スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

留学決定まで - 4 -

留学決定までシリーズ、とうとう第4弾です。第1弾、第2弾、第3弾はこちら↓

第1弾:大学2年秋学期からの交換留学への出願 〜 留学中止

a-genevablog.hateblo.jp

第2弾:留学中止を受けて考えたこと

a-genevablog.hateblo.jp

第3弾:次の交換留学出願に向けて準備したこと

a-genevablog.hateblo.jp

 

今日はやっと最後、大学3年秋学期からの交換留学への出願から、大学院留学までをざざざっと書いていきたいと思います!

 

3秋留学に向けての本格的な準備

2020年7月ごろ

コロナ期間中に色々なことを考えた結果、イギリスのLeeds Universityを第一希望にすることに決めました。理由はこんな感じ。

  • SDGsみたいなことを勉強したいから。
  • 勉強したかった、JournalismとSDGsに関する学部が両方ある。
  • イギリスの中でもロンドンほどの大都会ではないが栄えているちょうどよい都市
  • キャンパスがハリーポッターみたいな伝統的な建物ですてき。
  • World University Rankingでも100位以内に入っている。
  • イギリスなら留学生がアルバイトもできる。

実はもう一つ、本当はカナダのケベックのMcGill Universityにも興味を持っていました。こちらはLeeds Universityと同じ条件で、さらにケベック州はフランス語が公用語なので、大学の授業では英語・日常ではフランス語と2言語を習得できると考えたからです。(中高でフランス語を勉強した下地があったので、あらゆる言語の中でも特にフランス語のスキルを伸ばしたいと考えていました。)しかし、こちらはTOEFL 100点、IELTS 7.0と私にはハードルが高く、諦めざるを得ず・・・

 

2020年8月

書類等の準備もほとんど終わり、あとはIELTSのスコアさえ出れば、という所まできました。私がこの時点で持っていたIELTSのスコアは6.0。Leeds Universityはイギリスの他の大学と比べて少し高めの6.5を出願要件としていました。

出願時期を考えると、次がIELTSを受ける最後のチャンス。6.5を目指して頑張る。でももしだめだったら、今ある6.0で出願できるイギリスの他の大学に出願しよう。そう思っていました。

 

2020年9月

IELTSの結果が出ました。結果はなんと7.0!!

あれ。ここで気づきます。Leeds Universityどころか、英語の要件が高過ぎてあきらめたカナダのMcGillに出せるじゃん!!!!!

ということで、第一希望がMcGill University、第二希望をLeeds Universityとして出願しようということが決まりました。(そしてその他のイギリスの大学を第13希望くらいまで出しておくつもりでした。)

個人的にIELTSの試験の方がTOEFLよりも解きやすかったという実感がありました。TOEFL 100点は難しくてもIELTS 7.0はとれるんだ、という新たな留学の突破口を見つけた私は、さらなる新しい選択肢があることを思い出したのです・・・!!

 

スイスの大学院 とのダブルディグリープログラム

私が思い出したのはは、スイスの大学院とのダブルディグリーのプログラムでした。*1

4年生の秋学期から2年間留学して、現在の大学の学士号と留学先の大学院の修士号をの両方を通常より一年早くとることができる、というプログラムです。大学一年生くらいの頃から、このプログラムの存在は知っていたけれど、TOEFL 100点なんてとれっこないのですっかり忘れていました。

それをなぜかふっと思い出したのです!

正直なところ、このプログラムはこれまでにないくらい、これ以上プログラムの参加者にふさわしいひとがいるだろうか、いやいない、と反語を言いたくなっちゃうくらい、私にとって本当にぴったりのプログラムでした。

  • 英語で勉強できるし、大学院の公用語は英語がメイン。
  • 大学院でフランス語を勉強できる上、ジュネーヴでの街中ではフランス語なので2つの言語に触れる機会がある。
  • 私が勉強したい、開発学の専攻がある。というかむしろ開発学のための大学院という感じ。
  • 国連や国際機関に向けた人材輩出をするような大学院。
  • インターンが単位として認められるので、留学中にインターンをしたい私にはうってつけ。
  • スイスは到着してから6ヶ月経てばアルバイトも可能。
  • 世界のいろんな国から生徒が集まっているので、まさに「多様性」な環境。
  • 海外の教育機関を卒業できる。
  • しかも大学院の修士号を普通よりも1年早く取ることができる。

いっぱい書きましたが、いちばん大きかったのはフランス語圏だということ、あとは何よりスイスの大学院の修士号を取ることができることかな。色々と案を練ってきたけど、ごく一般的な交換留学ではどうがんばっても日本の大学の学士号しか取得できなかったから。
イギリスでもカナダでもなく、これに行こう。行くしかない!!!
というわけで、さんざん準備を進めてきた3秋留学には出願しないことにしました。

 

そこからは、大学院進学をしたい、このプログラムに参加したい旨を話して親を説得し、大学の留学カウンセラーさんに「これに行きたいんですけど!とりあえず情報をください!!」と押しかけ、大学の留学担当の部署にも押しかけておしゃべりしながら裏情報をちまちまと引き出し、大学院の日本人の卒業生の方にも会わせてもらい、TOEFLの点数を少しでも上げようと四苦八苦して、GPAを少しでも引き上げようと超真面目に授業に取り組み、そんなこんなしてたら出願の時期になりました。

このプログラムは大学3年生の秋頃(すなわち去年の秋頃)に出願、11月ごろにオンランで面接、12月ごろに学内選考結果が出ました。その後1月ごろに大学院に出願、3月中旬にAttestationが届きました。

このAdmission attestationが届いたのがとても思い出深くて。
今年の春休みはめちゃくちゃ時間があったので、日本ほぼ一周旅行を3週間かけてひとりでしていたんです。帰りの新幹線で旅が終わっちゃう寂しさの中、駅弁を食べていたら、このattestationがメールで届いたんですねぇ。

センチメンタルになってる場合じゃない!たくさん旅行でリフレッシュできたんだから、明日から現実で留学のためにがんばっていかなくちゃ!とすごく前向きになれた、そんな思い出があります。

 

と、話が逸れてしまったのですが、私の留学決定までの流れはこんなところでしょうか。

自分では気づかないうちにここまできていましたが、こう思い返すとなかなか長かったしいろいろ私なりには考えていたんだなぁと。

Covidが流行し始めてからだいぶ時間が経って、失ったものも大きいですがそれぞれ得たものも少しずつ見え始めてきたころなのではないかなと思っています。Covidでいろんなことが激変したけれど、この留学に関してだけは、私にとって良い影響だったと胸を張って言えるなぁなんて思う今日この頃です。

 

ということで、こんなにも長々と振り返ってしまいました。お付き合いいただいた皆さん、ありがとう!

*1:正確には、ダブルディグリーとはちょっと違いますが、ほぼダブルディグリーみたいなプログラムです。