スイス・ジュネーヴ留学日記

スイス・ジュネーヴの大学院生の留学記録。

留学決定まで - 4 -

留学決定までシリーズ、とうとう第4弾です。第1弾、第2弾、第3弾はこちら↓

第1弾:大学2年秋学期からの交換留学への出願 〜 留学中止

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第2弾:留学中止を受けて考えたこと

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第3弾:次の交換留学出願に向けて準備したこと

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今日はやっと最後、大学3年秋学期からの交換留学への出願から、大学院留学までをざざざっと書いていきたいと思います!

 

3秋留学に向けての本格的な準備

2020年7月ごろ

コロナ期間中に色々なことを考えた結果、イギリスのLeeds Universityを第一希望にすることに決めました。理由はこんな感じ。

  • SDGsみたいなことを勉強したいから。
  • 勉強したかった、JournalismとSDGsに関する学部が両方ある。
  • イギリスの中でもロンドンほどの大都会ではないが栄えているちょうどよい都市
  • キャンパスがハリーポッターみたいな伝統的な建物ですてき。
  • World University Rankingでも100位以内に入っている。
  • イギリスなら留学生がアルバイトもできる。

実はもう一つ、本当はカナダのケベックのMcGill Universityにも興味を持っていました。こちらはLeeds Universityと同じ条件で、さらにケベック州はフランス語が公用語なので、大学の授業では英語・日常ではフランス語と2言語を習得できると考えたからです。(中高でフランス語を勉強した下地があったので、あらゆる言語の中でも特にフランス語のスキルを伸ばしたいと考えていました。)しかし、こちらはTOEFL 100点、IELTS 7.0と私にはハードルが高く、諦めざるを得ず・・・

 

2020年8月

書類等の準備もほとんど終わり、あとはIELTSのスコアさえ出れば、という所まできました。私がこの時点で持っていたIELTSのスコアは6.0。Leeds Universityはイギリスの他の大学と比べて少し高めの6.5を出願要件としていました。

出願時期を考えると、次がIELTSを受ける最後のチャンス。6.5を目指して頑張る。でももしだめだったら、今ある6.0で出願できるイギリスの他の大学に出願しよう。そう思っていました。

 

2020年9月

IELTSの結果が出ました。結果はなんと7.0!!

あれ。ここで気づきます。Leeds Universityどころか、英語の要件が高過ぎてあきらめたカナダのMcGillに出せるじゃん!!!!!

ということで、第一希望がMcGill University、第二希望をLeeds Universityとして出願しようということが決まりました。(そしてその他のイギリスの大学を第13希望くらいまで出しておくつもりでした。)

個人的にIELTSの試験の方がTOEFLよりも解きやすかったという実感がありました。TOEFL 100点は難しくてもIELTS 7.0はとれるんだ、という新たな留学の突破口を見つけた私は、さらなる新しい選択肢があることを思い出したのです・・・!!

 

スイスの大学院 とのダブルディグリープログラム

私が思い出したのはは、スイスの大学院とのダブルディグリーのプログラムでした。*1

4年生の秋学期から2年間留学して、現在の大学の学士号と留学先の大学院の修士号をの両方を通常より一年早くとることができる、というプログラムです。大学一年生くらいの頃から、このプログラムの存在は知っていたけれど、TOEFL 100点なんてとれっこないのですっかり忘れていました。

それをなぜかふっと思い出したのです!

正直なところ、このプログラムはこれまでにないくらい、これ以上プログラムの参加者にふさわしいひとがいるだろうか、いやいない、と反語を言いたくなっちゃうくらい、私にとって本当にぴったりのプログラムでした。

  • 英語で勉強できるし、大学院の公用語は英語がメイン。
  • 大学院でフランス語を勉強できる上、ジュネーヴでの街中ではフランス語なので2つの言語に触れる機会がある。
  • 私が勉強したい、開発学の専攻がある。というかむしろ開発学のための大学院という感じ。
  • 国連や国際機関に向けた人材輩出をするような大学院。
  • インターンが単位として認められるので、留学中にインターンをしたい私にはうってつけ。
  • スイスは到着してから6ヶ月経てばアルバイトも可能。
  • 世界のいろんな国から生徒が集まっているので、まさに「多様性」な環境。
  • 海外の教育機関を卒業できる。
  • しかも大学院の修士号を普通よりも1年早く取ることができる。

いっぱい書きましたが、いちばん大きかったのはフランス語圏だということ、あとは何よりスイスの大学院の修士号を取ることができることかな。色々と案を練ってきたけど、ごく一般的な交換留学ではどうがんばっても日本の大学の学士号しか取得できなかったから。
イギリスでもカナダでもなく、これに行こう。行くしかない!!!
というわけで、さんざん準備を進めてきた3秋留学には出願しないことにしました。

 

そこからは、大学院進学をしたい、このプログラムに参加したい旨を話して親を説得し、大学の留学カウンセラーさんに「これに行きたいんですけど!とりあえず情報をください!!」と押しかけ、大学の留学担当の部署にも押しかけておしゃべりしながら裏情報をちまちまと引き出し、大学院の日本人の卒業生の方にも会わせてもらい、TOEFLの点数を少しでも上げようと四苦八苦して、GPAを少しでも引き上げようと超真面目に授業に取り組み、そんなこんなしてたら出願の時期になりました。

このプログラムは大学3年生の秋頃(すなわち去年の秋頃)に出願、11月ごろにオンランで面接、12月ごろに学内選考結果が出ました。その後1月ごろに大学院に出願、3月中旬にAttestationが届きました。

このAdmission attestationが届いたのがとても思い出深くて。
今年の春休みはめちゃくちゃ時間があったので、日本ほぼ一周旅行を3週間かけてひとりでしていたんです。帰りの新幹線で旅が終わっちゃう寂しさの中、駅弁を食べていたら、このattestationがメールで届いたんですねぇ。

センチメンタルになってる場合じゃない!たくさん旅行でリフレッシュできたんだから、明日から現実で留学のためにがんばっていかなくちゃ!とすごく前向きになれた、そんな思い出があります。

 

と、話が逸れてしまったのですが、私の留学決定までの流れはこんなところでしょうか。

自分では気づかないうちにここまできていましたが、こう思い返すとなかなか長かったしいろいろ私なりには考えていたんだなぁと。

Covidが流行し始めてからだいぶ時間が経って、失ったものも大きいですがそれぞれ得たものも少しずつ見え始めてきたころなのではないかなと思っています。Covidでいろんなことが激変したけれど、この留学に関してだけは、私にとって良い影響だったと胸を張って言えるなぁなんて思う今日この頃です。

 

ということで、こんなにも長々と振り返ってしまいました。お付き合いいただいた皆さん、ありがとう!

*1:正確には、ダブルディグリーとはちょっと違いますが、ほぼダブルディグリーみたいなプログラムです。

留学決定まで - 3 -

留学決定までシリーズの第3弾です。第1弾、第2弾はこちら↓
第1弾:大学2年秋学期からの交換留学への出願 〜 留学中止

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第2弾:留学中止を受けて考えたことについて

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今回の記事では、留学中止を受けて、大学3年秋学期からの交換留学出願までに準備したことを書き記しておきたいと思います。

 

留学先大学のリスト作成

第2弾の記事で書いた選定基準を考えた結果、わたしはイギリスの大学にプライオリティを置くことに決めました。イギリスの交換留学先協定校は15校くらいあったので、そのリストをエクセルで作りました。リストの項目と参考にした情報源はこんな感じ。

・大学名、求められている英語試験のスコア、GPA

自分の大学が公開している交換留学協定校リストから丸写しです。

・大学の所在地(町の名前と町の雰囲気)

海外の留学先大学の公式ホームページなどからまずは正式な住所を調べて、その町に住んでいる人のブログなどを探しました。それから、Google Streetviewでその大学や周辺の街並みを見ました。海外旅行している気分で楽しくて、長時間かけてマップ上をうろうろしていました笑

・自分が勉強したい分野の学部・専攻があるか(あればその名前)

海外の大学の公式ホームページのmajorのリストから探しました。あとは見つかればシラバスも見ておくと、本当に内容が合っているかがわかります。交換留学ならmajorに縛られず好きな授業が取れるので、専攻にとらわれずに最初からシラバスで調べてもよさそう。

・大学のキャンパスの雰囲気

こちらも公式の写真、Googleで検索して出てくる画像をみました。ときどきGoogle Streetviewで校内まで入れることもあって、それが見れると完璧です。あとは、YouTubeで大学名で検索すると、「大学構内歩いてみた」みたいな動画がたくさんあります。ちなみに寮の雰囲気も同じ方法で調べておくとおすすめ。
検索したポイントは、伝統的な感じか、モダンか、自然が多いのか、広大なのか、こじんまりとしているのかなどを見ていました。生徒の人種の割合も見ておくと、違う意味で雰囲気が掴めるかもしれません。

・世界大学ランキングにランクインしていれば、その順位

私が見ていたのは、こちらの2つのサイト。QSの方は専攻別のランキングも参考にしていました。

www.topuniversities.com

www.timeshighereducation.com

・授業開始日 or オリエンテーション

夏休みにボランティアに行きたい予定があったりしたので、いつ頃渡航すれば良いかの目安として授業開始日も見ていました。私が知る限りでは、アメリカは8月中、イギリスなどヨーロッパは9月のことが多かったイメージ。

 

英語の検定試験の勉強

先述の通り、留学先国をイギリスに絞ったので、IELTSの受験が必要になりました。

ここで少し、私の大学の交換留学制度における英語試験の位置付けについてまとめたいと思います。英語検定試験の目的は大きく二つ、

  1. 交換留学の校内選抜の基準
  2. 留学先大学への語学力の証明

です。私の大学では、1.の校内選抜の際にTOEFLのスコアを利用します。そのため、交換留学に出願する人は必ずTOEFLのスコアが必要です。

2.の目的の場合、アメリカやカナダ、そしてその他ほとんどの大学の場合は、TOEFLとIELTSそれぞれの基準を提示していて、どちらかを満たせば受け入れてもらえます。なので、TOEFLだけを提出すれば1. 2.ともに満たすので問題ないわけです。
ところが、イギリスの大学はIELTSのスコアしか認めてくれません。そうすると、イギリスの大学に交換留学に行きたい場合は、1. のためにTOEFL、2. のためにIELTSを提出しなければいけないので、必ず2種類の検定を受け、スコアを提出する必要があります。

実は、これは2秋留学に出願する際に私がイギリスを選ばなかった理由の一つでもあります。入学して半年もないうちに出願しなければならないとなったとき、私には2つの検定それぞれに向けて勉強して準備し、良いスコアを出すまで何回も検定を受ける時間的余裕がありませんでした。

ところが、3秋ではイギリスに留学をすることに決めたので、IELTSが必要です。そして幸いなことに、ステイホームが徹底されていた頃、私にはたくさんの時間がありました。せっかくだからとIELTSのために勉強をしました。

 

使えそうな海外留学奨学金の一覧表作成

海外留学の奨学金制度はたくさんあります。ただ、出発の前の年の8月や9月に募集をしている団体も多く、学内選考の合格通知が届いてからでは出願の締め切りを過ぎてしまう場合も多くあります。見逃すことがないように、募集時期順にまとめておきました。

 

次の記事からは。第1弾の記事を再開して、また時系列で書いていこうと思います。
つづく。

留学決定まで - 2 -

 - 1 -「留学決定まで①」の続きです。大学2年秋学期からの交換留学への出願プロセスや留学中止になるまでの流れはこちら↓

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留学中止を受けて

中止になったあと(というか実は正式に中止と決まる前から少しずつ動き始めてはいたのですが)、さっそく3年生の秋学期からの交換留学出願に向けてリサーチなどを始めました。この段階で、留学先や自分が留学に求めることを改めて時間をかけてじっくりと考え直しました。考えたことは主に以下の3つです。

  • 留学先の選定条件
  • 留学の目的
  • 4年卒業か5年卒業か

一つずつ、どんなことを具体的に考えたのか書いておきます。

 

留学先の選定条件のリストアップ

Seattle大学の留学はとても嬉しかったし、楽しみだったのですが、実は一つだけ心残りがありました。それは、十分に留学について考える時間をとることができなかったことです。大学2年の秋学期から交換留学に行くためには、大学1年の9月ごろに応募する必要がありました。入学してから5ヶ月、しかもそのほとんどは慣れない大学生活に順応するので精一杯。綿密な留学計画をたてることは時間的に無理があったと言えます。

Seattle Universityへの合格をもらって奨学金の準備をしている間、いろんな留学の先輩からお話を伺いました。そして、「こんなことに気をつけて留学先を選べば良かったな」ということに後から気づいたのです。

それを踏まえて、今回は綿密に留学計画を練ることにしました。そのときに挙げた「留学先の選定で重視したいこと」はこんな感じでした。

 

英語圏の国

海外経験が全くない私は(旅行ですら英語圏の国には行ったことがない)、とりあえずはネイティブの英語にどっぷり浸かる経験がしたいと思いました。私の大学の交換留学協定校は、留学先の常連といえる国から名前を聞いたことすらないような国まで、本当に様々です。行ってみたい国はたくさんありましたが、まず最初の留学先国として英語圏の国に行こうと決めました。

 

・英語以外の言語を学べるとなお良い。

欲張りすぎだしそんな地域はなかなかないのですが、英語圏の国でプラスアルファ違う言語を学べる地域というのもあります。(例えばカナダのケベックは、英語圏の国でありながら公用語はフランス語です。)高校までフランス語、大学では二外でスペイン語を学んでいたので、それらの言語も一緒に上達したいな〜と思っていました。留学先を決める際の条件というよりも、理想に近い感じです。

 

・アルバイトができる国

国によって、留学生ビザでのアルバイトが許されている国と禁止されている国があります。留学先でバイトができたらいい経験だし、留学中にお金も稼げる。一石二鳥なのでここは譲れないポイントでした。

 

インターンができそうな団体があるかどうか

留学先では、アルバイトだけじゃなくてインターンもしたい!ということでこの条件です。当時の自分が勉強したい内容は、JournalismやCommunicationとエシカル消費という二つの分野を組み合わせたものでした。大学ではJournalismやCommunicationなどを専攻し(交換留学生という履修の柔軟性を活かしてエシカルに関する科目もとりつつ)、インターンエシカル消費に携わるNGOなどを探して、自分の勉強を深めていこうと思っていました。

 

・自分が勉強したい分野が強い国

国によって分野ごとの強みがあります。例えばエシカル消費であれば、アメリカよりもイギリスの方がエシカルなどの分野が盛んです。これは正直、単なる「国のイメージ」という側面も強いかもしれません(ネームバリューのような)。ただし、留学の奨学金申請のときや就活で留学をアピールするときなど、後々自分の留学について語らなければいけないとき、重要かもしれないと考えたのです。

 

・大学のネームバリューや世界ランクなど

これも、とても表面的なことですね。ただし、後々アピールするときにとても重要かもと言うことに気がつきました。世界ランクに関しては、当時応募しようとしていたトビタテの奨学金には、「世界ランキングトップ100の大学に留学する人のみが応募できる枠」というものがありました。間口が狭くなるので倍率が低くなるのはもちろんのこと、こうやって大学のランキングなんかも見られるんだと気づいて、応募の際に調べようと思いました。

 

・大学の立地・建物や街の様子(特にキャンパスや寮の周り!)

近くにカフェがあるとか、公園があるとか、街も田舎なのか都市なのか、立地はとても大事です。のどかな街でのんびり暮らす良さもある反面、都心の大学であればインターンの機会なども増えてくると思います。キャンパスは、広大なキャンパスで伝統的な雰囲気の建物に憧れていたので、絶対条件ではありませんが必ず応募前に調べようと思っていました。

 

留学の目的の再考

これは、留学先の選定条件と並行して考えました。もともとは、英語力を伸ばすことと、異文化で暮らす経験を求めて留学してみたいなぁとなんとなく考えて決めた留学。しかし先ほども述べたように、奨学金の申請などをする中で、自分の留学計画の甘さに気がつきました。それは国選びなどはもちろんのこと、留学の目的が甘いなと思ったのです。

せっかく留学に行くなら、ちゃんと準備をして実りの多いものにしたい。そう思って、[過去の経験 ― 今の自分 ― 留学中 ― 留学後・将来]のフローを考えました。私は過去にどんな経験をして、何をきっかけに留学に行こうと思って、どうやって留学先の国や大学を選んで、留学に何を求めていて、留学先で何を達成したくて、それは帰国後の大学生活や卒業後の将来にどうつなげたいのかをひとつひとつ、できるだけ具体的に深掘りしていきました。

コロナの自粛中はバイトも大学の授業もなく、時間がたっっっっぷりあって熟考することができてよかったな、と今振り返って思います。

 

4年卒業か5年卒業か

これは大きな悩みどころでした。

もともと大学2年の9月から留学に行こうとしていたのは、就活に間に合わせて4年で大学を卒業するためでした。5年卒業だと、その分一年多く学費がかかってしまうからです。

ところが、大学3年の9月から留学に行くとなると、留学に行きながら留学先で就活をするか、帰ってきてから就活を始めて5年で卒業するかの2択が濃厚です。めっっっっちゃ頑張れば4年卒業もできなくはないのかもしれない。でも、せっかくの留学の機会、留学先で就活に追われるのはもったいない。5年で卒業にすれば余裕を持ってしっかり就活に取り組める。でも、学費は一年分多くなってしまう…
調べたことは、

  • 留学中の就職活動について
    ボストンキャリアフォーラムの状況を調べる、先輩たちの体験談を聞く、大学の留学カウンセラーに聞くなどしました。)
  • 5年卒業にした際に学費減額などないのか

結論としては、

  • ボスキャリなどで内定を得る人もいるし、コロナの影響で就活がオンラインだから海外から参加しやすいかもしれない。ただし、ボスキャリで内定を得た人はものすごく準備をしてから臨んでいるし、普通の就活に海外からオンラインで参加するとなれば言わずもがな。
  • 5年卒業の場合、残余単位によって学費が約半額になるシステムあり。

留学の機会を無駄にしたくないので、5年卒業の前提で留学に行きたいという結論に至りました。5年卒業の場合の学費減額を示しながら親と相談して、3年秋学期から交換留学に行って、5年間で卒業するという結論に至りました。

 

本当は「留学中止を受けてしたこと」まで書こうと思ったけど、分量がやばいので次の記事にしようかな。

留学決定まで - 1 -

私の留学決定までの流れには、covid-19の影響をものすごく受けました。
ざっくりとこんな感じです。

 

  大学2年 秋学期〜の留学の中止
      ↓
  大学3年 秋学期〜の留学への準備(出願せず)
      ↓
  今回の留学プログラムへの出願・合格

 

参考になる人がいるかもしれないし、それに自分のための記録としても全てここに書いて残しておこうと思います。

 

2019年7月 大1の夏休み

大2 秋学期からの留学への出願準備

大学の在学中に1年間の交換留学に行くことは入学前から決めていました。自分の所属が英語学科で海外経験豊富な友人がたくさんいたこと、異文化に住む体験がしたかったこと、英語力の向上のため、が主な理由です。なので、大きな決断とかでもなくそろそろだな〜と準備を始めました。

TOEFLの受験

9月までに2回ほど受けたはず。

・交換留学の希望校決定

このときは漠然とアメリカに行ってみたかったので、アメリカの大学の中から自分のTOEFLスコアで行けるところをピックアップして、自分が希望していたCommunicationやJournalismのある大学、都会の大学など希望順をつけて提出。

・提出書類の準備

志望理由書や成績証明書、TOEFLスコア証明書など。漠然とした留学計画でしたが、留学目的ははっきり頭にあったので、書くのに苦労しませんでした。

 

2019年10月ごろ

校内選考の出願書類提出

 

2019年11月ごろ 

校内選抜の面接

面接では、留学の目的やプランを聞かれました。あとは「留学先で困った時にどうするか」を聞かれました。日本人の友人に助けを求めるほか、ちょうどそのときとっていた「海外留学準備講座」という授業で「現地のサポートオフィスをちゃんとリサーチしておいて頼りなさい!日本人は遠慮しがちだけど躊躇せずバンバン頼りなさい!!!」と教授に口をすっぱくして言われていたので、その選択肢を伝えたところ、「その回答を聞けたのは君が初めてだよ!」と面接官になぜか喜ばれました。かなり怖い面接らしいと聞いていたので拍子抜けした記憶が・・・笑

面接はもちろん英語です。

 

2019年12月ごろ

校内選抜結果発表

今ならメールとかなんでしょうけども、Covid前のアナログ万才な大学では、まさかの郵送で結果が届きました・・・!!!(大学のウェブ掲示板とかいくらでもデジタルの手段はあったのに笑)

結果は第一希望のSeattle Universityで家族と喜びました。

 

2019〜2020年冬

留学準備いろいろ

まだ早い時期ですが、ぼちぼち準備を始めました。奨学金を調べて申請したり、カリキュラムを調べて取りたい授業の計画を立てたり。

 

2019年3月ごろ

この頃から雲行きが怪しくなり始めます。Covidが流行り出したのです。中国に留学を予定していた人は、この時点でキャンセルになったりもしたそうです。とはいえこの頃はまだ呑気で、「中国じゃなくてシアトルだからキャンセルにはならなくてよかったね〜」なんて友達と話しました。

 

2019年4月

日本も本格的な緊急事態宣言が始まり、街から人が消えた頃。

カフェのアルバイトも休業でなくなり、毎日近所のスーパーにマスクを求めて開店と同時に買い物に出掛けていた私に、一通のメールが届きました。

留学がどうなるかはわからないこと。本来ならばキャンセル不可の交換留学だが、今回は自主的なキャンセルも受け入れること。自主的にキャンセルをしなかったとしても大学が留学の可否の最終判断を5月中旬までにすること。仮にキャンセルや中止になったとしても、今回は「大学在学中に交換留学に参加できるのは1回のみ」という規定の対象にはならないこと。

このメールを受け取った時、全てを悟りました。キャンセルしても、キャンセルせずに大学の判断を待っても、結果は同じ、この留学は中止になるだろうと。

悔しさなどはあまりありませんでした。たぶん、このメールを受け取る前から覚悟はできていたのだと思います。

 

2019年5月

留学中止

最終判断の結果のメールが届きました。不思議と、ネガティブな感情は湧かずに、あっけらかんとしていました。そして、「じゃあ3年の秋から留学に行くか?そしたら4年で卒業できるのか?」など考えていました。

 

「留学決定まで②」の記事へ続く。

「スイス行くよ」って言ったらよく聞かれること。

最近、留学の報告をする機会が増えました。
「実は、9月からスイスのジュネーヴの大学院に2年間留学することになったの」って何回も言ってたら、何回も同じ質問を受けるのね。最近は色々聞かれすぎて、「あ〜やっぱそれ気になるよねぇ」と心の中で相槌打つようになりました。みんなが興味あることってやっぱり重複するみたい。

というわけで、今回は質問される機会が多いものをまとめたいと思います!

 

Q. スイスってどこにあるの?

A. 西にフランス、北にドイツ、南にイタリア、東にオーストリアに囲まれてる、西ヨーロッパの真ん中あたりの小さめの国だよ。
 

悲しいかな、この質問をしたくなる気持ちがよーくよーくわかります。
ヨーロッパの国だよね、アルプスがあったよね、でもスイスってどれ?フランスとスペインとイギリスとイタリアしか分からない…みたいな。今でも正確なスイスの国の形を思い出せと言われたら、うーん自信ないなあ。せっかくなのでフリー素材の地図をみてみよう!

ヨーロッパの地図

かなり小さいですが、画像真ん中あたりに水色に塗られたところがスイス!フランスとかと比べちゃうとめちゃ小さいね。調べてみたら、面積は4.1㎢、九州と同じ大きさらしい。九州横断したことないから実感はないけど確かに小さそう。
ちなみにスイスの首都は、金融で有名なチューリッヒでも、国際機関が集中するジュネーヴでもなく、ベルンという街です。東京のように、都市の一極集中を避けているんだとか。
ちなみに私が行くジュネーヴはフランスとの国境付近にあります。

Q. スイスって何語?

A. ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語公用語。スイス語はないよ。
 

この質問、「え!スイス!すてき!ヨーロッパいいなあ」みたいな会話がひとしきり繰り広げられた後に、ふと思い出したように「あれ、スイスの言語って…?」とよく聞かれるのがこの質問。

しかし!この質問は私の得意分野です!ヨーロッパの多言語国家の公用語に関する授業で勉強したよ!

先述の通り、スイスの公用語は4つ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語。そして法律上では4つの公用語を全て等しく扱うように定められている。ので、標準語なるものはないみたい。電車のアナウンスとか、看板とか、いくつかの言語が並んで表示されていることが多いみたい。(ただしあくまで「法律上」の話。実際には話者数によって優劣あったりするみたい…この辺もスイスに住んで調査したら楽しそう。)

ただし、すべての言語を平等に扱うからと言って4つの言語話者が町中で入り混じって暮らしているというわけではなく、地域ごとに「〇〇語圏」という区分があり地域によって使われる言語が違うとのこと。チューリッヒはドイツ語圏なので、チューリッヒの人々はドイツ語を話す人がほとんど。私が行くジュネーヴはフランス語圏なので、街中では主にフランス語が使われます。

スイスの言語圏の分布 ※1

言語圏の地図を貼ってみたけど画像大きくない?笑 あと剽窃にならないか心配…
Anyway, 地図見て予測つくけど、ドイツ語話者がいちばん多くて62.6%、フランス語が22.9%、イタリア語が8.2%、ロマンシュ語が0.8%とのこと。私はフランス語圏のジュネーヴに行くので、割と少数派の言語圏に行くみたいですね。

 

 

Q. えっ、じゃあフランス語で勉強するの?!

A. しません。
 

めっちゃ冷たいお返事をしてるけどそういうことじゃない笑 以下、詳しく…

まず、街中の言語について。ジュネーヴは国際機関があるから外国人が多く、英語も割と通じると聞いてます。というかそう信じてます!!!!でもせっかくなら街ではフランス語を使ってフランス語をマスターしたいなあとも思っているところ。

次に、大学院はほとんどすべての授業が英語です。というのも、私が行く大学院の学生はほとんどがスイス外から来た人だから。でも、フランス語の授業が必修であってテストで一定のレベルを取らないとダメ、みたいなbilingual institutionでもあるらしい。とりあえず授業は英語で受ける予定なので、問題なし!(まあ英語力もまた問題なわけだけど、フランス語よりかはマシ…笑)

 

Q. スイスって何が有名?

A. チーズ、時計、チョコレート、アルプス山脈、ハイジ、そんなところ?
 

これはねえ、申し訳ないけど「私の方が聞いてみたい…」といつも心から思ってます笑 私はスイスについて色々調べたから、みんながスイスにどんなイメージ持ってるんだろうと気になってるの。とりあえず一個ずつ解説?しよう。

チーズ。これはイメージつくかな。とりあえずみんなスマホを出して、「スイス料理 東京」でググってみて。チーズフォンデュのオンパレードです。

チョコレート。ベルギーも有名だけどスイスも有名。丸っこくてかわいいリンツもスイスのチョコレートだよ。

時計。スイスは水が綺麗だから、水をたくさん使う時計作りがさかんって中学の世界地理で習った気がする。

アルプス山脈。とりあえず山がいっぱい。ユングフラウ鉄道みたいに山々の大自然の中を鉄道に乗っていったりとか、マッターホルンのような雪山(夏は雪ないだろうけど)とか、有名だと思う。スイスの旅行の本を見ると7割が山です。

ハイジ。「わたしスイスに住むの憧れてたの!」っていう人の話を噛み砕いてみると、(これが意外にもちらほら耳にするのです)大体ハイジにたどり着きます。ハイジとクララかわいいよね。大自然での暮らし憧れるよね。ふかふかの白いチーズパン食べてみたいよね。でもすまん、私は山の大自然で酪農して暮らす予定はないんだ…

 

Q. スイスって物価高いとこだよね?

A. うん、そうだよ。
 

物価は高いです。世界一高いんだって。ジュネーヴに住んでた先輩によると、とにかく人件費が高いから外食が高いらしい。マックが一番安くて1400円くらいとか。もはやそれはマックと呼んでいいのか?マックの定義が揺らぎそうな物価の高さ。

ただ、スーパーのお買い物はそこまで強烈に高いわけではないみたい。特に野菜と乳製品はものによっては日本より安いものもあったりするとか?ただお肉とお魚は高いらしいので、ベジタリアンになる予定です笑

ジュネーヴはトラムで1時間もすればフランスに着くので、物価がスイスより低いフランスまで買い出しに行くこともあるとか。節約生活がんばります!物価については現地で暮らしてから絶対ブログに書きたいとおもっているところ。

ちなみに、外食の物価の高さは人件費の高さからきています。ということは?
そう、最低賃金がめちゃくちゃ高い!大学院の学生生活についての説明会でアルバイトの話になったとき、大学院の職員の人たちが、
最低賃金は23〜27くらいです。」
「あら、27セント?うふふ」
なんてジョークを言っていました…正しくは23〜27スイスフラン、2990〜3510円くらいですね(1CHF=130JPY換算)。Swiss joke、おそるべし…
スーパーのレジ打ちが時給4000円とかするらしい。すごい。

Q. なんでスイスに行こうと思ったの?

A. いい質問ですね。
 

ごまかしてるわけじゃなくて、話すと長くなっちゃうので、後日、これだけで一つのブログにしたいと思います。
簡単に説明すると、「スイスに行きたかった」というよりかは、「自分の求めている条件に合う留学プログラムを見つけたら、その留学先がたまたまスイスの大学院だった」という方が正しいかも。
でも自然豊かで幸福度の高いヨーロッパの国に住みたかったということもあって、スイスという国はぴったりの留学先だったんじゃないかな〜なんて思ってます。

 

ここで書いたことは全部、留学前にネットや先輩の体験談で知っている情報をまとめたものなので。これが現地でどう変わっていくのかな〜なんてことも楽しみにしていたりするのです。

 

※1 スイスの言語、公用語は?祝80周年!第4の国語・ロマンシュ語 | たびこふれ

はじめまして。

Bonjour!

はじめまして。
今日からブログを始めてみようと思います。
とりあえずまずは自己紹介から。

私のこと。

私は生まれてこの方、日本で育ってきた、「純ジャパ」なる生粋の日本人です。
今年(2022年)の9月からスイス ジュネーヴの大学院Graduate Institute of International and Develoopment Studiesに2年間留学することになりました。この社会情勢で留学に行けるのは本当に嬉しいしありがたいことです…とはいえ新たな感染症もあるので気は抜けませんが。
私にとってはこれが初めての海外留学になります。なにせ短期留学にさえ行ったことがなく、一番長い海外滞在がボランティアで2週間カンボジアに滞在した経験だけなもので…ドキドキワクワクそわそわしています。
進学するのは開発学のMasterプログラムで、専攻はGender, Race, Diversityです。現在も大学で同様の分野を専攻していて、大学から直接(社会人経験なく)大学院に進学します。


ブログのこと。

このブログを始めた理由は2つ。

  1. 自分の留学の記録をつけるため。
  2. 私の経験が誰かの役に立つかなぁと思ったので。

私自身、留学計画を約3年にわたって練ってきた・・・というか3年もかけて練るはめになってしまったのですが、(この経緯もまた詳しく書きたいと思います。)いろんな先輩たちのブログや体験談や留学レポートを参考にさせていただきました。私の経験も、もしかしたら誰かの情報源として役に立つかもしれないし、役に立ったらすごく嬉しい!と思って、ブログという形をとることにしました。

ブログの内容は、留学のこと、ジュネーヴでの生活のこと、大学院の勉強のこととかが中心になるのかなあ…(何も決めてない。)
フォーマルな内容も、カジュアルなことも書こうと思っています。
日本語で書くべきか英語で書くべきかも迷っていて、とりあえず日本語で書いていますがこれもどうなるかわかりません!
とりあえず今後を乞うご期待!ということで。

あ、そうそう、最後に。ブログのアイコンの写真は、わかる人にはわかりますね、ディズニーシーのソアリンです。
ソアリンのアトラクションのようにジュネーヴに飛び立ちたいという意味を込めて…という理由もまあなくはないのですが、ヨーロッパの写真がなかったから、というのが正解です。生粋のディズニー大好き人間なので、ディズニーシーの海外っぽい写真ならたくさんストックがありました。ジュネーヴに行ったらたくさん写真を撮って変えようと思います。
ちなみにソアリンのドリームフライヤーで世界の空に飛び立って、いちばん最初に出てくるのはスイスのマッターホルンの雪山なんですよ。今度ソアリンに乗る際は注目してみてくださいね。Buon Viaggio!