スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

グリンデルワルト登山鉄道の旅

ご無沙汰しています!期末やらなにやらでバタバタとしているうちに、最後の更新からかなり時間が空いてしまいました…

最近はというと、6月中旬ごろに期末レポートが全て終わり、7月上旬にApplied Research Projectという2月から続いていたグループプロジェクトのレポートを提出し、今は本格的に夏休みを満喫しています。

ジュネーヴの夏はとっても楽しくて、レマン湖など自然もとても美しく、ここ数ヶ月で一気にジュネーヴの好き度が増しました笑 日照時間がとても長くて夜10時まで長い上に、日差しがとても強い分、緑の自然や湖の青さが際立って、街自体が本当に綺麗です。街の人たちもみんな活動的になって、割と夜遅くまでピクニックをしていたり、色々なイベントに出かけたりしている人をよく見かけます。

 

今回は夏休みらしい記事を書きたいなということで、グリンデルワルト(Grindelwald)の日帰り旅行について書こうと思います!とはいってもこの旅行は5月ごろに行ってきたのですが、今の季節も山への旅行にはベストシーズンだと思います!

 

今回の日帰り旅行プラン

今回は日本から友達が遊びにきていて、スイスの大自然が見たい!ということで、グリンデルワルドに行くことにしました。ざっくりとしたプランはこんな感じ。

ジュネーヴ
→インターラーケン(Interlaken)
→グリンデルワルト(Grindelwald)
→クライネシャイデック(Kleine Scheidegg)
ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)
→インターラーケン
ジュネーヴ

今回は、グリンデルワルトから山を登りクライネシャイデック、そこから違う方面に山を下ってラウターブルンネン、と3つの駅を登山鉄道でぐるっと回りながら各駅を数時間ずつかけて見て回るというプランにしました。

ちなみにクライネシャイデックからさらに上に登ると、Top of Europeと呼ばれているユングフラウの展望台に行くことができます。(冬に行ってきたので、この様子も別の記事でご紹介したいと思います。)

インターラーケンはこの地方の大きな駅で、玄関口。違う地方からSBBの鉄道に乗ってここを訪れる場合は、必ずと言っていいほどインターラーケンに停車します。(新幹線が止まる東京駅や新大阪駅のような感じだと考えてもらえればわかりやすいかと。)

 

ジュネーヴからインターラーケンへ

約3時間かけてSBB(スイス鉄道)の電車に乗り、ジュネーヴからインターラーケンオスト(Interlaken Ost)駅まで向かいます。直通電車はないので、2回電車を乗り換えたあと、バスに乗って行きました。時間によってはバスには乗らずに電車を3回乗り継ぐ方法もあるみたいです。

私は朝8時ごろの電車に乗って、ジュネーヴを出発。

ジュネーヴからSBBに乗車。

余談ですが、ジュネーヴからローザンヌやベルン経由(すなわちレマン湖沿いのルート)の電車に乗るときは、進行方向右側の座席に座るのがおすすめ。ローザンヌを過ぎたあたりで、世界遺産に認定されている、ラヴォー地区の葡萄畑の景色を見ることができるからです。これがまた絶景なので、ぜひチェックしていただきたいところ。

 

一面に広がる葡萄畑は車内からでもとっても美しいです。

 

SBBを乗り換えて、シュピーツ(Spiez)駅に到着。ここからは黄色いバスに乗りました。バス乗り場は駅の目の前。観光客が多く訪れる場所なので、観光案内のような人や駅員さんが多くいるので、わからなければすぐに聞きやすいような状況でした。
ここからいろいろな行き先のバスが出ていたので、ここからバスに乗る時は注意が必要そうです。

 

シュピーツ駅前

この黄色いバスに乗ります。

バスの乗車時間は約30分ほど。バスの中から見えるトゥーン湖が既にものすごくきれいで、最高の天気に心が躍ります。

バスの車内から。

注意しなければいけないのは、このバスは、インターラーケンオスト駅の前にインターラーケンウエスト駅に停車すること。オストとウエスト、意外と間違えて降りそうになるので注意が必要です。

そして終点のインターラーケンオスト駅に到着!

インターラーケンオスト駅

 

ちなみに、いくつかインターラーケンオスト駅の情報を…

  • 駅のトイレは個室が少なくて混みがちですが、海外の公衆トイレとしてはとても綺麗で無料なので、おすすめ。
  • 駅前に小さいCOOPと、駅の目の前のビルに大きいCOOPが入っています。(大きい方は日曜日はお休みなので気をつけて)キオスクもありますが、飲み物など買う場合はCOOPの方が安いかも。
  • 電車のチケットを現地購入する方は、駅の建物内にチケットカウンターがあり、そこで買えます。登山鉄道のチケットも、SBB(スイス鉄道)のチケットも、両方とも買うことができます。購入する場合は、入り口で番号を発見してもらって、その番号で呼ばれるのを待ちます。
  • 駅にコインロッカーがあります。日本の先進的なコインロッカーのように電子マネーで払うことはできず、コインのみなので利用したい方はフランの硬貨を忘れないようにお気をつけて!

私たちは、駅前のCOOPで旅のお供のスナックを買いました。

COOPでお買い物をしたら、無料でリンゴをもらいました!

 

グリンデルワルトへ

ここからは登山鉄道に乗り、グリンデルワルトへ向かいます。

さすが登山鉄道、窓がとても大きい!そして車窓がすでに美しいです。

車窓から見えるのは、緑の絶景。

 

ここで私たちは間違えて、グリンデルワルトのひとつ手前、グリーンデルワルト ターミナル(Grindelwald Terminal)で下車してしまいました。グリーンデルワルト ターミナルは、山の頂上ユングフラウまで高速ロープウェイを使って登って行く方のための駅です。グリンデルワルトで観光したい場合は、ここで降りずに終点のグリンデルワルト駅まで行くように注意してください。

ちなみにグリンデルワルト ターミナル駅は近代的な建物で、とーーーーってもきれい。ここのトイレはとてもおすすめです。(さっきからトイレのおすすめばかりしていますね笑)

 

気を取り直してもう一度電車に乗り、グリンデルワルトに向かいます。

グリンデルワルトターミナルのホームからもとっても素敵な景色を見ることができました。

 

少し寄り道をしましたが、グリンデルワルトに到着!

グリーンデルワルト駅

駅前からショッピングストリートを抜けて行くと、スーパーの屋上があり、一面を見渡すことができました。私たちはここでスナックやりんごを齧りながらピクニック。

<グリンデルワルトの写真>

こんな景色を見ながらピクニックができるなんて、とっても贅沢!

日本スイス国交150周年の記念碑を発見。

 

クライネシャイデックへ

またまた登山鉄道に乗り、クライネシャイデックへ。

今度はこちらの黄色と緑の電車に乗車。

 

鉄道は絶景の山の中を進みながら、ぐんぐんと力強く山を登って行きます。

 

車内はこんな様子。天井まで届く大きな窓なので、車窓の景色も迫力が増します!

車窓からの景色

 

そしてクライネシャイデックに到着!なんと、ここは標高が高いため、5月上旬でもまだ雪がたくさん残っていました!!7月や8月になると、雪が完全に溶けて緑の景色が見えるようです。

クライネシャイデック駅

見渡す限りの雪景色です。

雪の照り返しがあるのでとっても明るく、ミラーレスカメラで写真を撮るのも苦労しました…自然光が強過ぎて、全て白飛びしてしまうのです!
気温は温かくもないですが、そこまで寒さを感じた記憶もありません。この日は薄手の長袖のカーディガンにダウンベスト、ロングスカートに薄手のタイツを履いていました。

ここの標高は2,061mとのこと。かなり高くまで登ってきました。

私たちは、今回はここまででしたが、トップオブヨーロッパことユングフラウに行きたい場合は、ここからさらに登山鉄道を乗り換えて登って行きます。

 

ラウターブルンネンへ

今度は行きに立ち寄ったグリンデルワルトと違う方面へと山を下り、ラウターブルンネンという街へ。

ここはすぐ真横に山があり、開けていたグリンデルワルトとはまた違う雰囲気です。

 

車内から見えたラウターブルンネン。街のすぐ真横に崖があるのがわかります。

 

 

ラウターブルンネンの街から見える景色。

1番の見どころは、シュタウプバッハの滝。街のすぐ間際に滝が落ちている上に、かなりの高さがあり、迫力満点でした。ラウターブルンネン駅からメインストリートに沿って15〜20分ほど歩いたところにあります。

シュタウプバッハの滝

 

インターラーケンオストを経由してジュネーヴ

ラウターブルンネンからインターラーケンオストに戻り、SBBに乗ってジュネーヴへと帰ります。行きと同じルートを戻って行きます。

 

 

まとめ

スイスの山への旅行は冬のシーズンにしか行ったことがなかったので、初めて目にする緑の美しさにとても感動した旅でした。鉄道に乗ってゆったりと旅をしながらこれだけの自然を目にして、精神的にも肉体的にもとてもリフレッシュできた気がします。

5月は山の観光シーズンからは少し早いかもしれませんが、個人的にはとてもおすすめです。なぜなら、標高の低い場所では緑の生い茂った景色、標高の高いところは晴天の雪山の景色とスイスの夏と冬のいいとこ取りができるからです。

そして重要なのは、サングラスを持って行くこと!!ただでさえ日差しの強いヨーロッパ、雪景色の中に入ると、積もった雪の照り返しで目を開けていられません。それなりにきちんとした(安物ではなく笑)サングラスを持って行くことをお勧めします。

 

やはり人気の観光地というだけあり、大自然はとても壮大で、息を呑む美しさでした。今回の旅行で、もっとたくさんのスイスの大自然を訪れたいなという気持ちが強く湧いてきました。同時に、ぜひスイスに旅行来られる方は山を訪れてほしいと改めて強く思いました。

今回はゆったりと、クライネシャイデックまでしか登りませんでしたが、冬にユングフラウの展望台まで登った際の様子もまた別記事でお伝えしたいと思います!