人が初対面のスイス人に、「出身はどこ?中学とか高校は?あ、それなら〇〇さん知ってるでしょ!」とものの1分も経たずに共通の知り合いを見つけ出していました。凄すぎる…
それから、これだけ小さい国だからこそ直接民主主義も成り立っているんだろうなと思います。スイスでは年に3~4回選挙が行われて、各政策に直接投票します。すなわち「〇〇党に一票入れよう!」という間接政治の日本とは違い、投票は
「2050年までにスイスの総人口を1000万人未満に抑えるため、移民制限案を実行すべき?Yes or No?」
みたいな内容になります。1回の選挙でこういう議題が4つあがり、国民はYesかNoかで投票することになるのです。
ちなみにスイスの首都は、金融で有名なチューリッヒ(Zurich)でも、国際機関が集中するジュネーヴ(Genève)でもなく、ベルン(Bern)です。ベルンには連邦政府がありますが、実際に一番大きな都市はチューリッヒですね。
ちなみに私が留学していたジュネーヴはフランスとの国境付近にあります。私の学生寮からバスで10分もいけばフランスですし、ジュネーヴ・コアントラン空港はちょうどジュネーブとフランスの国境を跨ぐ形で建設されています。
Q. スイスって何語を話すの?
こちらも4年間で変わりなく、スイスの公用語は4つ。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語です。言語話者の比率としては、
| ドイツ語 | 62.6% |
| フランス語 | 22.9% |
| イタリア語 | 8.2% |
| ロマンシュ語 | 0.8% |
法律上では4つの公用語を全て等しく扱うように定められています。
すべての言語を平等に扱うからと言って4つの言語話者が町中で入り混じって暮らしているというわけではなく、地域ごとに「〇〇語圏」というように使う言語が異なります。私が滞在したジュネーヴはフランス語圏なので、街中では主にフランス語が使われますが、ドイツ語圏のチューリッヒにいけば、チューリッヒの人たちはドイツ語を話し、イタリア語圏のティチーノではイタリア語が話されている、といった感じ。

また、ドイツ語はスイスドイツ語と言われていて、話し言葉はドイツのドイツ語 (High German)とはかなり違います。フランス語もフランスのフランス語と語彙や発音に多少の違いがあります。
ロマンシュ語ですが、こちらはかなりの少数言語で話せる人がとても少なくなっているそう。一つ聞いたのは、ロマンシュ語は山の上の方で話されているので、地域によって方言の違いがとても大きいそうです。というのも、山だと地理上近く見えても間に谷があったりすると交流がなく、それぞれの村で違う言語に発展していった歴史があると聞きました。
実際にはラテン語系の言語なので、スイス人の人の多くにとっては何が書いてあるかはわかりやすいしほぼ読めるのですが、話したり聞いたりするのが難しいと言っていました。
それでは、実際の使用状況の例をいくつか挙げてみましょう。
まずは等しく扱われている例から。

こちらは駅にある券売機。少し小さいですが、左上の青い文字、これはチケットと4ヶ国語で書いてあります。ちなみに言語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語です。ロマンシュ語は消え去っていますが、観光客への配慮もあるのでしょう。
それから右上に目を移すと、黒い太字のアルファベットが見えますか?ここに書いてある、SBB、CFF、FFSは全て同じ意味で、スイス国鉄のこと。日本でいうところのJRです。
- SBB: Schweizerische Bundesbahnen(ドイツ語)
- CFF: Chemins de Fer Fédéraux Suisses(フランス語)
- FFS: Ferrovie Federali Svizzere(イタリア語)
と3カ国語で等しく表示されています。でもロマンシュ語 (VFS: Viafers federalas svizras) はここでは使われないようなので、「等しく」というのは語弊があるかも。
実はスイス国鉄は、この3つの名称全てを公式名としています。正式な社名が3種類あるということ。ちょっとややこしいですね。
留学したばかりの頃はこの複数言語表記がとても厄介で、友人とローザンヌに旅行に行くときそれぞれチケットを取ったのですが、
友人A「SBBのチケット取ったよ!」
友人B「え、わたしチケット間違えたかも。そんな名前の会社じゃなかった。」
私「まって、私も違う会社だ…CFFってところで取っちゃった…」
友人B「わたしもそれ!」
友人A「いや、SBBもCFFも一緒だよ」
みたいなことがありました。旅行に行かれる皆さんもお気をつけて…
ちなみにジュネーブはフランス語圏ですが、留学中、ジュネーヴではドイツ語の名称SBBをフランス語風に「エスベーベー」と呼ばれていたと思います。今思えばしっちゃかめっちゃかですね。それとも私の周りの友人たちだけでしょうか…いやそうじゃなかったはず…
お次は、すべての言語を使わないケースも見てみましょう。
例えば電車のアナウンス。ジュネーブからチューリッヒ行きの電車に乗ると、フランス語圏から出発するので、「フランス語→ドイツ語→英語」のアナウンスが流れます。
ところが一度電車がドイツ語圏に入ると、アナウンスは「ドイツ語→フランス語→英語」に。(フランス語は省略されることもあった気がします。)
ただしこれは地域を横断する国鉄の話で、例えばジュネーブ市内を走るジュネーブ州営バス・トラムではフランス語の放送のみです。
なるほど、公共の場所での言語についてはこんなところですが、「国民同士言語が違ったらどうやって会話するのだろう?」と思いますよね?!
これについては、面白い話を聞きました。
もともと、スイスの人たち(特にドイツ語・フランス語)の人たちは、それぞれネイティブの言葉で話し、それを聞いて理解し、また自分のネイティブ言語で返すという方法をとっていた(いる)そうです。
ドイツ語話者Aさんとフランス語話者Bさんが話すとしたら、
- A→B: ドイツ語で話す。
- B→A: フランス語で返す。
- A→B: またドイツ語で返す。
という感じですね。でも最近の若い人はめっきり英語で会話することが多くなってしまい、こういう風景はあまりみられないとのこと。ちょっと残念ですね。
ただし、多言語であることは今でも変わりなく、スイス人の方とメールのやり取りをしていると、スレッドに残っている今までのメールの履歴がフランス語になったり、ドイツ語になったり、英語が出てきたり、日本人の私からすると新鮮なコミュニケーションスタイルを見ることができます。
ここにきて、イタリア語圏の話が少なすぎることに気がつきました。イタリア語圏出身のスイス人の知り合いが少ないのです…すみません…
Q. えっ、じゃあフランス語で勉強するの?!
まず、私が留学していた大学院、IHEIDについて。大学院はほとんどすべての授業が英語です。というのも、IHEIDでは確か70%くらいの学生が海外から来ています。これはおそらく意図的に、国際機関で働くような人材を育てるにあたり、各国から人口比を考えて学生を受け入れているからだと思います。
というわけで、授業の95%は英語で開講されていましたし、友人たちとのコミュニケーションも100%英語でした。
続いて、街中の言語について。ジュネーヴは国際機関があるから外国人が多いので、英語がほぼ通じます。
私がフランス語で頑張ろうと思って、Bonjour!と話しかけても、何かフランス語で聞かれてポカンとしていると、すぐに英語に変えてくれることがほとんどでした。
ありがたいのですが、おかげでフランス語を練習する機会がほぼなかった…
英語がわからない方ももちろんいらっしゃいますし、特にジュネーヴカントン(州)の税務署などに行くと書類も職員の方もフランス語のみ!というケースもありました。
ただ、ここがジュネーブのすごいところだなと思うのが、皆さん「フランス語がわからない人と、フランス語でコミュニケーションを取る方法」を熟知していらっしゃるということ。ゆっくり話してみたり、単語+ジェスチャーにしてみたり、身振り手振りでコミュニケーションをとってくださったり、本当に尊敬しました。
お年寄りの方ですら、フランス語がわからない外国人に対する対応に長けていらっしゃって、本当に多様な街なんだなぁと思いました。
特にそれを感じたのは、ベルギーに行った時。
ベルギーのブリュッセルはフランス語、そしてジュネーブと比べてヨーロッパ人の比率がとても高い都市だなと感じていました。
ある洋服屋さんで、お洋服を見ていたマダムの後ろを通り過ぎた時、ちょうどそのタイミングでマダムが一歩後ろに下がって、ぶつかってしまいました。
とっさにお互い "Pardon."と言って、マダムがこちらに振り返ったのですが、振り返ったマダムがびっくりした顔をしていました。
”Pardon"と言われたからヨーロッパ系の人が後ろにいることを想定していたら、そこにいたのがまさかのアジア人で驚いたようでした。ごくごく自然なことですし、理解できます。
その時、私はジュネーヴに1年半住んでいて、こんな経験が今まで一回もないな、ということに気がつきました。アジア人があろうとフランス語を喋ればフランス語で返ってくるし、英語で喋れば英語で返ってくる。ヨーロッパ人がフランス語を話せなければ、英語で会話する。共通言語がなさそうなら、他の手段でコミュニケーションを取る。
こういう見た目だからこういう言語を話すだろうとか、こういう言語を話してるからこういう人種だろうとか、そういう考えがジュネーヴには一切ないな、ということにそこで初めて気付かされたのです。
これはおそらくスイスならではというより、ジュネーヴならでは、だと思います。バスに乗っていたら中国語とスペイン語とヒンディーが聞こえてくるような街ですからね笑
そういう意味では差別や思い込みがなく、本当に住みやすい街でした。
Q. スイスって何が有名?
一個ずつ解説?していきましょう。
チーズ
スイスチーズはとても美味しいです。そしてスイスといえばやっぱりチーズ!
私はいろんな国に、その国の香りがあると思っています。例えばタイなら、タイ料理屋さんから香ってくるナンプラーの香りや、なぜか街の至る所で香ってきたメンソールのような香り。
じゃあスイスは?というと、フォンデュやラクレット屋さんで、入店時はウッとなるくらい香ってくるチーズの香りかなと思います笑 そのくらい、チーズはスイスを象徴するもの。
いろいろなチーズがありますが、有名どころはグリュイエール(Gruyère)、エメンタール(Emmental)、アッペンツェル(Appenzell)の3つ。
これらはそれぞれ地名です。
グリュイエール(Gruyère)
スイスの西側の方。ヴォー州というところにあります。フランス語圏です。
グリュイエールの街はジュネーブからも割と簡単に電車でアクセスすることができます。スイスらしい風景が広がっていて、チーズ工場見学とCahierのチョコレート工場見学が楽しめるところだそうです。

エメンタール(Emmental)
割とスイスの真ん中の方。ベルン州にある地名です。
紹介文が短いですが、個人的にはかなりお気に入りのチーズで、グリュイエールといい勝負です。

アッペンツェル(Appenzell)
スイスの中でもかなり東の方、ドイツやオーストリアとの国境に近いです。
個人的な意見ですが、グリュイエールやエメンタールよりも少しクセが強い気がします。
Appenzellerという文字の最後にいる熊のような動物は、アッペンツェル州の旗に載っている熊からきていますね。

すべてハードチーズ。スライスしたり、キューブ状にしたりしてワインのお供によく食べます。アペロ(ドリンク+ちょっとしたスナックを片手におしゃべりをする、カジュアルな立食パーティ形式のイベントで、よくヨーロッパで開催されます)にも必ずといっていいほどチーズが出てきます。
ちなみに先ほど写真で載せた各チーズのロゴは、そのチーズが使われている商品には必ず載っています。このロゴさえ覚えていけば、スーパーでもかなり多くのチーズを見分けられるかも!
それから有名なチーズ料理に、フォンデュとラクレットがあります。よく皆さんごっちゃにされているのですが笑、2つは別の料理。
フォンデュ(Fondue)
フォンデュは大きいお鍋にチーズと白ワインでグツグツに立たせて、熱々のチーズにパンをディップして食べます。イメージは日本で言うところのお鍋。テーブルに1つのお鍋のフォンデュをみんなで囲んで食べます。

フォンデュについてまことしやかに伝わっているルールは…
- チーズフォンデュを食べる時は、飲み物はワインがおすすめ。お水を飲むと、チーズがうまく消化できずに胃の中で固まってしまう。(本当か…?と思いますが、消化に良くないのはそうみたい)
- フォンデュにパンをディップする時に、お鍋の中にパンを落としてしまったら、レマン湖に入って泳がなければならない。(これはジュネーヴならではかも?でも、パンを落としたら何かしらの罰ゲーム、というのはスイス全国共通と聞きました。)
それから日本人の皆さんに声を大にして言いたいのは、もしフォンデュをスイス人と食べることになった時、「ブロッコリーとかウィンナーとか欲しいな〜」などといってはいけません!!!
スイスではチーズフォンデュにディップするのはパンと、茹でたじゃがいものみ!味変なんていう概念は存在しません。野菜不足になりそう?じゃあ別でサラダを用意しましょう。
なので優雅そうな料理に見えますが、脂肪と炭水化物をひたすら食らう、実はかなりヘビーなお料理なのです。それでもトロットロのチーズは本当に美味しい!
スイスのスーパーでは、ピザ用チーズみたいな見た目の、フォンデュ用チーズが売っているのでぜひチェックしてみてください。

最後になりますが、チーズフォンデュ後は、お鍋の底にチーズがこびりつきます。剥がして食べるとカリカリで美味しいですが、うまく剥がすのは一苦労、食べるのは諦めても掃除も一苦労なので、お気をつけて…おうちでフォンデュができたら楽しいですが、捨てたい鍋を使うか、お店に行くかをおすすめします。(老舗のフォンデュレストランでも、バックヤードで店員さんがヘラを使って、腕力でゴリゴリチーズを剥がしている光景を目にしました…フォンデュ用便利グッズなるものはないのです。)
ラクレット(Raclette)
実は、私はフォンデュよりラクレット派です。理由は単純にこっちの方がヘビーじゃないのと、上から乗せる分一回にたくさんのチーズを載せられるから笑
ラクレットは、半円状のラクレットチーズの表面を溶かし、溶けたチーズをパンの上に乗せて食べるチーズ料理です。この溶けた表面のチーズをお皿にかける時に使うヘラこそが料理名にもなっている「ラクレット」です。

こちらも基本的にはパンとポテト、ときどきハムやサラミなどにかけることも許されます。スイス人と食卓を囲むなら、もちろんブロッコリー、ウィンナーはNGですよ。パプリカ、ニンジンももちろんダメです。
ラクレットチーズは通常のチーズより油分が多く、溶けた後に滑らかに滑らせてお皿の上のパンにかけやすくなっているとのこと。
しかし、こんなに大きいラクレットチーズは一般家庭では食べきれないし、保存もできない!というわけで、家庭用ラクレットマシンがあります。

これは、写真に見える小さいフライパン見たいなプレートに、スライスされた家庭用ラクレットチーズを載せます。プレートの下にはろうそくを置くか、もともと電源に繋いで熱くなる機械がついているので、このプレート状のチーズがうまいこと溶けていきます。
チーズがしっかり溶けたら、プレートを手に持って、お皿の上のパンやじゃがいもに、ヘラのような「ラクレット」ものを使ってかけて完成!
先ほどのフォンデュは「スイスのお鍋」としてご紹介しましたが、こちらは、日本で言うならば、「スイスのタコパ」ですね。食卓の真ん中にこの機械を置いて、チーズを乗せて温めて調理しながら、それぞれお皿に乗せて食べる感じがまさにタコパです。
ラクレットの注意点は、調子に乗らないこと。3ターン目くらいまで食べて、「まだまだ余裕じゃん!」とパンをさらに切ったり、お芋をさらに茹でたりするのですが、意外とそこからお腹いっぱいになるまでが早いです。
脂肪分が多いからなのか、徐々にお腹が満たされると言うより、ある時点でなぜか一気にきます。残ったラクレットチーズはパンに乗せて焼いて食べても美味しいですし、無理はしないようにしましょう。

ちなみにフォンデュ、ラクレットともに、スイス vs フランスで「うち発祥だ!」と言い合っているご様子。スイス人やフランス人の方とチーズ料理のお話をされる際は、そういったセンシティブ(?)な面もあることを覚えておいてくださいね。
チョコレート
ベルギーも有名だけどスイスも有名です。スイスはカカオ原産国でないのにチョコレートが有名な理由は、畜産が盛んで、チョコレート作りに使う牛乳が美味しいからとのこと。
チーズも然り、チョコレートも然り、スイスは酪農がさかんです。
だから、スイスのステーキはとっても美味しいし、パスタもクリームパスタは特に濃厚でおいしい!マクドナルドのビーフもスイスの国産牛にこだわって作られているのだそう。チーズ料理に飽きた時、酪農関連のお料理を食べてみるのもおすすめです。
また、スーパーに行けばダブルクリームというとても濃厚なクリームが売っていて、スイス人のソウルフードと言っても過言ではないと思います。バターと生クリームの間のような濃厚さで、サクサクのメレンゲとベリーと一緒に食べるのがスイス流です。

話を戻して、スイスのチョコは美味しいです。人によって感想は違いますが、口溶け滑らか。ミルクは甘いので、私はよくダークチョコレートを食べていました。スーパーに行くと、たくさんの種類のチョコレートが並んでいて、ぜひお土産におすすめです。
日本では有名なリンツ、そして銀座にLADERACHというスイスチョコのお店が再上陸しました。お高いですが、スイスチョコレートに興味がある方はぜひお試しください。
わたしの、スイスのおすすめのスイスチョコがこの記事に載っています👇 スイスのスーパーで手に入るものしか載せていないので、ぜひご参考までに。
時計
スイスは水が綺麗だから、水をたくさん使う時計作りがさかん、というのはその通り。あとは緻密な作業が得意なスイス人とも合う産業だったのでしょう。
スイスの時計は高いので、Swiss Watchとは無縁の生活をしていたため、あまり情報がなく…チーズとの違いを見ると悲しくなります…
一つ挙げるならば、毎年夏ごろにジュネーブで時計のフォーラムがやっていました。もちろん私は入れなかったのですが(笑)、結構街を上げて広告が出ていたり、イベント会場に向かうバスが混んでいたりしたのを思い出しました。
アルプス山脈
スイスは四方八方を山に囲まれている国です。
有名どころは、スイスの富士山的存在のマッターホルンや、ヨーロッパ一高い展望台があるユングフラウヨッホです。ジュネーヴ在住者からすると、モンブランもとても身近な存在。フランスにある山ですが、ジュネーヴ民たちの日常の風景に溶け込んでいます。
ちなみに大人気の栗のケーキ、モンブランはこの山のモンブランが由来です。日本人のパティシエの方が、ヨーロッパの栗のケーキからヒントを得て、そして綺麗なモンブラン(山)の景色をケーキで表現したいと考案されたのがこのケーキだそう。
スイスではモンブランという名前では山のことのみを指します。栗のケーキが食べたい場合は、ヴェルミセル(Vermicelles)と注文しないと出てきません。

山の話に戻りましょう。
スイスの山は、高地に氷河があることでも有名です。例えばユングフラウヨッホの展望台から見えるアレッチ氷河は最も有名な氷河の一つだといえます。
しかし、近年は温暖化で氷河の大部分が溶けてしまっており、スイスの山から氷河が消える日も遠くないと言われています。

山、そして山の上の氷河から流れてくるのが綺麗な水。硬水ですが、硬水とは思えないほどクリアで美味しいお水で、そのおかげでスイスの水道水はとってもおいしい!
スイスの水道水にすっかり慣れてしまったがために、今までなんとも思ってなかった日本の水道水に消毒の薬のような味を感じるようになってしまいました…
それから水が綺麗すぎて、街の噴水のお水も飲めるのもすごいところ。噴水のお水を水筒に補充する景色は、スイスならではの光景だなぁと思います。
そしてその流れてきた水が湖を作り、レマン湖のように、スイス人たちがピクニックをしたり、泳いだり、眺めたり、日常の一部に溶け込んでいます。アルプスの山々があってこそ、スイスの人々の生活が形作られているのですね。

湖が生活に溶け込んでいるように、山そのものも、スイス人にとってとても身近な存在。休みの日は、夏はハイキング、冬はスキーに出かけます。日本人のように流行りのお店に行ったりテーマパークに行ったりはせず、自然のアクティビティを楽しむのが大好きなのもスイス人らしさの一つです。
それだけ山に行くのが身近なのですから、登山鉄道もたくさんあります。そしてきちんとスキー板やスノボを立てておけるエリアが各車両にしっかりついています。夏には自転車が立てかけられていることも。
スイスの登山鉄道のすごいところは、3000mくらいまで悠々と電車で登れちゃうところ。日本人のお年寄りがスイスの山を登山鉄道で訪れている光景もよく見かけました。1時間くらいでスイスイ登れてしまうからこそ、高山病になったりすることもあるのでお気をつけて。


ユングフラウヨッホのあるグリンデルワルトと、マッターホルンに行った時の様子はこちらから
永世中立
永世中立国、というなかなかレアなスイスの立ち位置は、いろいろな人にも知られている様子。
おそらくハイジのような優雅な山の暮らしのイメージと相まって、「永世中立ならとっても平和なんでしょ?」というイメージを持たれている方も多いようですが、永世中立の実態はそんなに甘いものではありません。
どういった国にも中立な立場ということは、仮にスイスが攻め込まれて戦争に巻き込まれても、誰にも助けを求められないということ。実際のところは、中立であるために自分で自分を守る、危機に備えるといった側面の方が強いと感じます。
例えばスイスの建物の地下には各シェルターを設置する義務があります。※
私の寮のエレベーター内の回数案内にも、「-1 : Shelter」と書かれているのを発見し、噂には聞いていたものの、自分の寮の地下にもあるのか!と衝撃を受けました。余談ですが、-1階=B1階で、ヨーロッパでよく見かける表記です。

また、スイスは徴兵制で、成人男性は必ず1~2年、軍隊の訓練に参加しなければなりません。韓国の徴兵制のようなイメージを思い浮かべてもらえるとわかりやすいかもしれません。
週末になると軍隊から実家に帰れるようで、週末にSBBの電車に乗ると、軍服を着た男性をよく見かけました。最初はおっ!と思いましたが、結構な頻度で見かけるのでだんだんと見慣れて当たり前の光景になってきました。
ちなみに、軍隊に参加する代わりにボランティアなどの社会貢献をしたり、参加しないことを選んで一生一定のお金を国に払い続ける(結構な金額を定期的に取られるそうです)というシステムもある様子。
現在、よく議論されているのは、
- 永世中立の是非やあり方について。ロシア・ウクライナの戦争をはじめとしていろいろな戦争や紛争、攻撃が起こっている中で、中立でいることの難しさに直面していると言います。
中立であるならば戦争の両国に平等に支援をしなければなりませんから、例えば明らかに国際法違反をしている国もサポートしなければならなかったり、明らかに国際法上侵害されている国に武器や物資提供などのサポートができなかったりということが起こってくるからです。 - 徴兵制は現在男性だけですが、女性にも課すべきではないか、という議論。こういった議題が上がるのも、日本よりも社会的に男女平等が進んでいるスイスならではですね。
ハイジ
一転してとてもとても平和でかわいいトピックへ笑
昨年の大阪万博でスイスパビリオンがハイジとコラボしていたことも、皆さんの記憶に新しいかと思います。
もとはスイス人のヨハンナ・シュピリという女性作家が描いた作品なのだそうですが、スイス国内よりも日本の方が人気な様子。
ハイジの国、というとかなりハードルが上がりますが、スイスに行けば本当にあのイメージ通りの山の景色が見られることを保証します。
ちなみにふわふわの白パンはどこかで食べられるのかもしれませんが、白パンよりも穀物入りのハードパンの方が主流な気がします。
余談ですが、スイスにはハイジソングなるドイツ語の歌があります。
スイス人たちとパーティーした時に、このハイジソングを熱唱しながらお酒を片手に踊っている職場の同僚を目にしました笑
曲調は童謡のようなかんじなので、ノれる曲かというと微妙です…笑
Q. スイスって物価高いとこだよね?
物価は高いです。否めません。円安も相まって、大変なことになっています。
わかりやすい例を挙げると、ビックマックセットが確か17フランくらい。今のレートだと3400円ですね。念のため書いておきますが、日本と同じようにドリンクとポテトがつくセットです。
「ただ、スーパーのお買い物はそこまで高いわけではないみたい。」
と4年前に書いているのは、半分正解ですが、半分は違うかな。
旬のお野菜や果物、パンは安いと思います。
高いものは、お肉、お魚、卵、お菓子。お肉や卵は、COOPやMigrosといったスイスのスーパーではスイス産のものだけ取り扱っていると聞きました(だったはず)。スイスでは、動物福祉や環境、人間への健康に気をつけた酪農などを行っているのだそう。例えば養鶏場では、鶏たちのえさや住環境に気を遣っているのだそうです。
そんなお肉や卵なので高くなります。
卵は安いもので10個4.5CHFくらい(900円)、オーガニックのちょっといいものだと6個 12 CHF(2400円)くらいにだったはず…
そんな時、学生たちの味方だったのはフランスのスーパー!Carrefourという大型スーパーがバスで10分くらいのフランスの辺境にあって、そこに買いに行っていました。
お肉などはフランスでまとめ買いして冷凍しておき、お野菜だけスイスのスーパーでまとめ買いする、という感じです。
先ほどビックマックの例を挙げましたが、外食が特に高いという面もあります。理由は人件費の高さです。以下、読み返すまで記憶から抜け落ちていた出来事ですが、4年前の記事から…
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
人件費が高いということは、そう、最低賃金がめちゃくちゃ高い!大学院の学生生活についての説明会でアルバイトの話になったとき、大学院の職員の人たちが、
「最低賃金は23〜27くらいです。」
「あら、27セント?うふふ」
なんてジョークを言っていました…正しくは23〜27スイスフラン、2990〜3510円くらいですね(1CHF=130JPY換算)。Swiss joke、おそるべし…
スーパーのレジ打ちが時給4000円とかするらしい。すごい。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
日本とは比べ物にならない最低賃金の高さは驚きですが、円安の進み具合も同じくらい衝撃ですね…(1CHF=200円前後が、現在2026年5月時点のレートです。)
現在の日本円にすると、23〜27スイスフランは4600~5400円になります。
とはいえ、一言付け加えさせてほしいのです。
特に、これからスイスへの留学を考えている皆さんへ。
物価が高いことは事実です。家賃も高いし、外食も高いし、肉も卵も、洋服も、全部ぜーんぶ高い。
でも、日本とは全く違う文化です。というのも、スイスは日本よりも資本主義の影響が薄いなと感じたからです。
日本ほど季節のトレンドや最新グッズ・限定品などが売られていません。日本でよく見かけるような季節限定のフレーバーのお菓子や、毎シーズン発売される新作コスメ、今流行りのレストランやスイーツ、海外で大バズりの〇〇が初上陸!とか、今だけ!このキャラクターとコラボ!みたいなことはほぼほぼありません。
(ここは憶測になりますが、おそらく日本ほど経済界や広告代理店などがトレンドを作り出して世に広める、ということをしていないような気がします。)
強いて言えば、4月はイースターグッズ、12月はクリスマスグッズが並ぶことくらいでしょう。それもほぼ毎年同じようなラインアップです。
そうするとどうなるか。東京で暮らし、新作コスメや季節限定のお菓子・文房具・お洋服をチェックするのが大好きだった私から、購買意欲が次第に消えていきました。
「最新色だからこのアイシャドウ買ってみよう!」ではなく、「今使っているブラウン系に加えてピンク系があるといいから買おう」
「この季節限定のレモンフレーバーのこのお菓子食べてみたい!」ではなく、「家に甘いものがないな…チョコレートでも買おうかな」
というふうになっていきました。何かが必要だ、欲しいという気持ちが先に生まれてから買うようになったのです。
そうすると、東京にいた時の「あれ欲しい!」「これ欲しい!」は、自分が本当に欲しいわけではなく、もしかしたら広告やネットのインフルエンサー、「今話題の…」「限定の…」「日本初の…」といった言葉に踊らされているだけだったのかもしれないなと思うようになりました。
というわけで、必要なものは買いますが、広告などで購買意欲を無駄に掻き立てられることがなくなり、いわゆる無駄買いをすることがすごく減ったと思います。
それに、日本のようなプチプラはありませんから、何かを買うにしてもしっかりと吟味するようになりました。
結果として、なんとびっくり、スイスでの毎月の生活費は、今東京で暮らす生活費と比べてもほぼ同じくらいでした。
もう一つ書いておきたいのは、いろいろと公的なサポートが手厚いなと思うところがありました。例えば美術館の入場料無料、ジュネーヴでは現在25歳以下だと市内の交通機関は無料で乗れるなど…
条件などがあるので、利用できる人は限られてくると思いますが、こういったシステムや、フランスのスーパーなど活用したりすれば、現地で生活する際のお金は意外とやりくりできなくはないのでは、というのが正直な見解です。物価の高さだけで躊躇しないで、奨学金等を含めて、前向きに可能性を探ってみてほしい、というのが伝えたいことです。
一方で、旅行に行かれる方にとっては、残念ながら覚悟しておいた方が良いかもしれません…外食続きになりますし、ホテルも高いですし、お土産たちもやっぱり高いですからね…
Q. なんでスイスに行こうと思ったの?
これをまとめた記事がありますので、もしとても関心がある方はそちらをみていただけたらと思います。タイトルに「1」とありますが、なんと1~4までありました…気が向いた方は4まで読んでみてください。
手短にざっくり説明すると…
もともとスイスに行きたかったというわけではありませんでした。
ただ、自分の勉強したい内容や、留学プログラムの内容、留学での滞在都市の特徴や言語などがぴったり合う留学プログラムを見つけて、それがスイスに行くプログラムだったということになります。
もともとアメリカに留学予定がコロナで中止になったり、イギリスに行こうと思って英語を勉強していたら、IELTSで高得点が出て思いがけずこのプログラムに応募できるようになった、という感じなので、本当に偶然というほかないと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか。自分が経験したことを書いていたらかなり長くなってしまいました。
4年前の記事との情報量が違いすぎて、あの記事が残っているのが恥ずかしいですが、良い記録として残しておくことにします。
スイスは知れば知るほど、面白い国ですね。スイスに限らず、どの国もそうなのでしょうが…今回は書ききれなかったこともたくさんありますが、また何かの機会があれば書いてみたいし、もっと知識を増やしたらまた更新したいと思います。








































